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優雅な夜とチャイルドポーズ|ポンコツ雑記帳

    ほうこ

    部屋の照明を消し、庭のスポットライトをつけた。
    昼間とは違う顔をみせる木々が、少しおすまししているように凛と佇んでいる。

    お風呂上がりの火照った体に、風を感じたくて、窓を開けた。
    心地よい風が通り抜けていく。
    空気も澄み、闇と光のコントラストも美しい。

    最高だな。


    その日は、お天気もよかったので、網戸やサッシの掃除をした。

    それほど網戸は汚れていなかったけれど、掃除をしたら、こんなにも外の景色がくっきりと見えるのかと、感動した。

    昼間の労力がこんなご褒美になるなんて。
    こまめに掃除はするものだと思った。

    網戸をいつもとは、反対側に動かしたままだったことには気づかずに。


    ヨガマットを広げた、そのときだった。虫がいた。
    掃除をしたときに、迷い込んだのかな?と思った。

    ところが、もう1匹、飛んできた。

    窓辺から飛んできた気配を感じ、視線を窓辺に移す。

    ん? 何かおかしい…かも?
    そっと手を伸ばしてみる。

    網戸が開いてるではないか!!

    これでは、虫さん、ウェルカム状態だ。


    自分のポンコツぶりに愕然とする。

    網戸の位置がいつもと逆!

    しかも、それに気づかず、窓全開で優雅な気分に浸っているわたしって…。
    穴があったら入りたい。

    優雅な夜のはずだった。

    わたしはヨガマットの上でチャイルドポーズのまま、自分のポンコツぶりをかみしめていた。



     
     
     
    50代おひとりさま。ポンコツ街道まっしぐら。 小さなおうちで、シンプルな暮らしと庭時間を楽しんでいます。 過去の自分に会いに行くエッセイ「あの日のわたしに会いに行く」、人生の後半戦を綴る「おひとりさまの老後」を中心に、暮らしや心の記録、くすっと笑える短編エッセイを綴っています。

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