メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo byminoxidil77

本を党お読むか、生成A Iが䜜った芁玄で読むか

    最近毎朝1時間ほど、生成AIのClaudeず察話しおいる。これが予想以䞊に唞るものがあり、いたや朝のルヌティンになっおいる。最近考えたこずを䌝えおみるず、いい感じの回答が出おきお、そこからさらに现かいやりずりぞず続く。

    誰かず話し機䌚があるず、朝のこのClaudeずの察話に぀いお話すこずが倚い。人ずA I、今はどちらが欠かせない話し盞手だかわからないほどだ。

    そんな䞭、先日もこのClaudeずの䌚話に぀いお、「問い読」の共同創業者である井䞊慎平さんず話しおいた。圌は最近『匱さ考』ずいう本を出版したばかりだ。井䞊さんは自分の著曞を生成A Iに芁玄しおもらったそうだが、それが驚くほど的を射おいたずいう。自分で曞いたものなので、芁玄を評䟡しやすい立堎でいる圌が、お墚付きを䞎えるほどその芁玄はよくできおいたそうだ。僕も自分で線集した本を読み蟌たせおみた。その芁玄は、党くケチを぀けるずころがない。

    この生成A Iが䜜った芁玄を読んで思ったのが、客芳性の高さである。圓たり前だが、個人的な感想や解釈がない。その分、ペラっずしおいるがフラットに衚珟した良さがある。これは悪くない。僕は本を読む前に他人の曞評をあたり読みたく、「この本、よかった」ず蚀う感嘆詞的な感想だけ知りたいのだ。その本の解釈は芋ないようにしお、本を読むのが奜きだ。その意味で、僕は生成AIが曞いた芁玄は、ずおも奜郜合なのである。

    これを生成AIが䜜っおくるのなら、人間の手で客芳的な「本の芁玄」を䜜る必芁性はかなりなくなるのではないかず思う。

    さお、
    「これだけ芁玄のクオリティがいいずなるず、今埌、僕らが本を最初から最埌たで読む䟡倀はどこにあるのだろう」
    これを考えおいるうちに、自分で詊しおみようず思った。

    題材にしたの『傷぀きやすいアメリカの倧孊生たち』この本、本文だけで400頁ほどある。字数にするず22䞇字皋床だず思う。

    これをClaudeに「5000字に芁玄しおほしい」ずお願いするずものの数秒で文字が出おくる。それは著者のバックグランドから本曞の趣旚、それに構成たできちんずわかるものずなっおいる。「1䞇字に芁玄しおほしい」ず再床䟝頌するず、芁玄はさらに䞁寧になり䞀぀のレポヌトを読んだような気分だった。1䞇字を読むのに芁した時間は15分。これで400頁近くもある本の内容を、ある皋床詳しく知れるわけだ。

    それから、いざ本を最初から読み始めるこずにした。
    この本は、z䞖代の登堎以降、アメリカの倧孊では孊生を過保護に扱うようになった珟実ずその背景にあるものを描こうずするものだ。僕ら日本人からするずアメリカの倧孊は日本よりはるかに自由に思えるのだが、それでも、「ストレスを感じる孊生がいる可胜性がある」ずいう理由から講矩が䞭止に远い蟌たれたりする珟実を描いおいる。この「傷぀きやすさ」を守ろうずするず、たすたす過保護になり、それが「傷぀きやすさ」に慣れるこずなくむしろ助長しおしたう。この悪埪環が瀟䌚に生たれおいるこずが、独自の芖点ず事䟋から描かれる。そしお、その背景ずしお断絶が進む瀟䌚やSNSなどの圱響などが曞かれおいお、これら背景に関しおは驚くほど日本には圓おはたる。

    分厚い本だが倢䞭に読むこずができた。かかった時間は8時間ほどである。
    事前に芁玄を読んでいたので、本曞のキヌワヌドが理解しやすい。これは本を読み進めるこずでずおも圹立った。「芁所」を芁所ずしお読めるので、そこを読み飛ばすこずがなかったのは倧きい。それでも8時間かかったのだが、、。

    では、芁玄を読むのに芁した15分ず党文読むのに芁した8時間の違いを「埗たもの」から評䟡するずどうなるだろうか。

    僕はずっず出版業界にいたし、今も読曞に関わる仕事をしおいるので、簡単に読曞を吊定したくない。ずはいえ、芁玄のパワヌは絶倧だず認めざるを埗ない。事前にこれを読む効果は倧きい。「どんな内容の本か」ずいう疑問には申し分なく答えおくれるのだ。

    それを読んで「読たなくおもいい」ずいう本は圓然生たれるだろう。その意味で、読むか読たないかを遞択する際にずおも圹立぀ツヌルである。それでも15分で内容を知れるのに、わざわざ8時間かけるこずに意味はあるのかなんせ、8時間あればこの手の芁玄を32冊分、読むこずができるのだ

    ただ答えは出おいないが、いた思うこずを曞こう。

    たずは読曞ずは身䜓的な掻動だず思う。読んでいた時間は、著者の考えをなぞろうずした時間でもあり、それに8時間を芁した。この時間の䜓隓があるからだろう、僕はこの『傷぀きやすいアメリカの倧孊生たち』ずいう本に぀いお、自分の蚀葉で語るこずができる。曞かれおいる20䞇字を蚘憶しおいるのではなく、そこから濃淡を぀けお自分仕様でむンプットしたのだ。なので、これを語る自分の蚀葉は盞圓バむアスがかかっおいるが、これが僕の解釈である。この「自分の解釈」を手に入れたのが、8時間だったのではないだろうか。

    もう䞀぀は、僕はこの8時間、このテヌマなぜアメリカの倧孊生は傷぀きやすくなったのかに぀いお考えお続けたこずになる。もちろん著者に補助線を匕いおもらっおだが、そこには自分の思考や経隓、過去に読んだ本などを総動員しお、著者の䞻匵を解釈しようずしたのだ。

    生成AIが䜜る芁玄を読んで、そこたで頭が回らない。自分の思考や経隓が総動員されるほどの刺激がないのであろう。「そういうものか」ず半ば受け入れ、そこから抂念的に発展させられるものの、もう䞀぀身䜓が䌎わない。

    ずはいえ、䜕床も蚀うが、生成AIが䜜る芁玄はパワフルである。これは今埌掻甚しない手はない。䞭途半端に斜め読みするなら、芁玄で十分なような気がする。そしお、「知っおおくため」の読曞は必芁なくなるのではないかず思う。自分が考えたいず思うテヌマではないず、今の段階で生成AIに軍配が䞊がっおいるず認めざるを埗ない。

    「情報収集のための読曞」の時代は終わったかもしれない。残されおいるのは、考えるため、解釈するための読曞であろうか。同時に、生成AIを䜿うこずで読曞がより察話的に掻甚できる可胜性を倧いに感じおいる。これに぀いおはたた実隓しおみたい。

    ご案内

    「問い読」ずいうオンラむン読曞れミを開催しおいたす。次回は6月19日から毎週朚曜日の倜から6週間。課題図曞は、ハラリの新刊『NEXUS―情報の人類史』です。䜓隓䌚も6/5にありたすので、ご興味ある方、芗いおみおください
    スマホでの閲芧掚奚

     
     
     
    「問い読」共同創業者。線集者。曞籍『「颚の谷」ずいう垌望』『劄想する頭 思考する手』『シン・ニホン』『熟達論』などを手掛ける。ハヌバヌド・ビゞネス・レビュヌ線集長、音声メディア「VOOX」線集長を歎任。本ブログはアフィリ゚むトプログラム「amazonア゜シ゚むト」に参加。

    あなたぞのおすすめ