
ひとりコミカル劇場|あの日のわたしに会いに行く
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「今頃、気づいたの?
前から言ってたじゃない」
とほくそ笑む恩師たちの顔が並んで見える。
わたしのなかで、何かが崩れていく。
がくがく、ぶるぶる
震えてくる。
これは、余震なのか?
本震なのか?
実家に眠っていたタイムカプセルのようなサイン帳。
そこには、あたたかいまなざしとともに
自己認識を書き換えなければならない数々の証拠が
これでもかといわんばかりにでてくる
ひゃ~っ。
恥ずかしい。
わたし、滑稽すぎる。
ひとりコミカル劇場、開幕。
中学時代の恩師との関係で、わたしは自分のことを
「子犬」だったと気づいた。
そっか子犬だったのか~と浸っていたら、
小学校時代のサイン帳に「いぬ」と称されていた。
しかも、隣のクラスの先生に。
ちょろちょろ動く=いぬ
とっくの昔に、「いぬ」認定されていたではないか!
しかも、
横から見てました。
同じ学年になる前から見てました。
と畳みかけてある。
中学のサイン帳にも、授業も持ってもらっていない先生から
赴任前から知ってました。
大会でよく動き回る子がいるなと思っていました。
と書かれていた。
え? どれだけ目立ってた?
それを先生方は、落ち着きのない子ではなく、
「よく動く一生懸命な子」
として見ていた。
およよよよ。
それこそ、落ち着きなく動いてしまう。
後輩からも、
われらがおもちゃ アイドル
との文字が。
どうやらわたしは、からかいがいのある犬だったようだ。
知らぬは、わたしだけ?