
なまちゃんとの出会い① 〜あの子がいい〜
4年前の話。
息子が小学4年生の時だった。
立ち寄ったショッピングモールで、
閉店セールをしている店があった。
そこに──なまちゃんは、いた。

「……この子がいい」
息子が呟いた。
一目見て、決めていたみたいだった。
でも⸻

すでに我が家には、たくさんのぬいぐるみがいた。
「ぬいぐるみ、もういっぱいあるやろ〜」
正直、またか…って思ってしまった。

息子に言ってみた。
「1週間、考えよっか」
「その時、まだこの子があったら、お小遣いで買おう…ね。」
息子は少し考えてから、
「……うん」
小さく頷いた。

それから1週間、息子にとっては
気が気じゃなかったらしい。
(あの子…待っててくれるかな…。)
頭の中は、ずっとあの子のことでいっぱいだった。
そして、約束通り、
息子は1週間待って、また戻ってきた。
そこには⸻

ぬいぐるみは少し減っていたけど、
あの子は──まだ、そこにいた。

息子は「いたっ、あった!」
と、思わず小さくガッツポーズをして、
お小遣いを手にレジへ向かった。

なまちゃんを連れて帰ってきた息子は、
見ているこっちまで嬉しくなるくらい、幸せそうだった。
「この子にしてよかった」って、顔してた。
ぎゅっと抱きしめて幸せそうな息子をみて思った。
「待っててくれてありがとう」
娘はというと、
「…それのどこがいいん?」って、
ちょっと呆れ顔で言っていたけど⸻
この時は、まだ誰も知らなかった。
この子が、うちの“真ん中”になるなんて。
🍀今日も読んでくださりありがとうございます✨
7月に入ったタイミングで、
我が家のぬいぐるみの「リーダー」とも言える
なまちゃんとの出会いについて
書いてみようと思いました。
連載予定です。
良かったらまた続きを読みに来てください☺️
あの日の選択が、今の我が家を作ってくれました✨