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恋人たちに恋をして。

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    車で通り過ぎるたび、この2本の木が気になっていた。まるで恋人たちのように寄り添っている。いつか、撮りたいと思っていた。私はいつしかこの恋人たちに恋をしていた。
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    ある日、思い切って車を止めた。迷惑にならないように車を止め僕は歩いた。この木の目の前で来ると、思ったよりも木は大きく、そして美しかった。
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    色のない風景はどうしてこんなにも美しいのだろうか。でも、そんなことはどうでもいいような気がしてきた。心が美しいと思えばそれでいいんだ。
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    こんな場所で淋しくないのだろうかと思った。淋しいという字が、まるでこの木々のようで泣いてるみたいだ。そうか、だからこの木は寄り添っているのか。
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    思い切って撮ってよかった。それにしても写真は何を写すのだろう。それよりも何を伝えるのだろう。この目に、そして、この心に。
     
     
    過去にエッセイを出版「それでもお客様は神様ですか?」大和書房 「いくつもいくつも咲くために。言葉は小さな葉っぱなんだ」をテーマに今を生きる心のエッセイ、趣味の写真を投稿しています。投稿は不定期です。ほんの少しでも、あなたの癒しになれば幸いです。