
【スペースX銘柄】SpaceXの影と宇宙スタートアップの熱狂。宇宙ETF「NASA vs MARS」どちらのロケットに乗るべきか?
2026年5月、夜空を見上げる私たちの視線は、かつてないほど「現実的」なものになっています。火星探査の進展や、毎週のように行われる民間ロケットの打ち上げ。宇宙はもはやSFの舞台ではなく、巨大な経済圏へと変貌を遂げました。
特に今月、マーケットを賑わせているのはRKLB(ロケット・ラボ)の100ドル突破や、来月に控えたSpaceXの歴史的イベントの噂です。投資家としてこの波に乗る際、避けては通れない2つの選択肢、NASAとMARS。
今回は、この2つのETFが描く異なる未来予想図を、最新データと共に解剖します。
宇宙ETF頂上決戦:NASA vs MARS
SpaceXの影と新興株の熱狂。あなたはどのロケットに乗るべきか?
1. 基礎データ比較:スペックから見る2つの「エンジン」
まずは、投資家として外せない基本スペックを確認しましょう。

NASAは、プロの目利きが銘柄を厳選するスタイル。最大の特徴は、非上場であるSpaceXの株式を特別目的会社(SPV)経由で保有している点です。

注目はスペースXを10%ほど保有していること
一方のMARSは、Roundhill社が2026年に満を持して投入した新星で、宇宙ビジネスのバリューチェーン全体を網羅する戦略を採っています。

日本のスカパーも含まれている
2. ポートフォリオの核心:高騰する「新宇宙株」との絡み
足元のマーケットで最も熱いのは、個別銘柄の躍進です。
RKLB(ロケット・ラボ): 2026年5月、株価はついに105ドルを突破。Q1の売上高は前年比63%増の2億ドルに達し、バックログ(受注残)は22億ドルという驚異的な数字を叩き出しています。
PL(プラネット・ラボ)& BKSY(ブラック・スカイ): 地球観測データの需要増により、両社ともボラティリティを伴いながらも力強い推移を見せています。特にBKSYは次世代の「Gen-3」衛星の運用開始により、収益化への道筋が明確になってきました。
MARSは、このRKLBに対して10%を超える高いウェイトを置いており、直近の新興株ブームの恩恵をダイレクトに受けています。対するNASAは、RKLBも保有しつつ、ポートフォリオの核にSpaceXを据えることで、より「業界の王者」に寄り添う布陣を敷いています。
3. 6月の「Xデー」:SpaceXがもたらす巨大な重力波
2026年6月、宇宙投資家が最も注目しているのがSpaceXのIPO(新規公開)、あるいはスターシップに関連する重大発表の噂です。推定時価総額は1.5兆ドルから1.7兆ドルとも言われ、その規模はもはや一国の経済に匹敵します。
NASAの武器: もしSpaceXが上場すれば、NASA(Tema)が保有する未公開株は莫大な含み益を生む可能性があります。上場前の「プレIPO」の恩恵を受けられる唯一の窓口としての価値が、来月試されることになります。
MARSの視点: 直接保有はしていませんが、SpaceXが打ち上げコストをさらに下げれば、ポートフォリオに含まれる衛星通信やデータ解析企業の利益率は劇的に向上します。「覇者が作った道を走る者たち」への投資です。
4. 株価推移:直近1年のパフォーマンスが語ること
設定が新しいMARSに対し、NASAは2026年に入ってからの「宇宙セクターへの資金流入」を追い風に、直近3ヶ月で力強い右肩上がりを見せています。
特にRKLBやBKSYの急騰局面では、MARSがその爆発力を発揮し、一方でSpaceXの二次市場での評価額上昇局面では、NASAの基準価額(NAV)が底堅く推移しています。
あなたへの問い:どの未来に一票を投じるか?
データは出揃いました。最後は、あなたの投資哲学がどちらに近いかです。
ケースA:SpaceXの歴史的瞬間に立ち会いたい「開拓者」
「宇宙産業の成功はSpaceXなしには語れない。上場前のプレミアムを含めて、業界の絶対王者の成長をポートフォリオの核に据えたい」と考えるなら、選ぶべきは NASA です。
ケースB:スペーステック全体の成長を賢く拾いたい「戦略家」
「特定の企業のリスクを追うより、RKLBのような新興勢力や衛星インフラなど、業界全体の広がりを重視したい。低コストで効率的に宇宙経済圏を網羅したい」と考えるなら、 MARS があなたの相棒になります。
2026年の宇宙投資は、もはや単なる「夢」ではありません。あなたが投じるその一票が、次世代のインフラを支える燃料となります。
個別銘柄で攻めていくか、ETFでまるっと買い進めるか、いずれにしても宇宙に乗り遅れてはいけない。