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梅雨どきの腹痛

    梅雨どき。
    この時期、自律神経が狂って、わたしは腹痛に七転八倒する羽目になる。

    手術などをして、身体に傷あとがあるひともそうなのだろうが、気圧の変化などで、身体に不具合が出るのである。

    ……、あまり書いてても楽しくない。

    しかし、「雨が降って古傷があー……」は、わりと星野哲郎(銀河鉄道999の)みたいでカッコいい。本人の苦しみは別として。わたしは、そう思う。
    これが、「腹痛がー……」と、叫びながらの、ハリネズミの模様の腹巻をしての七転八倒だと、途端にカッコよさから遠のく。

    食品衛生にうるさい調理補助の仕事をしていたときは、必死にこの不調がでないことを祈っていたが、その祈りはちゃんと通じた。

    その仕事では、皆勤賞に近かった。

    ということは、わたしの心掛け次第ということか。

    少女時代、この時期に、とある人気マンガ家が近くの書店にきてサイン会を開催した。

    このサイン会でも、わたしの腹痛は発生した。

    もう少しで、その憧れのマンガ家のまえに行かれるという時点で、わたしの唇は真っ青になり、カッコ悪いが、トイレに駆け込んだ。わたしの友人が、代わりにサインをもらってくれた。

    ……、単に、心掛けだけの問題でもないらしい。

    ただ、毎年、この時期になると腹痛に襲われるというのがうっとおしい。

    雨だけでなく、屋内でも悩まされるのだからうっとおしい。

    颯爽と、憂いも悔いも残らぬくらい雲を吹き散らす、爽やかな、きらきらした夏が早く来るといい、と思う毎日だ。



     
     
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