
「占いは、話のきっかけにすぎない」
昔から、人の相談を受けることが多かった。
相手が話しているうちに、僕の頭の中では自然と整理が始まる。
いったい何に困っているのか。いくつか混ざっている問題の中で、最初に向き合うべきものは何なのか。
ただ、いつも解決策が必要なわけではない。
今日は誰かに聞いてもらいたいだけかもしれない。
自分の気持ちを整理したいだけかもしれない。
今までとは違う角度から、自分の人生を見てみたいのかもしれない。
僕は干支や暦を研究してきて、占いもできる。
でも僕にとって、占いは未来を当てることだけではない。
「占いは、話のきっかけにすぎない」
そう思っている。
だから、相手の話を聞いたあとに、
「今日は占わなくてもいいですね」
と言う日があってもいい。
会社員としていろいろな人と働いてきた。
社会で器用に生きる人もいれば、どうしてもうまく馴染めない人もいる。
でも、その人にはその人の事情がある。
僕がしたいのは、人を決めつけることではない。
話を聞いて、複雑になったものを少し整理すること。
そして最後に、その人自身が
「じゃあ、まずこれをやってみよう」
と思える小さな一歩を見つけること。
たぶん僕にとって占いとは、そういう時間なのだと思う。