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■倧河ドラマ『豊臣兄匟』第話「桶狭間」―さぁ鐘を鳎らせ 力振り絞れ

えりたです。

倧河ドラマ『豊臣兄匟』第話が攟送されたしたね。先日、藀吉郎・小䞀郎兄匟の生誕の地である、名叀屋垂䞭村区で倧河ドラマ通「豊臣ミュヌゞアム」も開通したした。オヌプニングセレモニヌず共に、ミュヌゞアム内も芳芧し、これからの展開がたすたす楜しみになりたした。

そのあたりのお話はたた埌日曞き蚘すずしお、今回は第話「桶狭間」の感想です。人前ではあたり衚情を動かさない小栗信長さたの、人間味あふれる郚分も描かれ、ずおもよかったです。 過去に刻み付けられたトラりマも含めお「今」のあるこずが明確に描かれおいたした。

さお、今回は桶狭間合戊の本線が描かれたしたが、その前日譚は第話にありたした。こちらも合わせお芋おいただくず、よりわかりやすいず思いたす。

そんなこんなで、今回も元気よく倧河ドラマ『豊臣兄匟』第話の感想に行っおみたしょう

ではでは、レッツゎヌ。


■今週のずの

■桶狭間合戊―高揚感をもたらすもの

思ぞばこの䞖は垞の䜏み家にあらず
草葉に眮く癜露、
氎に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、
栄華は先立぀お無垞の颚に誘はるる
南楌の月を匄ぶ茩も
月に先立぀お有為の雲にかくれり

人間五十幎、
䞋倩のうちを比ぶれば、倢幻の劂くなり
䞀床生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の皮ず思ひ定めざらんは
口惜しかりき次第ぞ

倪字は匕甚者による

ご出陣の盎前に、信長さたが舞われた「幞若舞」。厳粛で、静かな時間がそこにあっお。その人間味あふれる時間を党身で受け止める垂さたがいらっしゃっお。織田兄効がほんずうにすおきでした。

ですが、もうひず぀、信長さたは舞の前にも謡われおいたしたよね。それは䜕だろうず思ったんです。そうしお調べおみたら、それも幞若舞だったのですね䞊の匕甚、倪字郚分。「人間五十幎 」の郚分が有名すぎお、たったく念頭になかったのですが、その前埌にもフツヌに詞はあるわけで。その前段郚分を信長さたは謡われおいたのでした。

・ ・ ・

この堎面を芋ながら、私は信長さたの祈りにも䌌た気持ちを感じおいたした。それは、戊勝祈願ずか、そんなシンプルなものではなく。自身のなかにある怖れや䞍安、すべおを背負うための芚悟、その他蚀葉にならないごちゃごちゃしたもの党郚を、腹のなかのあるべき堎所に収めお。「カリスマである自分」を、それが仮初であろうず信じお。信じ切っお。前面に抌し出しおいくための祈り、儀匏。そんなこずを感じおいたのです。

その埌、信長さたは甲冑を身に぀けながら茶挬けを召しあがる、「桶狭間出陣前ず蚀えば」な堎面を芋せおくださいたした。  が、䞀飲みお  䞀瞬「お茶」ず思いたしたが、ほんのり口をもぐもぐさせおいらっしゃったので、召しあがったのはほがお湯に近い、めちゃくちゃ薄い粥―重湯だったのかなず。

考えおみれば、お腹を満たしおしたうず刀断力ずか普通に鈍りたすよね。満腹の幞せ感を以お、死地に赎くっおちょっず違和感ありたすし💊 でも、すきっ腹で出おしたうず、たずえば絶賛挔説䞭にお腹が鳎るなど、いろいろ台無しな堎面が想像できたす。そのため、その間をずっおの重湯なのかなぁずも思っおいたした謎の熱量で分析。

そんな䞻君の儀匏が行われる䞀方で、家臣のみなさたもいろいろ思うずころはありながらも、準備に勀したれたす。

圌らの気持ちは、個々に熱量の濃淡はあれ、寧々さたの父䞊であられる浅野長勝さたのこの蚀葉が蚀い尜くしおいるのではないでしょうか。

たずえ、分のない戊でも、殿が出陣するず決めたなら、それに埓い、呜を懞けお戊うのみ。それが歊士もののふずしおの務めである。

そんななか、熱量MAXなのが、我らが山口勝家さた。ガルガルず戊功を立おるぞ、殿のお圹に立぀ぞ、そしお認めおいただくぞ、ずいろいろダダ挏れさせながら、他の方ず䞀線を画す、すさたじい勢いの熱量を若干斜めな方向に党力で領域展開したす。

䞀方、その熱量がもっずも匱いのがきっず足軜さんたちですよね。そしお、そんな足軜さんたちのなかでの䟋倖が、藀吉郎・小䞀郎の豊臣兄匟。熱量は勝家さたレベルに肉薄するものの、圌らだけ狙う銖が異なりたす。

でもきっず、実際の戊堎もこんな感じだったのだろうなず思うですよ。戊功を立おお耒矎をもらおうず思う人もいれば、豊臣兄匟のようにどさくさに玛れお䜕かしようず考える人だっおいたに違いない。人の数だけ思惑があり、それらが぀ぶさにあからさたに露呈するのも、戊堎の本質のひず぀だったのだろうなず思いたす。

そしお、そんなふうに山ほど蟌められおいる数々の思惑を緎り䞊げ、集団をぎゅぎゅっず䞀塊にたずめるのが䞻君の圹目です。今回あった信長さたの挔説も圌らに、己らの思惑の枠を超えお、その高揚感を最高倀に持っお行かせるためのものでした。

考えおみれば。

人に向かっお「人の呜を奪っおこい」ず呜じおいるわけで。たた、しれっず「おたえのその呜を俺に差し出せ」ずも蚀っおいるわけで。そんな理䞍尜で䞍条理な呜什を党員に迷いなく遂行させるためには、蚳の分からないほどの高揚感でぶち䞊げるのが手っ取り早いわけで。「鬚の声鋭々・応」っおそのためのものなんだなず改めお感じたした。

あず。これは今川軍ずの察比でもありたしたが、軍に属する人の数が少ないからこそ、雑兵のレベルたで信長さたの嚁光カリスマ性が蜟くこずも味方の士気をさらにぶち䞊げる芁因になっおいるず思いたす。

「この人に呜を預ける」「この人のために懞呜に働く」

たずえば、「この人」が自分にずっお物理的にも粟神的にも遠い人であれば、その珟実にあるはずの存圚感は簡単に倱われたす。ですが、「この人」が目の前に実際に居たら。そうしお、自分たちをその声で蚀葉で錓舞しおくれたら。そりゃもう頑匵るしかないですよね。しかも、「勝っお枅須に戻った者には必ず、この信長が報いる」ずたでおっしゃっおいる。勝っお垰るこずができれば、「この人」が耒めおくれる。耒矎も保蚌しおくれおいる。そりゃもう、がんばるしかないですよね。

ずいうわけで、織田軍・今川軍双方の準備が䞇端に敎ったずころで、桶狭間合戊の本線ぞ突入しおいきたす。


■桶狭間合戊―えげ぀なく䌏線を匵っおみる

今回の桶狭間合戊で、もっずも「ふぁっ⁉(; `ЎŽ)」ずなったのはやはり「䜐久間盛重」さたの扱いです。

第話で、䜐久間盛重さたは䞞根砊ぞ赎き、いい按配のずころで今川軍に寝返るこずを梁田政綱さたに告げたす。

もしかするず。

この䜐久間さたの思惑を、梁田さたが信長さたに告げ、信長さたが盛重さたの銖を䜿うこずを思い぀いたのかも知れたせん。

ずもあれ、「たずは䞞根砊の盛重に賭けようではないか」ずおっしゃった蚀葉に含たれおいた真意ず、家臣の皆さたが受け取った意味の食い違いがめちゃくちゃ怖い堎面でした((((Д))))

裏切るかも知れない家臣の銖物理によっお、倧将今川矩元公の居堎所を正確に知り、最倧の懞念であった人数差を埋めお、奇襲を掛ける。

こんなちょっず䜕蚀っおるか分からない䜜戊を思い぀き、秘密裡に実行する。やはり信長さたのアタマん䞭にある宇宙や、えげ぀ないほどの胆力は果おしないものであるずダむレクトに䌝わりたしたし、぀いでにこれを䌏線含めお描き切る脚本家さんのアタマん䞭の宇宙も芗いおみたい気持ちでいっぱいでした。

さらに、もう䞀぀「䌏線」ずしお匵られおいたこずに驚いたのが、第話での小䞀郎の「倩気予報」です。あの蚀葉っお、たしか、その堎しのぎにはったりをぶちかたしただけであり、しかも若干のおぞぺろ感(/ω)たで醞しおいた䌚話だったはずなのに  ここに来おたさか桶狭間合戊に䞀圹買うずは‌‌‌

この『豊臣兄匟』だけではないのですがは、あらゆる蚀葉や動䜜、行動が䌏線の可胜性を持っおおり、それが蜘蛛の巣のように瞊暪無尜に匵り巡らされ、物語の厚みを担っおいる。そのこずをたざたざず芋せ぀けた感さえある、第話でした。


■桶狭間合戊その埌―孀独のRunaway

桶狭間合戊では、䜕もかもが察照的な今川軍ず織田軍が、尟匵鳎海領を巡っお争い、奇襲戊を仕掛けた織田軍が勝利したした。

『豊臣兄匟』での信長さたは、カリスマ性を遺憟なく発揮する人物ずいうだけでなく、その身の内に孀独や匱さをも抱えこんでいる人物ずしお描かれたす。

今回描かれた桶狭間合戊でも、信長さたがその勝利をじわじわず実感し、ひずり喜ぶ様子がありたした。その衚情は、初めお充実した「䜕か」を掎んだ少幎のようでもあり、倩䞋䞀統を望み、鋭さを増しおいく埌幎の様子からは想像できないほど、無邪気なものでした。

桶狭間合戊の勝敗は、織田・今川䞡氏にずっお、数倚ある合戊のうちの䞀぀ずいった範疇におさたらず、その埌の動きに倧きく圱響しおいった。

柎裕之『織田信長』平凡瀟刊p.56より匕甚

おそらくこの戊を始めたずきには、信長さたにずっおも矩元公にずっおも「数倚ある合戊のうちの䞀぀」であったこずでしょう。

たずえば、この戊いが矩元公の勝利で終わったのなら、その評䟡のたた歎史は進んでいっただろうず思うのです。あるいは、実際に勝利した信長さたにしおも、「倩䞋」ずかそんな倧きな芋果おぬモノを芋据えおいるのではなく、ただひたすら父の悲願であった「境目」鳎海領を自分の領囜に確定したい気持ちだけだっただろうず思うのです。

ですが、䞇もの軍勢を率いた「海道䞀の匓取り」ずも呌ばれるほど戊䞊手、しかも、長い間倧囜を治め続けおいる倧倧名を、守護の陪臣でしかなかった家の、分のほどの軍勢を率いたある意味ぜっず出の倧名が砎った。この事実は党囜を駆け巡り、吊応なしに信長さたを「倩䞋䞀統」の動きぞず巻き蟌んでいきたす。

そのうねりにも䌌た動きのなかで、信長さたの抱える孀独はどう䜜甚しおいくのか。どう描かれるのか。ずおも楜しみでもあり、胞の痛みを感じるほどせ぀なくもあったりしたす。


■たずめにかえお―今週の兄匟は

倧河ドラマ『豊臣兄匟』第話は「因果応報」の網があちこちに匵り巡らされおいたした。

たずえば、䞊に曞いた䜐久間盛重さたの末路もその䞀぀です。たた、先週「狙うは城戞の銖ただ䞀぀」ず明埌日な方向に熱を向け、盛り䞊がった兄匟のした行為―城戞が獲った倧将銖で耒矎を受け取るこずもそうでした。ですが、それは城戞が兄匟の父にしたこずの「反埩」に芋せかけながら、そうではなく、ちゃんずずらしおいた。そしお、そのこずにより、城戞ずは異なる運呜を匕き寄せる兄匟の姿を描いおもいたのです。

秀吉公の逞話でよく出おくる「草履」の逞話も、ここたで匕っ匵るんだぁず感動したり。しかも、互いに䞀぀ず぀持っおいるずいうこずは、先の先の話―秀長小䞀郎が秀吉藀吉郎をこの䞖に眮いお逝っおしたったずき、この「草履」はきっず象城的な圹目を果たすのだろうず 悲しくもなったりしお。

戊囜時代の物語っお、基本的に壮倧なネタバレが前提になっおいたす。だからこそ、楜しさだけでなく、色濃いせ぀なさや埮现な悲しみをも行間から感じ取っおしたうのだろうなず  そしお、それさえも戊囜時代の物語を堪胜する醍醐味なのだろうなず  そんなこずを改めお考える第話でした。

・ ・ ・

ここたで読んでくださり、ありがずうございたす。

第話は、ひそかに桶狭間で掻躍したのに倧将銖぀、垰参を蚱されず寧ろ怒られた前田利家さたがずうずうご出挔です♡ そんな第話もご䞀緒に楜しめたら、嬉しいです。

んじゃ、たた。


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