
廃墟~シルクロード展を見て~
いわゆるお墓の埋葬品を
物見遊山で見に行く。
長い行列を大人しく並んで拝見する。
平日の空いているときより、
じっくり見られるものだと実感した。
高貴な人の埋葬品は、
豪華で目を見張るばかりだった。
フェルトの帽子、靴下、靴。
靴のような靴下を見て、
中敷きがあるかないかで、
靴なのか靴下なのかを
判断されているのもしれないと思う。
年代を思うと、形があり、
模様が美しく残っていることが不思議だ。
でも、よく考えてみれば、
水が枯れて砂漠となり、
廃墟となった街からの、
出土品だから、
不思議でも何でもない。
死んでも着飾らされて
眠っている高貴な人のものが
文化として残っている。
その他大勢の人々は、
何を着ていたのか、
どのような暮らしぶりだったのかと
現代に生きている私は思う。
高貴な人、いわゆる庶民、
そして、どこかで、高貴な人を操り、
見せ者扱いにしていた人々がいるのだろうか。
物見遊山で見に来た私には、
そんなことが気になった。
残された文化とは、
一部の高貴な人のために
作られたものであって、
その時代を象徴するものでは
ないのかもしれないと思いました。