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|市中に生きる僧侶|人事異動のお告げ

    人事異動のお告げ1

    #創作大賞2026 #ビジネス部門

    人は、自分の思い通りに人生が進むことを望みます。
    しかし実際には、多くのことが思い通りにはなりません。

    私も、ある日突然、人事異動を告げられました。
    民間から入った特殊法人で働いていた頃のことです。

    呼び出され、「公益法人への出向」を命じられました。

    周囲から見れば、それは「都落ち」と思われるような異動だったかもしれません。
    しかし私は、「はい、謹んでお受けします」と即答しました。

    内心では、小躍りしていました。

    なぜなら、そこには「時間」があったからです。

    それまでの職場では、忙しさと人間関係に追われ、
    自分のための時間を持つことができませんでした。

    しかし出向先では、残業もほとんどなく、定時で帰ることができました。
    責任も軽くなり、いわば「お客様」のような立場でした。

    そのとき思ったのです。

    この時間を、どう使うか。

    嘆くこともできる。
    しかし、それでは何も変わりません。

    私は思いました。

    「よし、この時間で自分を作り直そう」と。

    そして夜間の学校に通い始めました。

    結果的に、この数年間の積み重ねが、
    今の自分を形作っていると感じています。

    仏教では、物事はすべて「縁」によって起こると考えます。

    良い縁もあれば、悪い縁もある。
    しかし、その縁をどう使うかは、自分次第です。

    思い通りにならない出来事も、
    見方を変えれば、新しい道になることがあります。

    人生には、ときに「損をした」と思う出来事があります。

    しかしそれは、
    次のための「余白」かもしれません。

    その余白に、何を入れるのか。

    それが、その人の人生を決めるのだと思います。

     
     
    僧侶として娑婆世界を生き、整骨院の危機と再生を経験。前職では特殊法人職員、補助金の調査や監査を担当する。誰でもが安心して使える財団法人霊苑の設立を目指しています。人生相談、相続、仕事、仏教ついて発信中。

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