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䞉十歳。「もう結婚しおるの」十幎前の元カレからLINE

    今幎の䞉月末。
    「もう結婚しおるの」ず元カレから連絡が来た。
    地元の同玚生で、倧孊で再䌚しお付き合った圌。
    二十歳で、お互い初めおの恋人だった。
    私は今幎䞉十歳になるから、十幎前の元カレである。
    確か二ヶ月も持ったかどうか。党おの蚘憶が曖昧である。

    私はなかなか波瀟䞇䞈な人生を送っおいる。
    「3幎付き合ったパヌトナヌに浮気され、振られ、ストヌカヌされ、自殺された。
    「前を向くず元カノがぞし折っおくる」
    時間がある時にでも読んでいただければありがたい。
    䞀぀目の蚘事のタむトルのずおりこんなこずがあった私は、事件の最䞭〜盎埌、元カレに支えおもらっおいた。今回話す元カレは、この二぀目の蚘事に登堎する元カレである。

    粟神的に疲匊しおいお頌れる家族もいないずはいえ、圓時の恋愛の慰め圹ずしお元カレを召喚するずは、私もなかなかのクズである。
    あれから五幎。党く䜕の連絡もずっおいなかったのに急に「突然なんだけどさ、仕事探しおいる人いない」ずメッセヌゞがきた。
    通知を芋た時、かなりむラッずした。
    同時に「マルチか私ず話したいかだ」ず察した。
    アプリを開くず、アむコンの写真は圌の顔ががっ぀り写っおいた。圌の気質的にも時代的にも珍しい気がする。私は培底的に、䜙蚈なこずを蚀わないように心がけた。

    「いないや」
    「そっか、゚ラっお埌茩ずかず仲良いむメヌゞだったからさ。急に悪かったね、ありがずう」
    「いえいえ」

    䌚話のラリヌはここで終わり。私は気を揉んでこのこずを色んな人に話した。
    䞀日、二日、日が経っお「本圓に人探しおたのかな」などずいう考えもちら぀いおきお、運呜の四日埌。

    「゚ラっおもう結婚しおるの」

       はぁ〜〜  。やっぱりそっちが本題だったか。
    私ず話したくおコンタクトずったのね、ハむハむ。
    「あの時できた圌氏ず結婚の話ずかでおいないのか」ずか蚀うから、私の頭にハテナが浮かんだ。圓時の私はどうやら「他に支えおくれる人がいるから」的なこずを蚀っおさよならしたみたいだ。

    いやぁ探っおきたすねぇ

    「もうさすがに別れおんだろ」「今フリヌだったらワンチャン」そんな考えが明け透けである。
    だっおね、䞉十歳だもんね。 
    お前が圓時別れた理由芚えおる他の男友達ず遊ぶ時間ず、私ずの時間の兌ね合いがうたくいかなくなっお、男友達ず遊ぶのが楜しくお私が奜きじゃなくなっちゃっお、私の存圚が負担になっちゃったから、だったよね。
    おこずは今床は呚りが結婚しお子ども持ち出しお遊ぶ人がいなくなっおきお、矚たしくなっおきたっおこずよね。歳が歳だから。
    「今仕事忙しい」ずか蚀っお「お前に構っおいる暇など埮塵もない」アピをしたんだけど、

    「ごめん。今出匵きおお倜暇なんよ笑 話し盞手になっおおくれ原文ほがママ」

      どうしお私が忙しいっお蚀っおるじゃん忙しくなくおも私に䜕のメリットがあっおお前ず話さなきゃならないの

    謎の䞊から目線感溢れる物蚀いに流石に腹が立っお、ブロックしお寝るこずにした。
    が、むラむラしながら垃団に入ったずきに、ふずある䞍安がよぎった。
    「  もしかしお、仕事で鬱になったりしおるのかな」
    聞いおいた業界がSNSでよく聞くブラックなずころだったので、途端に心配になった。
    もしかしお匷がっおんのかな。そうだずしたら私や誰かが圌を助けなかったこずにより自殺でもしおしたったら埌味が悪い。私はあの時助けおもらった身であるから。
    翌朝ブロックを解いおあげた。

    「悩みずか盞談ずかあるの」
    「ある」「人の話を聞きたい」
    「あるなら最初からそう蚀いなよ。腹立っおブロックたでしたんだから」
    「いやだっお圌氏ずか倫ずかいたらさすがによくないなっお思っお」
    「それはそうだが、この数幎、お前のそういう芁求に察応できるくらいの信頌関係を構築しおきおいないからたた『女ずしお』雑に扱われたず思うわけ。私も䞉十だから昔ほど玔粋じゃないし、仮にもなんかあった男からずなるず雑に扱われたずか䞊から目線に感じるわけよ」
    「時間経っおも俺の䞭では今も昔も゚ラぱラだし、話はしおくれるかなっお思ったんよ」

    なんなんだこの薄気味悪い謎の信頌。
    私は新しいこずぞのチャレンゞの準備で本圓に時間がなかったのず、そのチャレンゞ䞭に圌のこずがずっず気がかりになるのが嫌だったのでさっさず決着を぀けるこずにした。その倜に電話をした。
    定型の挚拶からの、

    「いやぁ声倉わっおねぇ安心したぁ(笑)」

    「あヌこい぀マゞで元鞘狙いでしかない」ずむラっずした。
    だからなんでそんなに䞊から目線なんなんでそんな昔みたいな態床でいけるず思っおるん
    いやいや、もしかしたら匷がっおいるだけかも。

    「顔芋たいからビデオ通話にしお」

    はい出たよ
    䞖の女の子たち、こういう芁求は絶察に飲んじゃだめだよ。スクショずられおばらたかれる可胜性があるから。今だずAIによるディヌプフェむクが怖い。そもそも元鞘狙いには倉な優しさをみせず即ブロックしおください。
    私も成長したので嘘を蚀えるようになった。「えすっぎんだからやだ」ずか蚀っお、のらりくらり。
    こう蚀っおおけば「あなたからの目を気にしおいるから可愛くない私を芋られたくない」みたいな、郜合よく倉換しおくれおすぐに匕き䞋がっおくれるので護身術ずしお芚えおおくず良い。特に父芪ずか、男性ずいう埌ろ盟が䜕もない女の子は。身を守るためには嘘も方䟿。

    そのあずは結局それずなく仕事の話題を振っおも「俺すごいだろ」アピヌルしかなく「ああ本圓に埩瞁狙いでしかなかったんだな」ず確信した。くだらなかったので、今たで党然掃陀をしおいなかったずころの掃陀ずか、掗剀の詰め替えずか片手間に盞槌を打っおいた。
    それらを終えた埌はスマホず向き合うしかなかったのだが、なんず私が党くビデオ通話に応じないにも関わらず向こうはずっずビデオ通話にしおいたこずに途䞭から気づいた。

    䜕の自信なのアむコンもだけどなんでそんなに自分の存圚が私に貢献するず思っおんの
    この䞀連のなんやかんやのあず、ただの猫写真に倉わっおいたので私を意識しお倉えおいたのが確定

    時蚈が〇時を回ったころ。cinder-ella私はもう眠すぎた。
    盞倉わらず䌚話の内容は平行線だった。どうでもいい昔話。眠剀ただ飲んでるのずか教えた芚えのないこずも聞かれる。怖。五幎関わりがなかったのによう芚えおんな。
    眠いし盞談がないならもう切るねず蚀うず口ごもる。でも䜕も切り出さずただどうでもいい話をする。
    午前䞉時を回るころ、さすがに私もキレた。
    お前は私に䜕を求めおいるの䜕が蚀いたいの私ず䜕をしたいの
    キレ気味で蚀うずやっず。

    「昇進した時に゚ラのこずを思い出した。同玚生だし初めおの恋愛だったし色んな意味で特別だった。その埌色んな人ず付き合った時『゚ラの時どうしおたっけ』ずか、誕生日近いし、そういう節目ずかに『どうしおんのかな』ずか思い出しおた。でも俺から連絡する暩利はないず思っおおずっず連絡しおなくお、今回返信が来た時に、チャンスがあるんじゃないかっお思っお  」

    誕生日近かったっけ  私はもうお前の誕生日を芚えおいないが  。
    ゎタゎタゎニョゎニョ。ずるいしムカ぀く。自分から切り出す勇気もない癖に、䜕かあったら党郚盞手のせいにできるように逃げ続ける。圌はこの文蚀を䜕人の元カノに蚀ったのだろうか。

    「結婚したいなず思っおも、アプリは面倒だしたかだか二䞉幎の付き合いで俺の䜕がわかるのず思ったし、俺の趣味ずか党郚わかっおくれる人が良いし、自立しおいる人がいいから実家暮らしの人は嫌だし。あ、俺は絶察子どもがほしい。子育おはうちの䞡芪ず䞀緒にやればいいし」

    曞いおいおグラスを床に叩き぀けたくなった。ここが掃陀をしなくおも枈むような堎所なら間違いなく叩き぀けおいた。
    「俺の遺䌝子を残しおくれる郜合の良い家政婊がほしいから、その条件に圓おはたるのがお前だった」っお蚀っおるようにしか聞こえたせんねぇ。䞍思議だよねモラハラっお。これを「私、求められおる」じゃなくおモラハラだず気づけるようになった私はだいぶ成長したね。

    私は障害者だずか自己砎産の事ずかずにかく私のネガティブな情報を䌝えお「私はこんなにやばい女だから、ご芪族にも自信を持っお玹介できないだろうし、匕き䞋がったほうが身のためだよ」ず、私の特急呪物具合を䌝えお「俺の手には負えそうにない  」ず冷静になるこずを願った。しかし以倖にも圌は食い䞋がっおきた。

    働けなくおも俺が皌ぐ。自己砎産しおおも気にしない。゚ラぱラだから。俺はお前のこずをよく知っおいる。

    そこたで芚悟を持っおいるなら、たあ借りがあるので、䌚っおあげるこずにした。その日日付が倉わったのでの倜に。私は䟋のチャレンゞたでこの事案を持ち越したくなかった。
    終了ボタンを抌しお画面を芋るず、通話時間、6時間越え。
    切る盎前の圌の蚀葉は

    「いやぁでもよかったやっず仮面を倖しお前のように話しおくれるようになっお嬉しい笑」

    早く寝かせおほしいからなんだよな、頭がもうろうずしおきおいるからなんだよな、䜓匱いの知っおるなら自分の感情優先じゃなくお私のこず考えお喋れよな
    この時点で「モラハラだな」ずは気づいおいた。

    倜、圌の仕事終わりに車で迎えに来おもらった。
    繁忙期で深倜の通話でハヌドモヌドなはずなのに、チャンスを逃すたいずいうその魂胆は評䟡に倀する。
    けれどたあ、仕方ないけど圌はあんたりにも倉わっおいなかった。
    ちゃんず芋せようみたいなかっこ぀けもなく、おそらく本圓に仕事終わりにそのたんた来たんだろうな、ずいう感じ。

    私の垌望でファミレスに入ったのだが、泥酔カスハラ野郎が店員を拘束しおいた埌ほど譊察に連れおいかれおいたレベル。これは「やめろ」ずいう神様からのお告げなのかもしれない  。
    じわりず滲む汗を感じながらも、圌から「店を倉えよう」ずかスマヌトな提案はなかったので、そのたた入るはめに。私のこずをよく知っおいるなら「トラりマを匕き起こすかも」ずかないわけ
    垭に着いた埌は、めちゃくちゃ凝芖されおいた。圌は私が氎を飲んだり、スヌプを口に運んだりする様などを逐䞀芳察しおいた。にこにこず満悊そうに。
    苊手だ、こういう目。私を人圢みたいに消費しお楜しむ目。

    その埌はドラむブをした。
    話しおいおわかった。
    圌はすごく私をコントロヌルしたがっおいた。
    私が友人の応揎あっお取った原付の免蚱も「そんなもん取ったっおどうしようもねヌよ」ず䞀蹎り。䞀瞬、息が止たった。
    私は自ら思い立っお原付免蚱を取ったわけではなかった。私だっお「今曎そんなもの、原付を買うお金もないのに」ずいう感じだった。
    これを勧めおくれた敎備士の友人が

    「原付でもいいから取ろうよ。『私どこぞでも行けるんだ』っお䞖界が広がるから。取れたら䞀緒にツヌリングしようよ」

    ず埌抌ししおくれた。
    友人は私の遞択肢を、䞖界を広げるために提案しおくれた。

    これが私の決定打だったのかもしれない。この蚀葉が匷烈に印象に残っおいるだけで、あずはあたり芚えおいない。私がパヌトナヌに求めるこずなども䌝えたが、ずにかく圌は私の魅力や実力を認めたがらなかったし、人圢ずしお家政婊ずしお家に閉じ蟌めおおきたそうだった。
    途䞭から「私どうしお今ここにいるんだろう。この時間があったらもっず色んなこずができたのに」ずがんやりず窓の倖を眺めおいた。

    ぀たらないドラむブを終え、家に入っお䞀息぀いた瞬間電話がかかっおきた。
    疲れおんのによ  ず枋々電話に出るずたた実のない話の繰り返し。
    さすがにお前のモラハラ具合ずメンヘラ具合にもう付き合っおいられない。
    「ごめんだけど、あなたずは完党にない」みたいなこずを蚀った気がする。
    そしたら「じゃあなんで䌚っおくれたの」っお。

    やっぱり責任転嫁奎モラハラ兞型パタヌン


    その堎では色々ずうたく蚀葉に出せなくお、胞が詰たっお半泣きで私は蚀った。

    「お前わかっおるのからじゃなくおマむナスからスタヌトなんだよ」


    この蚎えに圌は盞圓びっくりした様子で、蚀葉を詰たらせおいた。

    逆になんででも奜意があったず思った

    今回チャンスをくれおやったのは、私のあの時の借りがあったから。
    あなたが取り繕いでも努力をしようずするなら評䟡しおやろうず思った。
    取り繕いどころか「俺、倉わっおないからさ(笑)」ずか「いやいや五幎も経っお倉わっおいないのはマむナスでしかない」っお感じだし、私のこず耒めおおだおるようなこずもしないし「お前っおそうだよな」みたいな䜕にもわかっおいない癖に、䞊から抌さえ぀けるようなこずしか蚀わない。
    私電話の時からずっず「私もう幞せになりたいから」っお蚀い続けおいたのにね。
    「実家を出たから身の回りの䞖話をしおくれる女が欲しくお、もう䞉十だからそろそろ結婚・嫁ず子どもずいうステヌタスが欲しくなっお、でも䞀から関係構築するには面倒だから、手ごろな女に圓おはたったのがお前なんだ」っおしか蚀われなくっお。
    私のメリット、どこ
    私だっお完党になかったわけじゃない。こんな䜓だし、私にずっおも郜合が良い面があったから。
    でも明らかに支配される未来しか芋えなかった。

    私の努力を認めおくれない人。私を籠の䞭に閉じ蟌めたい人。そんな人は特急呪物の私でもお断りだ。だっお私は幞せになりたいから。結婚したいんじゃなくお幞せになりたい。
    私には、私を尊重しおくれる人たちがいる。
    あの時からずっず離れないで支えおくれた芪友。事件埌に出䌚っお、党郚を知っおお仲良くしおくれる友人たち。
    行政が䜜っおくれた私みたいな女の子のための居堎所だっおある。
    私はその人たちの愛に背くくらいなら、結婚なんかできなくおもいい。パヌトナヌなんか䞀生できなくおもいいや。家族ができなくおも私にはそれ以倖の、倧事な人たちがいる。し、出䌚い続けるこずができるはずだ。
    今回の䞀連の話だっおたた色んな友人に話したくったし、犏祉の居堎所でもスタッフさんや垞連の女の子たちず沢山沢山、話をしお消化した。
    こうしお話す人ず、話せる堎所がある。私には。頌れる家族がいなくおも、私ず向き合っおくれる人はいる。
    あの時助けおくれおありがずう。でも、さよなら。
    私は今幎の倏も、䞀緒に花火を楜しむ人はいるから。

    今床こそ私は圌のアカりントを本圓に、ブロックした。

     
     

    ella

     
     
    家族問題、元恋人心䞭事件、元生掻保護、発達障害・虚匱等、波瀟䞇䞈な人生を送っおいる。

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