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Photo by_hinahinaohina_

〚詩〛 quarter rest

    「quarter rest」

    散々 降って
    また、ちらり
    と
    暗宙に踊り始めた
    今年の雪はいつまで続く

    真っ黒に
    塗り潰された夜更け
    週末の街灯が
    透き通る光で照らしだす
    slow motion
    ふわり優しく
    何度目の幻想?
    数え忘れ 眺めている

    空高く、
    闇の向こう
    飛びたって
    自在に羽ばたいている
    幾億の
    眠れぬ鳥たちの夢
    この果てない夜を横切り
    翔てゆくのだろう

    放たれた
    脆い綿羽のよう
    そっと
    ふらり舞い注ぎ
    吸い込まれそうに
    しおらしくも
    盛んに、乱れる


    終わらない
    雪片模様の screen


    しんと敷かれた
    境のない階下まで
    絶えず流れ
    廻り 移りゆく

    くすっ、と最後に
    微笑むよう
    崩れては 溶け
    一つずつ
    時を刻む
    濡れた asphalt

    また
    疎ら、車たちの通り過ぎる
    重たげな振動
    遠ざかっていく
    その、揺らぎながら
    霞む残響にも
    ひやり滲んで

    信号機の青灯が
    寝静まる商店街と
    新しい
    高層ビルが聳える
    駅前へと 滑らかに繋ぐ
    物寂しい幹線道を
    曇りがちな眼鏡に
    ぼんやりと浮かべた


    日を跨いだ、今夜も
    いまだ 昨日から醒めない


    黄色く染まる
    convenience store
    本棚の背中
    強化ガラスの表端に
    つっ立ったまま
    傾いた円錐形に
    解けた明かりが包む
    薄れない夜闇を

    ただ
    降り続くだけ
    真っ白な湿り雪達
    耳を澄ませ
    まだ、
    じっと見上げて み惚れている


    冷え切って乾いた
    gas欠気味な 心の裏側に


    2022/02/08









     
     
    くだらないもの 他愛ないもの  不安定なもの 少しの勇気と  少しの安らぎと 少しの希望と   熱し易く冷め易い 情熱を込め綴る詩を 揺れる心の儘に ※muragonブログ 「追想の彼方」より 過去の作品から 気軽にお読み下さい 無断転載禁止です