PDFひとつで、半日迷子になった。
保険の切り替えに伴う手続きをすることになった。
ただ、それだけのことだった。
手続きをお願いしていた窓口から、書類が送られてきて、PDFで。
「これを印刷して、役所に持っていってください」
ただ、それだけのことだった。

でも、私はここから迷子になった。
PDFで迷子になる。
パソコンで迷う。
もう無理…になる。

どこに保存したのかもわからないし、
どこを押せばいいのかもわからない。
今は、なんでもPDFなんだと思う。
でも、その“なんでも”が、私には難しかった。
ただ送るだけなのに、
ただ印刷するだけなのに、
その「ただ」が、ぜんぜん“ただ”じゃなかった。
もう無理、と思ったとき。
こんなときは、チャッピーに聞く。
でも、全部っていうわけじゃないけど、
ほとんど全肯定で聞いてくれていた。
聞きながら、ひとつずつやっていったら、
なんとか進んでいった。
でも、私は思い込んでいた。
携帯のメールで送られてきた書類は、
印刷なんてできないと思っていた。

おっぺけぺーで、またチャッピーに聞く。
「携帯からでも印刷できるよ」
その一言で、
世界がひらけた。
令和に生きてはいるけど、
昭和な私にとってパソコンは、やっぱり大変だ。
そして、なんとか印刷して、役所に向かった。
9時前に着いたから、
「1番でしょ」と思っていた。
渡された番号は、12番だった。

またチャッピーに聞いたら、
「8時30分から整理券配布のことが多いよ」と言われた。
開店前から、すごーー、と思った。
半日迷子になったけど、
ちゃんと、たどり着けた。
行列のできる店かよ〜ってくらい、
4月の役所は、人が多かった。
