
「またヤマトで働きたい」――高機能自閉症当事者が教えてくれた、“失敗が怖くない職場”の条件
これまで体験した12種類の単発アルバイトのうち、実は3種類がヤマト運輸でした。それだけ募集が多く、スケジュールも組みやすい。単発バイトとしての使いやすさは、たしかに大きな魅力です。
でも――
高機能自閉症(HFA)の視点で見たとき、ヤマト運輸の本当の魅力は、そこじゃない気がしています。
「行く前から、何をやるか想像できる」
これ、HFAにとっては想像以上に大きいんです。
ヤマトの倉庫作業は、大きく分けると3つあります。
荷物をベルトコンベアーに乗せていく「流し」。
流れてくる荷物を地域ごとに仕分ける「シューター」。
そして、トラックから荷物を降ろしていく「引き込み」。
「引き込み」はやや重労働ですが、流しとシューターは、作業の向きが違うだけで、仕事の構造はかなり似ています。
つまり、一度覚えると、次も見通しが立ちやすい。
これが、ものすごく大きい。
今回、29歳男性の高機能自閉症当事者にも話を聞いてみました。
「ヤマトの倉庫作業は、動き回る仕事で楽しかった。勤務時間が選べるのも魅力だった。作業手順が決まっていたし、担当責任者も優しかった。
倉庫には、軽度知的障害や自閉症っぽい人が、いつも誰かしらいた。
その存在だけで安心できたし、何度か同じ倉庫に行くうちに話し相手もできた。」
この言葉、すごく象徴的だなと思いました。
やることが分かっている。
↓
失敗するかもしれない不安が減る。
↓
余計な緊張が減って、作業に集中できる。
↓
「また働いてみようかな」と思える。
この循環こそ、私が追いかけてきた「失敗の不安の軽減」そのものなのかもしれません。
HFAの就労では、つい「何が得意か?」に目が向きがちです。
でも実際には、
“何が得意か”より、“何が怖くないか”。
そこから職種を選ぶほうが、長く働けることもある。
…そして最後に、ひとつ告白を。
実は今回インタビューした29歳の高機能自閉症当事者、
私の長男です。
いち研究者として話を聞いていたつもりでしたが、最後はやっぱり、父親として少し嬉しくなってしまいました。
私のアラートレーダーチャート評価、ヤマト運輸は安定していると感じました。(5点に近づくほど苦手要素が大きくなる)




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