芋出し画像

幎甲斐もなく蚀いたい「オレの芪父はカッコむむぜ」ず。

今日は、
䞖田谷ボロ垂ずいう催事で、
父芪の仕事の手䌝いをしおきたした。

䞖田谷ボロ垂ずは、
毎幎月ず月の日・日、
䞖田谷代官屋敷を䞭心ずしたボロ垂通りに、
叀着や骚ずう品など掘り出し物を扱う
倚くの露店が䞊び、
日䞇人ちかくの人手で賑わうむベントです。

父芪は、もう幎以䞊、
このボロ垂で煎茶の詰め攟題を販売しおいたす。

物心぀いたころから、
垫走に入るず、䞡芪がいそいそず
ボロ垂のための準備をはじめたす。
僕も高校生、倧孊生の頃は
アルバむトずしお仕事に駆り出されたした。
圓時は朝時に家を出お、
倜の20時たでノンストップで
緑茶を売り続けるのです。

売䞊金は幎床にもよりたすが、
1日120䞇円前埌でしょうか
お茶っ葉を手で払いながら、
札束を1枚1枚数えるのが
子ども心にワクワクしたこずをよく芚えおいたす。

ほヌい、
毎幎恒䟋のお茶屋さんだよ
ここでお茶買わないず幎を越せないよ
お茶詰め攟題やっおたす

はい、泚文ありがずう。
おたけが匟むからね。
芋おおいおね。
よそ芋しちゃだめだよ。
はい、
おたけがひず぀
おたけがふた぀
おたけがみっ぀
ほら、誰も芋おないからさらにおたけだよ
よかったね、
ありがずう、たた来おね

定番の売り口䞊。
これを40幎以䞊ルヌティン化しおいたす。

袋いっぱいにおちゃっぱを詰め蟌むので、
400は軜く超えおいたす。
それで1080円。
蚈算するず、
倧䜓100あたり250円ですから、
盞圓なお買い埗品ですね。

スコップで袋にお茶を詰め蟌んでいく様は、
ボロ垂の名物にもなっおいお、
最近は父芪の様子を
動画に撮るお客さんも増えおきたした。
特に倖囜人芳光客には喜ばれおいたす。

それにしおも今幎で71歳になる、うちの芪父。
朝から晩たでろくに食事をずるこずもなく、䌑憩もはさたず、10時間以䞊、立ちっぱなしで口䞊を唱え続けおいるのですから、本圓にどこから、そんな゚ネルギヌが湧いおくるのだろう、ず感心するほど元気です。
お手䌝いしおいる若者僕を含むの方がすぐ疲れおしたうのに。

アラフォヌにもなっお
幎甲斐もなく
父芪を尊敬できるのは、
い぀だっお、
このボロ垂の日です。

蚀わせおください。

ボロ垂のずきの芪父は栌奜いい

ず。


もちろん、
そんな父芪も逆境の連続でした。

もずもず倧孊生のずき、
アルバむトから、煎茶の小売店をスタヌトしたそうです。
気遣いができお、働き者。
なにより䜓が䞈倫なずころを買われお
先代の瀟長に気に入られ、
倧孊卒業埌は正瀟員ずしお勀めるこずになりたした。

父芪が28歳の時に、僕が産たれたのかな
マンションを買い、たすたす仕事に粟を出しおいたころ、
先代の瀟長がガンで亡くなり、
父芪が䌚瀟を匕き継ぐこずになりたした。

そこで知ったのは莫倧な借金の存圚。
䞀生かけお働いおも返せるかどうかずいう額を知り、
圓然ですが母芪は䌚瀟を存続させるこずに反察したした。
でも、父芪はお䞖話になった取匕先に
毎月お金を返す道を遞択したす。

僕が高校生のころには、
倧手の詐欺被害にあったず聞きたした。
数癟䞇円の受泚をうけ、
倧匵り切りで䞉日䞉晩お茶を詰め蟌んで
送付したずころ、支払いがないたた、
行方䞍明の音信䞍通になったそうです。
圓時の僕には詳现な事情は聞かされおいたせんでしたが、
さすがに、そのずきの父芪は荒れに荒れ、
自宅の熱垯魚ネオンテトラの氎槜をぶち壊したした。

生きるこずは働くこず。
ずいうず聞こえはいいけど、
仕事以倖はなにも楜しみのない男でした。
たたの䌑み1か月に1回あるかないかは
パチンコくらいしか遊ぶこずはなく、
もっぱらお茶を売り、借金を返すだけの日々。
そういえば、父芪ずキャッチボヌルをしたなんお思い出は皆無です。

たさにザ・昭和の男でしょう。
母芪もよく耐えたず思いたす。
珟代では、たず蚱されない働き方かもしれたせん苊笑。

僕も父芪のこずは尊敬しおいるけれども、
父芪みたいな働き方は党吊定しおいたした。
借金を返すだけの人生
冗談じゃない。
今どき、スヌパヌや露店での販売
ネットの時代に売れるわけないだろう。
芪父の働き方は時代遅れも甚だしいし、
それじゃあ奥さんも可哀そうだろ、ず。

それでも息子にずっお、
ボロ垂の日の芪父は茝いおいたす。

最近は、ボロ垂通りを歩く
お客さんもすっかり高霢化しおきたした。
お茶詰め攟題の実挔販売は、
売り手も買い手もすっかりおじいさん、おばあさんです。

でもね、でもね。

40幎来のお埗意さんが来たした。
お茶を詰めながら、

おう、今幎もやっおるね。
ここでお茶買うのが1幎に1床の楜しみなんだよ。
芪父さんの声聞かないず幎越せないよ。

ああ、そうかい。
い぀もい぀もありがずう。
今幎も元気に䌚えおよかったね。
たた、来幎、元気でな。

そんな短い䌚話を亀わしおいるんです。

それは、もう涙が出たす。
芪父の働き方は時代遅れで䞍噚甚そのものだったかもしれないけど、
芪父には40幎来の固定ファンがそれこそ䜕十人、䜕癟人もいるのです。
それだけで、その事実だけで、

父芪の仕事ぶりはあっぱれだった、

そう心から思わされたす。

確かに老いも感じおいたす。
もう長くおあず数幎なんだろうな、ずも芚悟しおいたす。
だから、今幎は僕の息子を連れお手䌝いをさせたした。
祖父の仕事ぶりを孫の目に焌き付けさせたかったし、
お前のじいちゃんは、働き者でかっこいいだろうず䌝えたかったのです。

息子がどう思ったかはわかりたせん。
4時間ノンストップで働かされお、
倧分ぶヌ垂れおたしたけどね苊笑

それはずもかく、
働くこずの本質を
背䞭で芋せおくれた芪父には感謝しかありたせん。

芪父、ありがずう。

最埌たでお読みいただきありがずうございたした。
これを読んでくださったあなたの少しでもお圹に立おたら嬉しいです。

いいなず思ったら応揎しよう