
原価が上がり値上げができない商品を売る、二つの手札。
今日もタイ北部の町チェンマイからお届けします。
外国で暮らしていると、日本と違って「事業者が売りたい値段で商品が売れている場合が多いな」と思う場面がよくあります。
えびちゃんは毎日カフェに行くのですが、この街のアイスアメリカーノの値段は、だいたい70バーツ(約350円)のお店が多いです。でも、120バーツ(約600円)で売っているお店も、客足を見ると、高いと思われていないように見えます。
もちろん若干客層は変わるのですが、味にこだわりのない人が安いお店に行って、こだわりの強い人は差額を気にせずお金を出している構図です。興味深いのが、安い70バーツのお店でもコーヒー単品でオーダーしている人は半分くらいで、フードやスイーツと合わせて頼む人が多く、客単価は日本よりも大きくなっています。
日本でビジネスをしている人は、この状況を見ると、すごく羨ましいと思います。円安物価高で、日本でも原材料の高騰が続いていますが、売りたい値段まで値上げができたら何の影響もないからです。
値上げの難しさは、やった人にしかわからない。
えびちゃんも昨年会社を売却するまでは、日本向けに商品を売っていたので、実務面での値上げの難しさはコンサルタントよりも、よく分かっています。
みんな簡単に「仕入れ値が上がった分だけ値段を上げればいい。値段を上げられないプロダクトは価値がないんだ。」と言いきりますが、その通りに値上げをすると値上げ分以上に売り上げが落ちることがほとんどでしょう。
ビジネスをしていて商品が売れない時は、ほとんどが値下げをすれば解決できるくらい、値下げは販促に最適解です。プロダクトが良い前提で商品が売れないのは、お客さんの金銭感覚と市場のギャップなので、可能であれば値段を下げた方が効率よく数字が出る場合もあります。
ただ、原材料が上がり続けている今、値下げで対応できる限界はすでに通り越している人が多いのではないでしょうか。
実際に値下げをしないでうまくいっている例が、えびちゃんの手札にありますので、今日は周りの人が豊かになっていきながら仕事を広げていく理想の世界の話をしていきます。
会社を売却してコンプライアンスを気にしなくてよくなったので、直接の事例を出しながら話していきますよ〜。