往復2時間のロマンス
修関高のロマンス!!
修関高生徒会メンバーの高柳まさや氏と中西さとみ嬢、熱愛か!?
高柳氏は3年A組、中西嬢は3年D組と、以前より激しい成績争いが続いている二組。
そのため、修関高のロミオとジュリエットとも囁かれる──
そこそこの進学校のはずなのに、何故か下世話な活動がまかり通っている新聞部が発刊した週刊誌を生徒会室の机の上へ放り投げた。
「醜聞部と名を変えたほうがいいのではないかしら」
投げた週刊誌の表紙には、私と高柳君の名前が並んでいる。
片道1時間の電車通学仲間の私と高柳君は、生徒会という共通活動のため行きも帰りも同じ電車だった。
往復2時間の親しげな会話。
それが、私の中で恋として発展していたかと聞かれると答えにくい。
もう少し、そっとしておいて欲しかった。
今日に限って生徒会室に来ない高柳君に不審感を抱きつつ、私は事の真相を問うべきかどうかを迷っていた。
『私のこと、好きなの?』とストレートに聞く?
『困るわよね、こんなこと書かれて』と、少し斜めに入る?
そんな私の逡巡は、本人が到着したとたんに吹き飛んだ。
「や、やあ…………まいったね、あれ。……読んだ?」
窺うような顔。挙動不審な目。
私はまっすぐに彼に近づき、そのネクタイをひっぱって顔を寄せた。
「私たちの話題……新聞部に抜かれたの?それとも、抜かせたの?」
答えに詰まった、彼のリアクションが答えだった。
『私の気持ちが欲しいなら、素直に言ってよ』
そんな言葉も、もう彼にかける必要を感じなかった。
ネクタイが突然離されよろけた彼を気遣うこともなく、私は生徒会の業務を始めたのだった──
《今週の三題噺》
1.週刊誌
2.往復2時間
3.ロミオとジュリエット
「抜かれたの?抜かせたの?」には元ネタがあります。
『アイドリッシュセブン』で九条天が自身の事務所の方針にガチギレした時のセリフです。
ずっとかっこいいな~っと思っていて、使いたいセリフNo.1でした。
使えてスッキリ😊✨
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