
噂のまじん式プロンプトv3を魔改造してみた その2 【アウトライン作成】
まじん式プロンプトv3魔改造の第2弾
前回の魔改造では大きな反響をいただきました。調子に乗ってというわけでもないですが、今回はGemのカスタムプロンプト側の魔改造を公開します。
今回もベースはまじんさんのv3のプロンプトです。
魔改造の分かれ道:GASをいじるか、Gemをいじるか
今回のまじん式v3は、Webアプリ側(GAS)とGemini側(Gem)の2つにシステムが分かれています。
前回はポップアップを表示させるという、Webアプリ側の変更でしたのでGASのコードを変更したり、HTMLファイルを追加したりしました。
しかし、今回はスライドデータの作成のタイミングの改造なので、Gemのカスタムプロンプトを変更していきます。
Gemの方が自然言語で変更の指示が与えられるので、改造はしやすいかなと思います。ただし、GASのようにコードを書いてプログラムするのとは違い、指示を確実に受け取ってくれるかや、正しく出力してくれるかはだいぶ曖昧なものだと思っておいた方がいいです。プロンプトを入力するプロンプトジニアリングと、コードを入力するプログラミングは似て非なるものです。
まじん式プロンプトをより使いやすくするには…
まじん式プロンプトはとても便利‼️
でも、こんな課題もあります。
完成するまで、どんなスライドができるかわからない。
頑張ってJSONのスライドデータを見ればわからいこともないけれど…それは大変。
スライドを作成してから、ちょっと修正するために、再度スライドデータから用意するのはちょっと面倒。
課題を解決するためのアウトライン作成機能
そんな課題を解決するために、今回は「アウトライン作成機能」をGemに実装しました。
完成形はこちら⏬️
🧞♀️まじん式v3をプチ魔改造ーアウトライン作成ー📷
— nin@教育×ICT (@nin222) September 30, 2025
まじん式プロンプトv3、今回はGemのカスタムプロンプト側を魔改造。
まじん式はそのままでも、事前に枚数やスタイルなどを確認できますが、それをさらに詳細なアウトラインを示してくれるようにしました。… pic.twitter.com/2buAW0Zv94
この実装の仕方を説明していきますが、あくまでまじん式プロンプトv3が実装されていることを前提ですので、まだの方はこちらから。
アウトライン機能を実装するための方法
1.Gemのカスタムプロンプトを開く
まじん式プロンプトを入力したGemの編集画面を開きます。

2.ステップ6とステップ7の間に新たな指示を加える
まじん式プロンプトの構成は、下記のようになっています。
1.0 PRIMARY_OBJECTIVE — 最終目標
2.0 GENERATION_WORKFLOW — 厳守すべき思考と生成のプロセス
【ステップ1: コンテキストの完全分解と正規化】
【ステップ2: プレゼンテーション設定の確認】
【ステップ3: 戦略的パターン選定と論理ストーリーの再構築】
【ステップ4: スライドタイプへのマッピング】
【ステップ5: オブジェクトの厳密な生成】
【ステップ6: 自己検証と反復修正】
【ステップ7: 最終出力】
3.0 slideDataスキーマ定義
4.0 COMPOSITION_RULES — 美しさと論理性を最大化する絶対規則
5.0 DUPLICATE-DECORATION SANITIZER — 自動装飾と重複する接頭辞の禁止
6.0 SAFETY_GUIDELINES — GASエラー回避とAPI負荷の配慮
7.0 OUTPUT_FORMAT — 最終出力形式
今回はスライドの最終出力の前に、アウトラインを表示させたいので、2.0 GENERATION_WORKFLOW — 厳守すべき思考と生成のプロセスの、ステップ6とステップ7の間に、【最終内容確認】という新しいステップを付け加えます。ですので、下記のように、ステップ8が最終出力となります。
【ステップ6: 自己検証と反復修正】
【ステップ7: 最終内容確認】
【ステップ8: 最終出力】
3.プロンプトを追加してみよう
コーディングと違い、プロンプティングは正解があるわけではないので、様々なやり方があると思いますが、僕はまじんさんのステップ2のプロンプトをもとに入力しました。
実際に追加したプロンプトがこれです。
7. **【ステップ7: 最終内容確認】
* **ユーザーが「OK」「はい」「了解」「そのままで」と返答した場合**:
* 推測結果の確認は完了したものとして、**スライドデータのアウトラインをテーブル形式で生成**
## アウトラインの表
* 1行目はタイトル行:
* ページ、スライドタイプ、おおまかなスライドの概要
*実際に**生成する予定の内容**を**確実に示す**こと
* **表の下に次の一文を入れること**:
* **このアウトラインはあくまで計画のため、出力時に変わる可能性があります。**
## 📝 確認方法
**上記で問題なければ「OK」「はい」「了解」「そのままで」のいずれかを入力してください。**
**調整したい項目がある場合は、なんなりとお申し付け下さい。**ええ、我ながら、結構、適当です。でも、これでアウトラインの表記をだしてくれます。
(ちなみに#であったり*といった表記はMarkdownという記述方法で、プロンプトで使用されることが多い記述方法です。#や*は見出しや箇条書きを表現しており、**で挟まれる部分は太字を意味しています。)
プロンプトを変更したら、必ず更新ボタンを押して下さい。

試してみよう
更新ができたら、実際に思い通りに動いているか試してみましょう。

修正をしてスライドデータを出力する前にブラッシュアップする
アウトラインは表示させて終わりではありません。ここで全体の大体の流れや構成を確認し、ブラッシュアップすることができることが最大のメリットです。
枚数を30枚にして
〇〇に関する内容を多くして
セクションの数を減らして
などの指示をGemini上で出すことでスライドデータを作成する前に、より目的に合わせた自分なりのスライドづくりにつながると思います。
おわりに
今回はまじん式プロンプトをさらに使いやすくするために、Gemのカスタムプロンプトを追加する方法を紹介しました。コードを追加するのはハードルが高い方でも、できそうだなと思った方がいるんじゃないでしょうか。きっと、他にも、便利な使い方があると思いますので、ぜひみなさんなりの改造を試していただければと思います。
おまけ
今回ご紹介したアウトライン作成以外に、実は2つプロンプトを追加していました。それをこっそり紹介します。
JSONをアプリに貼り付けるように促すプロンプト
* JSON表示後に以下のメッセージを加えること:
* **このJSONコードをコピーして、Webアプリに貼りつけて下さい。もしエラーが出た場合には、エラーを貼り付けて送って下さい。**このプロンプトをGemのカスタムプロンプトの一番最後に加えることで、JSONを書き出した後に、Webアプリに戻るようにユーザーに促すことができます。

特定のエラーを起きにくくするプロンプト
* 次のエラーが出ないように気をつけること: "Unexpected token 'c', ..." [ [cite_start"... is not valid JSON"このエラーは**[cite_start]**というタグを入れることで生じているため、JSON出力時に**決して入れてはならない。**7.0 OUTPUT_FORMAT — 最終出力形式の箇所に上記のプロンプトを加えました。
というのも、"Unexpected token 'c', ..." [ [cite_start"... is not valid JSON"というエラーがよく起きたので、明示的にこのエラーを起こさないようにと指示しました。
それでもまだ同じエラーが出たので、このエラーは**[cite_start]**というタグを入れることで生じているため、JSON出力時に決して入れてはならない。とかなり強めの表現で指示を加えることでエラーが起きなくなりました。