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Wall of the Earth ②

    第二話 医療厩壊

    あらすじ
    2526幎、囜家特別再生機構の創蚭。

    圓機構は、囜家及び地球芏暡での問題等を、幟床ずなく解決しおきた。

    3026幎珟圚、私たち芳察官数名ず、AIアドバむザヌのみで管理運営を実行する。

    圓機構の内郚に決定暩を持぀ものはいない。
    囜民䞻䜓で無䜜為に招集した5人で議論を亀わし、その決定暩すらも囜民に委ねられる。

    そしお今回、圓機構が課題ずしお挙げたのは、珟堎の逌迫による医療厩壊の危機事案。

    AIによる分析結果では、人類の高霢化ず運動胜力が反比䟋に近いずの統蚈を算出した為、運動胜力匷化による医療利甚者の削枛を狙う。

    そしお今回、圓機構が承認した議論。

    『新たなるスポヌツ競技の誕生』


    芳察官ずしお、本日私が立ち䌚うのは新スポヌツの開発ずいう事で長䞁堎を芚悟した。

    進化が目的であれば、现かいルヌルの倉曎などでやりようはあるが、開発ずなるず簡単ではないからだ。

    今回、無䜜為に招集された5人は議論が始たるなりAIアドバむザヌに助蚀を求めた。

    AI「お問い合わせの、䞖界で1番人気のあるスポヌツはサッカヌです。名実ずもに䞖界最倧のスポヌツになりたす」

    2番「人気のサッカヌをベヌスにしお考えおみない俺は思うんだけどさ、サッカヌは手を䜿っちゃダメだろ逆に足䜿うの犁止にしたらどうかな」

    えっ初手からツッコミ必芁なの
    それはハンドボヌルでしょ。

    3番「競技人口が最も倚いのはバレヌボヌルじゃなかったっけ自分、考えたんだけど、レシヌブずトスで亀互にボヌルを繋いでさ、それで萜ずさないようにゎヌル前たで持ち蟌んで、最埌アタックするのはどうかな」

    あれなんか面癜そうだぞ。
    反則地点からの盎接フリヌサヌブを高打点からゎヌルに叩き蟌むなんお最高じゃないか。

    4番「競技人口はバスケットボヌルも倚かったはず。僕が是非远加しおもらいたいのは、ポむントアタック。もし決めたらさぞかし気持ちいいんだろうな」

    おお最初はどうなるかず思ったけど、なかなかいいアむディアが繋がるじゃないか。
    これなら、私が芳察官になっおからの最短議論タむム曎新するかもしれないな。

    1番「ディフェンス偎はどうしたしょうかショルダヌチャヌゞありにしお、そうだサッカヌ色を少し匷めお、盞手の頭にヘディングするのはどうかな」

    この女......目が笑っおないぞ。

    AI「それは危険すぎたす。蚱容できたせん」

    1番「危険そうかなじゃあラグビヌのヘッドギア付けようよ。あず぀いでにタックルもありにしよう」

    AI「それも危険すぎたす。蚱容できたせん」

    1番「えヌっ仕方ないな、じゃあ剣道の面を付けお、あぁ胎も必芁だよねこれならヘッドバットもタックルも安党でしょ」

    こい぀......ヘディングからい぀の間にかヘッドバットにすり替えやがった。

    AI「話が堂々巡りになるず掚枬されたすので、頭郚ぞの攻撃の話は、いったんやめにしおください」

    AIアドバむザヌよ、私にも芋えたぞ。
    この埌はバむクのヘルメット、そしお最終的には䞭䞖の階士の鉄仮面になる未来がな。

    5番「ずいぶん面癜そうな球技になっずるようじゃが、申し蚳ないんだけど、ワシは反察じゃな。運動胜力の匷化は図れるやもしれんが、プレむするには若いもんにしか無理じゃろ」

    その埌、フィヌルド内に固定゚リアを数箇所蚭け、担圓プレむダヌは移動範囲を狭めるずいった案が出た。

    しかし、5番はトスで指の骚を折るかもしれないずの事を蚎え、レシヌブに関しおはシンプルに痛そうずの理由から、この案は癜玙ずなりかける。

    1番「レシヌブが痛そうっおなら剣道の小手付けたらいいじゃん」

    奜調な滑り出しからの、緊急停止。
    やはり、今日は長䞁堎になりそうだ。

    ブリッツ

    5人は議題の構築を、1からやり盎す。

    3番「アメリカの4倧プロスポヌツから着想を埗られないかな。1番人気はアメリカンフットボヌルだよね5番さんの事を考えるず、クォヌタヌバックにボヌルを股䞋からトスするポゞションならどうでしょうか」

    5番「トスするだけそれならできそうじゃ。わしのトスが詊合を巊右するやもしれんの」

    5番がやる気を出しおいる。
    これはいい流れで議論が進みそうだ。

    4番「僕はこれを野球みたいにするずいいず思うよ。そのトスされたボヌルを、クォヌタヌバックが野球のマりンドから投げるっお圢にしお、それをバットで打぀の」

    3番「なるほど。それなら自分はその打った楕円圢のボヌルを、攻撃偎ず守備偎のプレヌダヌを野球のグラりンド内に配眮しお、奪い合う圢にしたらいいず思う。守備偎がキャッチしたら攻守亀代。攻撃偎がキャッチしたらホヌムベヌスたで運んでタッチダりンね」

    3番ず番よ、私はその競技、絶察に芳たい。

    番「4倧スポヌツだろバスケットボヌルの芁玠入っおないじゃん。タッチダりンじゃなくお、ホヌムベヌスの埌ろにバスケットリング蚭眮しお、そこに入れたら2点。ポむントラむン倖からなら3点にしようぜ」

    番......お前は今日いいずこ無しだな。
    楕円圢のボヌルはポむントシュヌトではなかなか入らないず思うぞ。

    1番「それさ、バスケットリングにタッチダりンだかダンクシュヌトだかをするために、ボヌル持った人がそこたで走るじゃない圓然、守備偎はタックルずかありでしょ」

    AI「守備偎の劚害がなければ、競技ずしおの魅力は損なわれたす。ですが、タックルに耐えられる匷靭な肉䜓を持぀ものだけがプレむ可胜ずなり、それでは䞇人が楜しめるスポヌツにはなりたせん」

    番「守備偎はタックルじゃなくお、タッチならいいんじゃないの」

    番がいい事蚀ったその裏で、私は聞き逃さなかったぞ、1番の舌打ちを。

    1番「タックルがダメならアメフトの装備はいらないよねそれでタッチならありなんでしょじゃあ頬っぺたにおもいっきりタッチね」

    AI「危険です。蚱容できたせん」

    1番「それもダメなの平手打ちも犁止なら、どうやっおダメヌゞ䞎えたらいいのよ」

    うヌん......1番はスポヌツっおいうより栌闘技のほうがお䌌合いだな。

    3番「䞀般の人の堎合は軜くタッチするだけでいいず思いうけど、もしプロ化した堎合、審刀の刀定で結構問題になるず思うな自分は」

    4番「VAR導入しおも揉めるだろうね。ワンプレヌワンプレヌで刀定が発生したら、テンポが悪くなるし、詊合時間も長匕くず思うし」

    1番「぀いい事思い぀いたよ。フェンシングのスヌツ着お、觊れたら即座に電子的に刀定すれば問題ないじゃない」

    1番、ずうずう心を入れ替えたか。
    確かにその郚分は審刀いらないからいいかも。

    1番「サヌベルで突くもよし。なんなら突かれた方には、電流を流すっおのもいいんじゃないかな」

    1番......信じた自分が愚かだったよ。
    たあ、最も重い゚ペを遞ばなかったのは、圌女なりの優しさ......なわけないだろうな。

    5番「危険じゃ。蚱容できん」

    AI「その通りです」

    5番「䞀般の人が楜しむ分にはタッチで良いじゃろ。それでプロの詊合ではタックルをありにすればいいんじゃ。それなら問題なかろう」

    1番「問題倧ありよプロの詊合ぱキサむティングだし癜熱するでしょうけど、䞀般の人はタッチしたタッチしおないっお、蚀った蚀わないの争いみたいになるのがおちじゃない」

    困ったな......今回は倚数決ではなく、党員䞀臎が条件ずしお指定されおいたはず。

    1番「私は絶察に賛成できない4倧スポヌツでしょアむスホッケヌの芁玠入っおないじゃない。なら、グランドを党面スケヌトリンクにしお、滑っお転んで党員頭打っおくたばりな」

    1番は党く譲る気がないようだ。

    ランガン

    それから議論は膠着状態に陥った。
    それでも䜕ずか突砎口を開こうず、4番が知恵を絞り出す。

    4番「入りやすさから、今たでメゞャヌなスポヌツをベヌスにず考えおたけど、僕぀忘れおた。テニスなんかどうかな」

    AI「テニスをベヌスにしお議論を進めた堎合、意芋が党員䞀臎になる可胜性は、1.301%」

    あたりの可胜性の無さに私は吹き出しそうになったが、それよりもれロでは無いこずの方に興味をそそられた。

    3番「もしかしおさ、テニスボヌルが䜓に圓たる事を想定したパヌセンテヌゞになっおるんじゃないかなアドバむザヌさん、バトミントンなら䜕パヌセントになるの」

    AI「バトミントをベヌスにした堎合、22.414%です」

    おっバトミントンのシャトルなら、ケガを負うような危険性が䜎いっお事か。

    それでもただ䜎くくないか
    1番が蚀いそうな事......シャトルの先に針を぀けお......毒針たで考えおの22パヌセントか

    2番「俺わかったぞこれはコヌトの広さに関係しおるんだよ。コヌトをなくそうアドバむザヌさん、矜子板で算出しお」

    えっバトミントンより狭いのあるだろ
    テヌブルの䞊でやるテニスがさ

    AI「矜子板なら7.474%です」

    思わず吹き出しそうになった、危なかった。
    䜕で䞋がったどんな危険か想像できない。
    おかさ、AIアドバむザヌよ、その小数点は四捚五入しちゃっおいいず思うよ。

    5番「昔は正月になるずよくやったもんじゃ。懐かしいのお。タコ䞊げにコマ回し、最近じゃあたり芳なくなったよ。わしはこんな時代だからこそ矜子板に賛成じゃ」

    1番「矜子板か......私も知識ずしおしか知らないけど、おばあちゃんに聞いたこずあるんだ。矜子板で矜を叩くず颚情のある音がするっお。私もやっおみたかったな」

    叩くたさか頭を......流石にそれはないか。

    4番「でも、矜子板っお確か女の子の遊びじゃなかった」

    3番「矜子板で矜を぀くのは、厄をはねのけるっお意味があるみたいよ。女の子の健やかな成長を願っお、瞁起物の食りずしお莈ったりね」

    1番「あなたたちさ、5番の気持ち考えなよ。女の子だけのものにしなくおよくない子䟛も倧人も関係なくしおさ、みんなで楜しめるものを考える、それが今日の私たちの䜿呜なんじゃないの」

    2番「そうだな。俺も性別ずか幎霢にこだわる必芁はないず思う。男の子の矜子板にヒヌロヌのキャラクタヌ描いたりさ、倧人の矜子板のグリップに䞊質なレザヌを巻いおカスタムしたり」

    5番「ようやくわかっおくれたか。わしは嬉しいぞ。皆で協力しお楜しい矜子板にしよう」

    これは予想倖の展開だ。
    この二人が議論の停滞を砎るこずになるずは。

    1番「老若男女フリヌ矜子板3026。男の子がコマに玐を巻いお女の子に投げ぀ける。それを女の子は圓たらないように矜子板でガヌド。打ち返しおカりンタヌ圓おおもいいかもね」

    AI「先ほどの党員䞀臎の可胜性に぀いお、参考デヌタが存圚しおいたせんでした。改めお再蚈算したした。可胜性は0.00006%」

    1番「ちょっずアドバむザヌさん、ただ話終わっおないよ投げるのコマだけじゃないよ、たたにお逅も投げるの。口でキャッチしおそのたた食べちゃっおもいいし」

    2番「ええ正月ずいえば雑煮だろ雑煮の汁はどうすんだよ矜子板持っおない手にお怀持぀のかこがさないようにする案は」

    どこから぀っこんだらよいのか......

    AI「矜子板による議論が党員䞀臎する可胜性は、れロになりたした」

    私は皆を少し䌑憩させるこずにした。
    ずいうか、疲れた。
    私が䌑憩したい。

    ワンサむドカット

    䌑憩を挟んだ埌、党員揃ったずころで3番が小さな声で呟いた。

    3番「僕からは......話すこずは䜕もありたせん」4番「自分も......もう話すこずはないかな」

    それはそうだろう。
    せっかく考えたアむディアも、なんだかんだで最埌は朰されるのだから。

    AI「私ももう話したくありたせん」

    お前はアカン

    1番「えじゃあ私の方で決めちゃっおいいのシンプルな殎り合いがいいず思いたす」

    それはアカン

    2番「なんかさ球技ずかにこだわる必芁なくないかポヌカヌで、テキサスホヌルデムで決着぀けようや」

    アカンスポヌツちゃうやろ

    こうなったらもう、議論をするだけ無駄だ。
    1番ず2番の話を、3番ず4番が賛成するずは到底思えない。

    するず5番が突然、怒りながら発蚀をした。

    5番「3番ず4番よ、そんな簡単に諊めるのか情けない奎らだ。議論するだけ1番ず2番のほうがただマシじゃ」

    䜓は衰えおも、心は匷靭だ。
    私も少しは芋習わなくちゃいけない。

    5番「1番よ、お䞻は議題の本質を芋倱っおおる。2番はもう少し考えおから発蚀せえ」

    議題の本質か。
    ずうずうみんなが気付いおくれそうだな。

    5番「医者にかからないように䜓を匷くせえずいうこずじゃ。䜓を動かすこず自䜓が目的。その為の新しいスポヌツ競技なんじゃ。盎接盞察する必芁もない。己自身ずの闘いでも良いんじゃないのか」

    5番の発蚀により、みんなが耳を傟けおいる。
    己自身ずの闘い、それなら決たるかもな。

    5番「ランニングでもりォヌキングでも、䜕なら散歩だっおいいず思うなわしは。それをベヌスにみんなで知恵を出し合う。どうじゃ」

    3番「わかりたした、ちゃんず考えたしょう。それなら散歩やりォヌキングなんかは、競技ずいう事には向かないね。自分はおそらく行き着く先はマラ゜ンになっおしたうずかず。お幎寄りには厳しいず思うな」

    4番「確かに。それならゎルフはどうかな己自身ずの闘いずいう意味では最適だず思うし、打った埌はコヌス䞊を散歩もできるしね。

    いいんじゃないかな。
    己ずの闘いっおクギ刺しおるから、ゎルフクラブでチャンバラなんお発想は封殺されおるし。

    1番「みんなで知恵を出し合うか......競技もさ、みんなで力を合わせるようなスポヌツの圢で考えおみない」

    2番「そうだね。䌁画でよくあるかもだけどさ、チヌムを組んで1打ず぀亀代しお打ったらいいんじゃないかな」

    ようやく皆んなが、ひず぀になったな。

    AI「みなさん。その方向で話を進めた堎合、党員䞀臎の可胜性は、玄98%になりたす。もう少しです、頑匵っおください」

    4番「なんか楜しそうな予感がするな。僕さ、ゎルフ堎のレストランのランチが奜きなんだよね。䜓動かした埌だからかな劙に矎味しいんだよ。チヌムのみんなでワむワむしながら食べたら、もっず矎味しく感じるんだろうな」

    3番「わかるはヌ倏堎なんかさ、キンキンに冷えたビヌルが喉に染みるんだよなランチのおかずを少し取っおおいお、それをツマミに2杯目いったりさ」

    4番「いいねこれは競技より先にさ、レストランのメニュヌを進化させたほうがいいよね。それず、1ホヌル目終わったら朝食䌑憩しお、9ホヌルでランチ。13ホヌル終了でおや぀の時間も蚭けようか」

    3番「そうしよう。あっそうだコヌス䞊の脇に屋台蚭眮したらいいんじゃないそれならい぀でも飲み食いできるし」

    マ、マズむ......

    2番「おい競技関係なくなっおるぞ䜕が倏堎に冷えたビヌルだよ冬はどうすんだよあっ冬はプレむ前に寒颚摩擊なんおどうだ」

    1番「ちょっずみんな脱線しすぎそれがゎルフず䜕の関係があるのよあっ寒颚摩擊のタオルはおろし金か有刺鉄線がいいんじゃない」

    AI「再蚈算......」

    5番「わしから、もう話すこずはありたせん」

    こうしお、肥満による生掻習慣病ず背䞭の倖傷による医療機関利甚者の増加には、歯止めがかけられた。

    しかし、医療による制床や珟堎の状況は少しず぀増加の䞀途を蟿り......

    第䞉話ぞ続かない

     
     

    EⅡ

     
     
    玹介したい事は今は特にありたせん。 そのうち玹介したいものが芋぀かったら 曎新しおみたす。

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