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おひとりさまの老後|あちらとこちらの間|遺影のこと

    ほうこ

    写真を撮るのは好きだけれど、撮られるのは嫌。

    プロに遺影写真を撮ってもらおうかなと思ってから、10年は経過した。
    まだ、撮影に至っていない。

    だって、ちょっと痩せてから…って思っていたら、なかなか合格ラインにならず、そしてどんどん年老いていくという…。
    二重あごも消える気配がないどころか、ますます存在感を増している。

    もはやお手上げ状態だ。

    10年ちょっと前に、旅先で自撮りした写真が、イケているのではないかと思い、わたしの中では遺影候補となっている。

    従姉にその画像データは預けてある。
    そのとき、あと数年しか使えない若さだと指摘されたけれど、あれから2年は経過した。

    すでに、賞味期限切れかもしれない。
    とりあえず冷凍保存中。


    父は、「若い時のものにしてくれ」という。
    「若いっていくつぐらい?」
    と言いながら、13年ほど前のペットとのツーショット写真を見せると、
    「それがいい。大谷とデコピンみたいだ」
    と喜んでいる。

    父の分は、即決。

    それにしても、遺影の賞味期限っていつまで?
    写真を加工して、二重あごを消してもらうというのはアリ?(笑)

    そもそも葬儀をしなければ、遺影写真なんて不要なんじゃ…?
    などと考えたりもする。
    そうなる時代も案外近いのかも。



     
     
     
    50代おひとりさま。ポンコツ街道まっしぐら。 小さなおうちで、シンプルな暮らしと庭時間を楽しんでいます。 過去の自分に会いに行くエッセイ「あの日のわたしに会いに行く」、人生の後半戦を綴る「おひとりさまの老後」を中心に、暮らしや心の記録、くすっと笑える短編エッセイを綴っています。

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