
夫婦対鏡ラボ|10 迎える。そして、生まれる
夫婦とは何か。
結婚が当たり前ではなくなった時代に、人間の「存在」と「関係」を問い直す。AI時代だからこそ、愛を語ろう。
愛・性・関係性から、
人間の認識をアップデートする。
PROLOGUE
なぜ、いま「夫婦」を問い直すのか
1972年、日本の婚姻件数は約110万組。
それから半世紀。
2024年の婚姻件数は約48万5千組となり、1972年のピーク時の半分以下になっています。
そして2025年に実施された国立社会保障・人口問題研究所の第17回出生動向基本調査では、18~34歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えた割合が、男性75.1%、女性77.8%となり、初めて男女とも8割を下回りました。
一方で、結婚の利点として「愛情を感じる人と暮らせる」を挙げる割合は増えています。
結婚する人が減った。
それだけではありません。
結婚の意味そのものが、変わってきている。
世界でも、家族のかたちは変化しています。
OECDは家族を、婚姻だけではなく、同棲、パートナーシップ、離婚、出生、子どものいる家族など、多様な指標から捉えています。
つまり私たちは今、
「結婚するのが当たり前」
だった時代から、
「私は、誰と、どのように生きたいのか」
を一人ひとりが問い直す時代へ入っています。
だからこそ、夫婦対鏡ラボでは、
夫婦とは何か?
を、もう一度問い直してみたい。
夫婦を考えることは、
愛とは何か。
人間とは何か。
人と人はどうつながるのか。
そして、
私たちは何を共につくるのか。
を考えることだからです。
迎える。そして、生まれる
― 二人から生命へ ―
夫婦の関係は、
二人だけで完結するとは限りません。
SEX。
妊活。
妊娠。
胎教。
出産。
育児。
そこには、
新しい生命
が現れます。
ここで、
「子どもをつくる」
という言葉から、
「生命を迎える」
という観方へ。
そして、
子どもが生まれるとき、
生まれるのは子どもだけではありません。
母が生まれる。
父が生まれる。
家族が生まれる。
新しい関係が生まれる。
つまり、
一つの存在が生まれることで、周りの存在も変わっていく。
「私」と「あなた」から、
「私たち」へ。
二人から、
三人へ。
そして家族へ。
生命を迎えることは、
自分たちの世界に、自分たちではない存在を迎えること。
そこには、
「所有」ではなく、
「尊厳」というテーマが現れます。
今日の問い