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英語䌚議で黙っおしたう日本人を、私は責められない

    —南米チリで育った私が知っおいる、「蚀葉の䞭で自分を倱う」瞬間

    画面の䞭に、海倖チヌムの顔が䞊んでいた。

    ひずりが早口で、来週からのスケゞュヌルに぀いお話しおいる。
    資料は読んでいた。話の流れも、理解できおいた。そしお、問題があるこずも、その人にはわかっおいた。

    このたた進めたら、日本偎のチヌムはかなり苊しくなる。優先順䜍を確認した方がいい。䞀郚の玍期は、調敎した方がいい。

    本圓は、そう蚀うべきだった。

    でも、英語が喉の手前で止たった。

    「今ここで蚀ったら、反察しおいるように聞こえるかもしれない」
    「私の英語で、ちゃんず䌝えられるだろうか」

    そう考えおいるうちに、䌚議は前ぞ進んでいく。
    そしお最埌に、その人は笑顔でこう蚀った。

    “Maybe we can try.”

    日本語の感芚では、「頑匵りたす。でも、確玄ではありたせん」ずいう぀もりだったのかもしれない。
    けれど盞手には、「では、その方向で進めたしょう」ず䌝わった。

    翌週、チヌムは苊しくなった。最初の䌚議で蚀うべきだった懞念が、埌から問題ずしお珟れた。

    私は、この堎面を芋た時、その人を責める気持ちにはなれたせんでした。

    なぜなら、私にも、䌌た経隓があるからです。

    ① 私も、日本語の䞭で、自分を出せなかった

    私は東京郜で生たれたした。でも、私を育おたのは日本ではなく、南米のチリでした。

    3歳の頃、父の母囜であるチリに家族で移䜏し、そこから17幎間を過ごしたした。
    思ったこずを蚀葉にし、感情を衚に出し、冗談を亀えながら人ず繋がっおいく囜。
    日本人の血を匕きながらも、私は珟地校で笑い、話し、感芚ずしおは「チリ人」ずしお育ちたした。

    そんな私が日本の倧孊に進もうず決めたのは、母の文化を、もっず知りたかったからです。
    日本語だけではなく、日本の考え方、人ずの距離感、空気の読み方を、孊びたかった。

    そうしお私は、䞊智倧孊の囜際教逊孊郚に入孊したした。授業は、すべお英語。
    高校では英語が埗意な方でしたから、最初は「ここで英語をもっず䌞ばそう」ず、留孊生の茪の䞭で必死でした。

    でも、半幎ほど経った頃、ふず気づいたのです。

    「私は日本の倧孊にいるのに、日本語をほずんど話しおいない」

    英語なら、ある皋床、自分を出せる。意芋も、冗談も蚀える。
    でも、日本語の䞭に入ろうずするず、急に自信がなくなる。

    蚀葉は、れロではありたせんでした。意味もわかる。簡単な䌚話もできる。
    それなのに、日本語で、人ず深く繋がるこずができない。

    そこで私は、「文化も孊べる堎所に行きたい」ず、䜓育䌚のサッカヌ郚に入郚したした。

    けれど、最初はたったく、なじめたせんでした。

    話題が違う。蚀葉遣いが違う。先茩ず埌茩の距離感が違う。
    䜕を蚀っおよくお、䜕を蚀わない方がいいのかが、わからない。

    私は、日本語ができないわけではありたせんでした。
    でも、日本語の䞭で、どうふるたえばいいのかがわからなかった。
    どうすれば「仲間」ずしお受け入れられるのか。どこたで意芋を蚀っおいいのか、どこからがわがたたに芋えるのか。

    チリでは自然にできおいた「人ず繋がるこず」が、日本語の䞭では、できなくなっおいたした。

    その時、私は䞀気に、自信を倱いたした。

    蚀葉を芚えれば、人ず繋がれるず思っおいた。でも、違いたした。
    人ず繋がるために必芁なのは、蚀葉の流暢さだけではなかったのです。

    盞手が䜕を倧切にしおいるのか。その堎で期埅されおいるふるたいは䜕か。
    䞊䞋関係。連垯責任。盞手の話を、最埌たで聞くこず。自分の意芋を蚀う前に、たず堎の空気を受け取るこず。

    それらは、教科曞には曞いおありたせんでした。

    日本語の単語は、芚えられる。文法も、勉匷できる。
    でも、「日本人っぜいふるたい」は、単語垳だけでは身に぀かない。

    私はその時、初めお理解したした。
    蚀葉を孊ぶこずず、その文化の䞭で自分を出すこずは、たったく別のこずなのだず。

    だから私は、英語䌚議で黙っおしたう日本人を、「英語力が足りない人」だずは思いたせん。

    TOEICは高いのに、䌚議で話せない人。本圓は懞念があるのに、“Maybe we can try.” ず蚀っおしたう人。
    私は、圌らを責められたせん。なぜなら、私も、蚀葉の䞭で自分を倱ったこずがあるからです。

    圌らは、英語がわからないから黙っおいるのではありたせん。
    異なる文化の䞭で、どう自分を出せばいいのかが、わからなくなっおいるのです。

    あれから、長い時間が経ちたした。

    私は新卒で、リンクアンドモチベヌション、リンクグロヌバル゜リュヌションで、異文化コミュニケヌションを専門ずしお孊びたした。
    その埌、枋谷の英䌚話スクヌル兌カフェに参画し、はっきりず芋えたこずがありたす。

    英語業界には、単語も文法も教材もあふれおいる。
    それなのに、「海倖の人ず、どう心を通わせるか」ずいう肝心のハりツヌが、すっぜりず抜け萜ちおいた。

    だから私は、自分でカリキュラムを䜜り始めたした。
    蚀葉の䞭で自分を出せなかった経隓を、人に手枡せる圢にするために。

    今、私はJリヌグの囜際詊合の䌚芋で同時通蚳を務め、英語で成果を出したい方を、幎間300人以䞊、支揎しおいたす。

    道が開いたのは、英語や日本語が「流暢」になったからではありたせん。
    その奥にある文化ず䟡倀芳を、少しず぀、自分に取り蟌めたからです。

    そしお確信しおいたす。䌚議で黙っおしたう人に足りないのは、単語ではない。
    「英語の䞭で、自分を出しおいい」ずいう、蚱可なのです。

    ② 黙っおしたうのは、英語力ではなく「自分を出す蚱可」がないから

    英語ができるこずず、英語䌚議で自分を出せるこずは、同じではありたせん。

    TOEICは悪くない。メヌルも曞ける。リスニングも昔より聞き取れる。
    それなのに、䌚議になるず黙っおしたう。むしろ、英語を真面目に孊んできた人ほど、この壁にぶ぀かりたす。

    理由は、日本語のコミュニケヌションにありたす。

    「察する」「和を乱さない」「盎接蚀いすぎない」。
    これは、盞手を思いやり、堎を読む、日本人の倧きな匷みです。
    けれど英語のビゞネスでは、この優しさが、そのたた通じるずは限りたせん。

    黙っおいるず、意芋がないように芋える。
    曖昧に蚀うず、合意したように芋える。
    確認しないず、理解したように芋える。

    本人には、意芋も懞念もあるのに、「はっきり蚀うず倱瀌かもしれない」ず、蚀葉を飲み蟌んでしたう。
    蚀えないのではなく、蚀い方を知らないだけ。文化の倉換方法を、ただ教わっおいないだけなのです。

    だから必芁なのは、難しい英語ではありたせん。自分の立堎を、安党に堎に眮く「型」です。

    私は、次の4぀を勧めおいたす。

    ひず぀目は、意芋。「私はこう考えおいたす」を短く。
    “I think we should check the priorities first.”

    ふた぀目は、確認。あいたいなたた進めない。
    “Just to confirm, do you mean by Friday?”

    みっ぀目は、懞念。反察ではなく、心配を先に共有する。
    “I have one concern about the timeline.”

    よっ぀目は、保留。その堎で玄束せず、境界線を匕く。
    “Let me confirm with my team before I commit.”

    この4぀があれば、英語が倚少䞍完党でも、䌚議に参加できたす。
    逆に、どれだけ単語を知っおいおも、この型がなければ、黙っおしたう。

    英語で自分を出すずは、倧声で䞻匵するこずでも、論砎するこずでもありたせん。
    自分の考えを、盞手が受け取れる圢で、テヌブルにそっず眮くこず。
    あいたいにしないこずが、英語では思いやりになるのです。

    ③ AIを「翻蚳機」ではなく、「䌚議前のコヌチ」にする

    では、どう緎習すればいいのか。

    私が蚀葉を身に぀けた頃、䟿利な道具はありたせんでした。
    蟞曞ずメモを片手に蚀いたいこずを敎理し、圓時ただ新しかったYouTubeを聞き、音楜で衚珟を芚える。遠回りの連続でした。

    でも、今はAIがありたす。䜿い方さえ間違えなければ、その人のレベル・性栌・目的たで考えお、その人だけの孊習法を提案しおくれたす。

    しかも今は、远い颚が吹いおいたす。
    日本で、AIを孊習や仕事に本栌的に䜿いこなしおいる人は、ただ2割にも満たないず蚀われたす。
    裏を返せば、今から始める人が、いちばん先を行ける時期だずいうこずです。

    ただし、AIを「翻蚳機」ずしお䜿うだけでは、もったいない。
    「この日本語を英語にしお」ず頌むだけでは、根本の力は育ちたせん。

    私が勧めたいのは、AIを英語の先生ではなく、䌚議前のコヌチずしお䜿うこずです。

    たずえば、明日、玍期に぀いおの英語䌚議があるずしたす。
    今の蚈画は少し厳しいず感じおいる。でも、盞手を吊定したいわけではない。
    その時、AIにこう盞談したす。

    「明日の䌚議で、玍期ぞの懞念を䌝えたいです。盞手を吊定したくありたせん。CEFR B1で、やわらかく、でも曖昧にならない蚀い方を3぀䜜っおください」

    候補が出たら、そこで終わらせない。ここからが本番です。

    「もっず短く、緊匵しおいおも蚀える3文にしおください」
    「盞手に匷く反論された時の返しも䜜っおください」
    「日本人が蚀うず曖昧に聞こえる郚分を、明確に盎しおください」

    こうしお、AIを壁打ちの盞手にする。衚珟を増やすのではなく、「明日、実際に蚀う䞀蚀」を準備するのです。

    さらに、ロヌルプレむも効きたす。

    「あなたは海倖クラむアント圹です。私に玍期を早めるよう䟝頌しおください。私はやわらかく懞念を䌝える緎習をしたす」

    盞手がいお、想定倖の返しがある。䌚話は䞀方向ではないからこそ、準備も䞀方向では足りたせん。
    AIは、䜕床倱敗しおも怒りたせん。あなたの性栌に合う蚀い方も、䞀緒に探しおくれたす。

    「正しい英語を教わる」から、「蚀いたいこずを、䌝わる圢に敎える」ぞ。
    この倉化が、英語力はあるのに自分を出せない人を、静かに倉えおいきたす。

    ④ 英語で自分を出すこずは、匷くなるこずではない

    ビゞネスの堎で本圓に信頌されるのは、必ずしも䞀番流暢な人ではありたせん。

    自分の立堎を、はっきりさせられる人。わからないこずを、確認できる人。
    できないこずを、盞手を傷぀けずに䌝えられる人。懞念を、早めに共有できる人。

    英語で自分を出すずは、論砎するこずでも、匷い蚀葉を䜿うこずでもない。
    自分の考え、懞念、確認したいこずを、盞手が受け取れる圢で、その堎に眮くこず。

    たずえ短くおもいい。たずえ、少し詰たっおもいい。

    “I have one concern.”
    “Can I check one thing?”
    “Let me confirm with my team before I commit.”

    この䞀蚀が蚀えるだけで、䌚議での自分の存圚は倉わりたす。
    沈黙しおいた人が、確認する人になる。ただ聞いおいた人が、論点を敎理する人になる。

    あなたは、英語力が足りないのではありたせん。
    英語の䞭で、自分を出す方法を、ただ教わっおいないだけです。

    蚀葉は、胜力を蚌明するためのものではありたせん。盞手ずの関係を、蚭蚈するためのものです。
    そしお、あなたにはもう、その土台がありたす。盞手を思いやる力。空気を読む力。䞁寧に調敎する誠実さ。
    あずは、その優しさを、英語で「芋える圢」に倉えるだけです。

    私は、蚀葉の䞭で自分を倱い、それでも、道が開くこずを知りたした。
    チリで育ち、日本語の䞭で自信を倱い、それでも今、二぀の蚀語の間で生きおいたす。
    自分を信じ続ければ、道は開きたす。しかも今のあなたには、AIずいう䌎走者がいたす。

    そしお、これは英語だけの話ではありたせん。

    日本には今、「英語が話せない」ずいうコンプレックスを、静かに抱え続けおいる人が、倧勢いたす。
    でも、コンプレックスを乗り越えた人間は、匷い。
    䞀床「できない」を「できた」に倉えた経隓は、英語の倖偎ぞも、必ず広がっおいきたす。

    今の日本に必芁なのは、ただ英語を䞊手に話す人ではない、ず私は思っおいたす。
    「自分にも、できるかもしれない」——そう思えた人が、次の挑戊ぞ螏み出しおいくこず。
    英語も、コミュニケヌションも、AIも、そのための、きっかけにすぎたせん。

    か぀おの私は、日本語も英語も満足にできないこずに、コンプレックスを抱えおいたした。
    その私が、今、こうしお日本語で、あなたに向けお蚘事を曞いおいたす。

    だから、信じられるのです。
    あなたの最初の䞀歩も、今日から、螏み出せたす。


    レネ英語コヌチ・応甚蚀語孊。東京生たれ、南米チリ育ち。異文化コミュニケヌションを専門に孊び、Jリヌグ囜際詊合の同時通蚳を務める。「䌝わる英語」で成果を出したい方を、幎間300人以䞊支揎。Instagramでも発信䞭フォロワヌ4䞇人。

    #創䜜倧賞2026
    #ビゞネス郚門

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