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第4話|小さな工房から走り始めたHarley-Davidson

【補足・要約】

1903年、アメリカ・ミルウォーキー。

Harley-Davidsonの物語は、世界的企業とはほど遠い小さな工房から始まりました。

そこにあったのは、豊富な資金でも、
大きな工場でも、完成された技術でも
ありません。

あったのは、
「もっと良いモーターサイクルを作りたい」
という若者たちの情熱でした。

しかし、最初からすべてがうまくいった
わけではありません。

走らせれば振動が出る。
部品が緩む。
思ったほど力が続かない。
長く走れば、新しい問題が見つかる。

そのたびに工房へ戻りました。

原因を探す。
分解する。
設計を見直す。
部品を作り直す。

そして…
また走らせる。

彼らが繰り返したのは、たったそれだけのことでした。

「一度すごいと思われるバイク」ではない

彼らが目指したものは、単に速いバイクでも、珍しいバイクでもありませんでした。

目指したのは、

「何度でも乗りたくなる、
信頼できるバイク」。


そのためにエンジンだけではなく、
車体、部品、耐久性、さらには生産方法
まで少しずつ改善していきます。

ところが、ここで別の現実にも
直面します。

良いバイクを作るには部品がいる。
たくさん作るには人がいる。
人を増やすには設備がいる。

そして、そのすべてにお金が必要になる。

技術だけでは会社は続かない。

Harley-Davidsonは、ものづくりと同時に「事業を続ける」という難しさにも
向き合うことになります。

レースが「証明の場所」になった

そこで彼らが挑んだものの一つが、
レースでした。

ただ速さを競うためだけではありません。

「Harley-Davidsonは本当に走るのか?」

それを言葉ではなく、実際の走りで
証明するためです。

勝つこともあれば、壊れることもある。

しかし、その一つひとつの経験が
次の改良につながり、少しずつ人々から
信頼されるようになります。

やがて、
「このバイクを扱いたい」
という販売店が現れ、

「Harley-Davidsonに乗ってみたい」
という人たちも増えていきます。

小さな工房の中にしかなかった夢が、
少しずつ外の世界へ走り始めたのです。

Harley-Davidsonは、最初から伝説では
なかった。

☝️第4話で一番伝えたかったのは、
ここです。

成功したから伝説になったのではない。

うまくいかなかったときに、

「もうダメだ」ではなく、

「どこを直せば、もっと良くなる?」
と考え続けた。

走る。
失敗する。
直す。
また走る。

その繰り返しが、やがて120年以上続くブランドにつながっていきました。

だからHarley-Davidsonの原点を一言で表すなら、

伝説は、完璧な一台から
生まれたのではない。
「あきらめなかった工房」から生まれた。

なのかもしれません。

これはバイクだけの話ではありません。

仕事でも、夢でも、新しい挑戦でも、
最初から完成形である必要はない。

まず走ってみる。
問題が見つかったら直す。
そして、また走る。

Harley-Davidsonの創業期には、
今を生きる私たちにも通じる
「挑戦の原点」があります。


STORY RIDER編集部
もっと深く
Harley-Davidsonを知る一冊


今回の第4話では、
世界的ブランドになる前の
Harley-Davidsonを描きました。

小さな工房で、
走らせて、失敗して、直して、また走る。


現在のHarley-Davidsonからは想像しにくい、そんな試行錯誤の時代がありました。

今回おすすめしたいのが、
『ハーレーダビッドソンの世界』/打田 稔

Harley-Davidsonの歴史や歴代モデル、
Vツインエンジンなどを知ることで、
「なぜ、このメーカーは100年以上も人を惹きつけ続けているのか?」を、
もう一歩深く楽しめる一冊です。

漫画でHarley-Davidsonの物語に興味を
持った方は、ぜひ本でもその世界を
覗いてみてください。

知れば知るほど、ハーレーはただの
バイクではなくなっていきます。

※本記事にはAmazonアソシエイトリンクを含みます。

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