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なぜヨガをするのか

    naoko

    ヨガを始めるきっかけは、人それぞれかもしれません。
    「運動不足を感じて…」
    「肩こりや不調を改善したくて…」
    「自分のための時間を持ちたくて…」
    「家のすぐ近くに教室があったから…」
    「痩せたくて…」

    かくいう私は、体の不調がきっかけでした。
    どうにかして入院や手術をしないで改善したいという一心で、
    カチカチの体でとてもヨガなんてできるような感じじゃないのに、
    「ヨガは血流がよくなるから、いいらしいよ」
    といういくつかの証言をもとに、
    ヨガの世界に足を踏み入れることになりました。

    当時はスポーツジムに通いはじめていたころで、
    ヨガのほかにも、エアロビクスやボクササイズ、
    ピラティスや加圧トレーニング等々、
    色んなクラスを試してみていました。
    でもそこで、
    ヨガだけはほかのクラスとは一線を画すものを
    体感したのです。
    それが何なのかが知りたくて、
    ヨガの教室を探して通ってみることにしました。

    クリパルヨガに出会ってはじめて、
    自分が周りからどう見られているかよりも、
    自分が今ここでどう感じているのかに
    目を向けていくようになりました。
    そうすると、
    自分がいかに自分を蔑ろにしているかということに
    気づくようになりました。

    本当はこうしたいのに、
    それをすると周りにとやかく言われそうだから、とか、
    迷惑をかけそうだから、と周りを気にして、
    自分を抑圧してばかりいました。
    また、失敗をしたら、心底落ち込んで、
    自分の不甲斐なさを責め立てて、
    いつまでも浮上できずにいました。
    人との関係性のなかで、抑圧や自責の念が、
    どんどんと肥大化していき、
    自分自身の心や体をキュウっと硬くして、
    思いのままにいることを制限して、
    身動きがとれないところまで自分を追い込んでいました。
    私のカチカチの体とは、そうした緊張を全部引き受けて、
    なお頑張ろうと歯をくいしばっているような状態だったのです。

    ヨガで体を動かしていくと、
    そうした体の緊張に出会っていくことになります。

    あるとき、前屈のポーズをしていました。
    気持ちはぺったりと二つ折りのように前屈したいけれど、
    足の後ろ側が硬くてツリそうで、腰が丸まって、
    まったく前に屈めそうにありません。
    それでも、その状況にとどまって呼吸をしてみると、
    形が綺麗にきまったポーズをしたいという妙な虚栄心と、
    今の自分の体はそこには到達できないという切なさ、
    頭を低くうつ向いて内向して保ちたいのに、
    屈めないことで頭が高くて湧いてくる苛立ち、
    いろんな考えや感情が自分のなかを駆け巡っていきました。

    そういえば、小学校の体育の授業で前屈していたとき、
    先生がびっくりして飛んできて、
    私の背中をギュウギュウと押して前に倒そうとしてくれてたな。
    そんな記憶が蘇ってきました。
    むりやり押されて痛かったなぁという思いとともに、
    前屈というものは前にたくさん倒れないとダメ…とか、
    ○○ちゃんより前屈できてない…といった比較の概念などが、
    子ども心に刷り込まれていった出来事だったと思いました。

    そんな記憶や思いが内側で巡っていくのを、
    呼吸を深く深くしながら、
    一つひとつ確認するように観察していたら、
    ハッと気づいたら、
    今まででは到底いけなかったところまで
    前屈が深まっていたのです。
    ゆっくりとポーズを解いて、
    両手を後ろの床についたら、
    炭酸水の泡が弾けていくような、シュワシュワした感覚が
    左右の足のつけ根のあたりから抜けて出ていくのを感じました。
    何とも言えない感覚でした。
    今まで股関節に折り畳んで仕舞い込んでいた思いが、
    浄化されて処理済みになって私の体から旅立っていくような瞬間でした。

    こんなふうに、体を動かしながら、
    自分の内側に起きてくることと向かい合うことで、
    少しずつ心が解放され、
    体の緊張が解かれていくという体験を繰り返すうちに、
    日常での自分の在り方も変化して、
    体を固まらせて歯をくいしばって頑張らなくても大丈夫なんだと
    思えるようになりました。

    そして、
    色々と試して改善しようとしていた体の不調はと言えば、
    直そう直そうとしていたときは何も変化がなかったのに、
    そんな思いも手放してヨガを続けているうちに、
    もうすっかり癒されていました。
    (この辺りの話はまたいずれのときにか書いてみたいです)

    ヨガでなくても、
    自分と向き合う手段というものはいろいろあります。
    でも、頭で考えて性格や考え方を変えていくって、
    結構大変じゃないでしょうか。
    体を使ってやるというのはとてもわかりやすいし、
    体で体験したことはとても腑に落ちやすいとも思います。
    ヨガマットの上で起きてくることは、
    自分の内側の縮図みたいなもので、
    日常とも必ずつながっていきます。
    一つひとつ丁寧に観ていることで、
    やがて内側で統合されて変革が起きてくる。
    そんな瞬間がとても尊くて、
    今日も私はヨガをしています。

     
     
     

    naoko

     
     
    ~こもれびの風~ 「ありのままの自分を知り、受け入れ、信頼すること。」 クリパルヨガを通して、人生という名の探求の旅の途上で感じることを綴っています。 どうぞご一緒しませんか?

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