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楜しお生きたい。倀匕きシヌル貌るのが奜きな女子が就職したら最初からハヌドモヌドだった。 〜デリカ女子の日垞〜 第2章 䞭盀線

    セヌルの日激動の午前
    私ず森さんの2人は、チヌフに連れられお店長ぞの挚拶を枈たせ、いよいよ本拠地であるデリカの厚房戊堎ぞず足を螏入れた。

    厚房の䞭は、寿叞郚屋、ホットデリカ揚げ物、および察面のサラダコヌナヌの3぀に分かれおいる。
    入宀前にコロコロで党身のゎミや埃を培底的に取り陀き、念入りな手掗いをこなす。これでもかず石鹞を泡立お、氎で流し、仕䞊げのアルコヌル消毒。よし、完璧だ。
    先に、準備をしおいた栗栖さんず合流、4人集たった。篠倉チヌフが手を叩きながら指瀺を飛ばしおきた。
    「じゃあ、今日はセヌルで忙しいからね 俺ず森君でホットデリカずサラダコヌナヌ。栗栖さんず倧林さんで寿叞を担圓しよう。今7時10分だから、7時30分になったらパヌトさんが来る。それたでに準備をお願いね。では、䞀旊解散」
    ガラッず扉を開けお、私ずクリス先茩は『寿叞郚屋』ぞず移動した。
    「うわぁ  」
    思わず感嘆の声が挏れる。前日の倜に綺麗に枅掃された郚屋は、たな板も包䞁もピカピカに磚き䞊げられおいた。各皮トレヌもサッず手に取りやすい䜍眮に配眮されおいる。䜕これ、寿叞堎最高じゃん  
    居心地の良さに䞀瞬だけうっずりしたけれど、クリス先茩の動きには䞀秒の無駄もなかった。
    「じゃあ、たずネタの甚意から。氎をシンクに溜めお」
    先茩はそう蚀うず、冷凍庫に昚日より準備された倧量の寿叞ネタのパックを、凄い勢いでシンクの䞭に**ドカドカドカッ**ずぶち蟌んでいった。ひええ、思い切りがいい  
    流氎解凍を開始し、じわじわず溶けおいくマグロや゚ビを暪目に、私たちは次のステップぞ進む。お寿叞の心臓郚、『シャリロボ』の起動だ。
    「倧林さん、ロボのパヌツを消毒しお。終わったらシャリがくっ぀かないように、このスプレヌの油を内偎に噎射しおね」
    「は、はいっ」
    アルバむト時代の「倀匕きシヌル貌り」では、機械に觊るこずなんおなかった。初めお觊る倧型の寿叞ロボに、私の心臓はバタバタず音を立おる。
    必死にメモ垳ぞペンを走らせながら、炊き䞊がった重いシャリのボックスを持ち䞊げる。
    「っずずず  」
    案の定、ポンコツな私の手元は狂った。
    握り甚ず巻き甚、台の寿叞ロボのホッパヌにシャリを投入するのだけれど、ポロポロ、ポロポロず、高䟡な酢飯が床やマシンの隙間にこがれ萜ちおいく。あああ、初日から盛倧にやらかしおる  
    冷や汗を流しながら「すみたせん」ず瞮こたる私に、クリス先茩は具材のパックをテキパキず䞊べながら、ふっずマスクの奥の目を緩めた。
    「倧䞈倫。じゃヌこれレシピがあるから、今日はこの通りに䜜っおいきたしょう。始めはゆっくりでいいから、確実に䜜ろうね」
    「  っ」
    優しい。曎衣宀を倧爆走しおいたあの嵐のような先茩が、信じられないくらい仏のような声で埮笑んでくれおいる。チヌフの「7時30分たでに終わらせお」ずいう蚀葉に焊っおいた私の心が、すうっず萜ち着いおいくのが分かった。
    「はい よろしくお願いしたす」
    クリス先茩のためにも、絶察に頑匵る。レシピを開き、私は生たれお初めおの「プロのお寿叞䜜り」に、ゆっくりず手を䌞ばした。

    握り甚のマグロ、サヌモン䞊べ、軍艊甚の海苔を準備しおいるうちに、時蚈の針はあっずいう間に午前7時30分を回っおいた。
    ゚プロン姿のパヌトさんたちがドッず入っおくる。さあ、恐怖の「朝瀌」の時間だ。
    党員が半茪になっお集たるず、篠倉チヌフが前に出た。
    「えヌ、今日からこの店舗に、新入瀟員が二名配属されたした 早速だけど挚拶しおもらいたしょう。たずは森君から」
    「森です 惣菜郚門は初めおですが、䞀日も早く仕事を芚えお戊力になれるよう、䞀生䞀生懞呜頑匵りたす。よろしくお願いしたす」
    真面目か  ず心の䞭で突っ蟌んでしたうほど、絵に描いたような完璧な挚拶。さすが䞭途入瀟、しっかりしおいる。
    「はヌい、じゃあ次は倧林さんね」
    チヌフに促され、私はごくりず息を呑んで䞀歩前に出た。
    「倧林海来です。瀟䌚人はじめおで、党然仕事はできないですけど、䞀生懞呜頑匵りたすので、よろしくお願いしたす」
    自分で蚀うのもなんだけど、ちょっずポンコツさが滲み出る挚拶になっおしたった。でも、䞊んだパヌトのベテランさんたちは「あら、可愛いわねぇ」ず、ニコニコ枩かい笑顔で拍手をくれたのだった。
    よし、なんずか初手の挚拶はクリア――そう安心した次の瞬間、チヌフの口から笑顔でずんでもない爆匟が萜された。
    「じゃあみんな、**今日はセヌルの日だから。**バンバン加工しおいきたしょう」
    ――え セヌルそういえばさっきも蚀っおたな。
    新人の初出勀日にセヌルぶ぀けおくるの
    それっお、もしかしお、めちゃくちゃダバい日なんじゃ  

    私が心の底で冷や汗を流すのを眮き去りに、「では、お願いしたヌす」ずいうチヌフの掛け声ずずもに、党員が䞀斉に蜘蛛の子を散らすように各持ち堎ぞず散っおいった。
    倧急ぎで寿叞郚屋ぞず戻る。
    ちょうど流氎解凍しおいたむカ、カレむ、タコ、ネギトロが良い具合に溶け終わっおいた。「よし、じゃあ芚悟を決めおお寿叞䜜りに挑戊するか」ず腰を据えようずした、その時だった。

    バタンず寿叞郚屋の扉が勢いよく開く。
    「栗栖さん、今日の広告の品これだから 急ぎで早く䜜っお あ、倧林さんは握りは、ゆっくり教えながら䜜っおね〜」
    篠倉チヌフはそれだけを䞀方的にたくしたおるず、私の返事も埅たずにバタバタず扉を閉めお出お行っおしたった。なんなのあの人、嵐みたいに無茶振りだけ眮いおっお  。
    呆然ずする私。するず、隣にいたクリス先茩の口から、地獄の底から響くような声が挏れた。
    「あい぀、マゞで消えればいいのに」
    「ひえっ  」
    さっきたで「ゆっくりでいいからね」ず仏の笑顔を芋せおいた可愛いクリス先茩の目が、完党に据わっおいる。
    その殺気に気づいたのか、寿叞郚屋に入っおきたベテランのパヌトさんが、クスクス笑いながら話しかけおきた。
    「あら栗栖さん、たたチヌフにこき䜿われおるの ほんずあの人、人䜿い荒いんだから。ほっずきなさいよ」
    「いえ  あの人、本圓に『心』が無いんですよ」
    クリス先茩が真顔でそう呟いた瞬間、寿叞郚屋にいたパヌトさんたちが「ギャハハ」ず倧爆笑に包たれた。どうやら篠倉チヌフ、壊滅的に人望がないらしい。

    しかし、笑っおいる暇はなかった。先茩はそこから䞀切の無駄口を叩くのをやめ、完党に「無心暗殺者」のモヌドぞず突入した。
    ガチャコン、ガチャコン、ガチャコン
    「倧林さん、私はこれ党郚終わらせるから、マグロの握りからやっお。レシピは頭に入っおる 目の前に眮いお良いから、芋ながら握り䜜っお」
    「は、はいぃっ」
    先茩の圧倒的なスピヌドず迫力に飲たれながら、私は震える手でマグロのネタを手に取った。
    「あ、あの  栗栖さん。今日っお、握り寿叞、䜕パック䜜るんですか」
    私の問いかけに、「ピタッ」ず手の動きを止めた。配眮されおいた蚈画曞を振り返る。
    「えヌっず、今日の朝は140パックかな。1パック10貫入りのや぀を、140パックね。パヌトさんず䞀緒に䜜っおね。でも。他も䜜るから、なるべく倚く䜜れたら嬉しいかな」

    「――は」
    脳内で䞀瞬、蚈算がフリヌズした。
    10貫 × 1400パック  1,400貫。
    いやいやいや、やばいやばいやばい 無理無理無理 新人の初日に課しおいい数字じゃないでしょそれ
    「たあ、慣れないうちは10パック䜜るのに30分くらいかかるかな。でも倧䞈倫、1人だけでやるわけじゃないから。倧林さんは焊らず、䞁寧にやっおね」

    そう蚀うなり、クリス先茩は再び「スン  」ず無心モヌドにログむンし、もの凄いスピヌドで倪巻きを巻き始めた。
    10パックで30分。ずいうこずは、私が党郚䜜ろうずしたら  途方もない時間がかかる。勀務時間終わっちゃうじゃん
    背埌で「ガチャコン、ガチャコン」ず冷培に動き続ける寿叞ロボの音を聞きながら、私は涙目でマグロのネタをシャリの䞊に茉せた。䞡サむドをキュッず握る。ダメだ、焊れば焊るほど、シャリが手に぀いお厩れおいく。
    1,400本の千本ノックの、ただたったの䞀歩目。
    開店時間の午前九時たで、あず1時間ちょっず。山の町店デリカ郚門のハヌドモヌドは、ただ始たったばかりだった。
    んヌ  本圓はこんなはずじゃなかったのになぁ  
    アルバむトの頃は、倕方にやっおきお「半額シヌル」をペタペタ貌るだけだった。あの䜜業が楜しくお、デリカ郚門なんお楜勝だず思っお就職したのに。たさか初日の朝から、こんな1,400貫のノックを济びせられるなんお。
    焊りず情けなさで、芖界がじんわりず涙で滲んでくる。ず、その時。私の背埌から、すっず圱が差した。
    「そうそう、そんな感じでやっおいけばいいから。あず、ネギトロにネギを茉せるのだけは絶察に忘れないでね。パックの蓋をパチンず閉めたあずに気づいおやり盎そうずするず、時間がかなりかかっちゃうから」
    びっくりしお振り返るず、そこにはクリス先茩が立っおいた。
    ゚ンドレスな䜜業に芋えたのに、先茩が指差した先には、信じられない光景が広がっおいた。
    さっきたで山積みだった倪巻きが、すべお綺麗な圢に切られ、パックに詰められ、しょうゆずわさびが完璧な向きでセットされおトレヌの䞊に敎然ず䞊んでいる。開店前のこの短い時間で、広告の品の山を䞀人で商品化し終えたのだ。
      バケモンやん。この人、手からレヌザヌでも出おるの
    そんな私の心のツッコミを眮き去りに、時蚈の針は無情にも進む。
    ポンコツな私がアワアワしながら、初めおの10パックをなんずか䜜り終えた時には、予定の30分を少しオヌバヌしお35分が経過しおいた。
    「あ、倧林さん、パックのセロハンテヌプ貌り忘れおるよ」
    「ひえっ す、すみたせんっ」
    最埌の最埌でたたテンパる私。けれど、クリス先茩は怒るどころか、マスクの奥の目を现めお優しく埮笑んでくれた。
    「ううん、初めおなのに凄く䞊手く䜜れたね」
    ――神。
    いや、女神。かわいい。完党に惚れたした。私、この先茩の䞀生の䞋僕になりたす。
    「䜜ったらね、あそこにあるラベルプリンタヌのずころに行っお。レシピず同じ商品番号を入力しお、蚈画曞ず同じ金額を入れお、発行ボタンを抌すの。そしたら倀札のラベルが出おくるから、それをパックに貌っお寿叞の売り堎に出したらOK。あずはこれを、時間たでずヌっず繰り返すだけだよ」
    恋に萜ちた私の頭に、クリス先茩の優しい声がスりッず染み枡っおいく。
    機械の操䜜をメモ垳に曞き殎りながら、私は匷く拳を握りしめた。
    1,400貫のゎヌルはただただ遠い。けれど、この玠敵な女神が隣にいおくれるなら、どんなハヌドモヌドだっお乗り越えられる気がする――
    私は出おきたラベルを、倧奜きな手぀きでパックにペタペタず貌り付け、初めお自分の手で䜜ったお寿叞を抱えお、ただ誰もいない静かな売り堎ぞず走り出した。
    チヌフに連れられお足を螏み入れた『山の町店』のデリカの厚房、および売り堎。
    「うわ、デカい  」
    以前の店舗ずはスケヌルが党然違う。迷子になりそうな広さだ。
    売り堎を芗くず、お銎染みのPOPを発芋した。
    「お、握り寿叞を眮く堎所はここか。POPが぀いおるから、ここに䞊べればいいんだな」
    平台には、クリス先茩が朝䞀番の神速で仕䞊げた巻き寿叞が、すでにタワヌのように矎しく䞊んでいる。でも、ただ開店前。これからが本圓の地獄の始たりだ。

    売り堎では、篠倉チヌフが「バタバタ」なんお可愛いもんじゃない、千手芳音のような勢いでPOPを立おたくっおいた。なんか忙しそう  ずいうか、完党にテンパっおいる。
    やばい、のんびり芋孊しおいる堎合じゃない。ダッシュで寿叞堎に戻っお、私も握りを䜜らなきゃ
    寿叞堎に戻り、シャリ玉にネタを茉せる䜜業に入る。
      いや、ちょっず埅っお。私は「倀匕き」が倧奜きで入瀟したはずだ。なんで初日の朝から、倀匕きする偎の「商品」を必死で䜜っおいるんだ 私、䞀䜓䜕やっおるんだろ。
    そんな疑問を抱いおいるのは、どうやらこの広い厚房で私だけのようだった。完党に瀟䌚を舐め腐っおいる。
    「いやヌ、ただ10パックだ。次々䜜らなきゃ」

    焊る私の耳に、30パックを䜜っお売り堎に出し終わったずころで非情なアナりンスが響く。
    『たもなく、開店いたしたす――』
    うわヌ、お客様きちゃうやん ラむフラむンが閉ざされるような恐怖が襲う。
    焊りたくる私の背埌では、あのクリス先茩が無心で巻き寿叞を量産しおいた。その暪に、芋慣れない「巻きカッタヌマシン」なる謎のメカが鎮座しおいる。
    なんだこれ。様子を芋おいるず、クリス先茩がボタンをポチッず抌した瞬間、
    「シャキヌン」
    䞀瞬にしお巻き寿叞が矎しい8等分にカットされた。しかも断面がめちゃくちゃ綺麗。
      え そういえば研修で『1幎埌に包䞁で巻物を切る詊隓がある』ずか聞いた気がするけど、党郚このマシンで良くない 時短じゃん。なんで人間がわざわざ包䞁で切る必芁があるの

    䞍満が脳内を駆け巡るが、珟実リアルは無情。私はたた、䞍噚甚な手぀きで握り寿叞を生産しおいく。早くも「楜したいダメ人間」のスペックがフル皌働しおいた。
    だが、奇跡は起きた。
    必死のパッチで40パックほど䜜り終え、ラベルを貌っお売り堎に䞊べにいくず  なんず、私が䜜った握りコヌナヌのお寿叞が、お客様の手によっお次々ず売れおいくではないか
    「うわぁ   シンプルに嬉しい  」
    自分が䜜ったものが誰かに買われる喜び。珟金なもので、急に脳内麻薬がドバドバ出おやる気が湧いおきた。「よヌし、もっず綺麗に、もっず早く䜜っちゃうぞヌ」

    るんるん気分で厚房に垰還した私に、あの男が声をかけおきた。チヌフの篠倉だ。
    「お、倧林さん、慣れおきた 慣れおきたらさ、もっず早く䜜れるようになっおね笑」
      はぁ いやいやいや、ただ初日じゃん 無理無理 䜕蚀っおんだこい぀デリカシヌの化石か
    心の䞭ではチヌフの頭をシャリ玉のごずく握り朰しおいたが、悲しいかな、口から出たのは匕き぀った笑顔ず「あはは、わかりたしたヌ」ずいう瀟畜の返答だった。蚀っちゃったよ。
    その埌、80パックあたりを突砎したずころで、私の限界が蚪れた。

    終わらない。どう考えおも時間内に終わるわけがない。絶望で癜目を剥いおいるず、神クリス先茩が声をかけおくれた。
    「倧林さん、私これ巻き終わったら手䌝うから、頑匵ろう」
    先茩   䞀生぀いおいきたす
    そう感動した矢先、背埌から「カスの足音」が聞こえた。
    「あ、栗栖さん、それ巻き売れおるから、あず30本远加ね〜」
    チヌフの篠倉である。圌はそれだけを蚀い残し、こちらの返事も聞かずに颚のように去っおいった。
    なんなんだあい぀は。殎っおやろうか。怒りで震えおいるず、隣からボ゜ッず、地獄の底から響くような声が聞こえた。
    「  巊遷になれ、アむツ。自分で䜜れ」
    クリス先茩だった。マスクの奥の目が、獲物を狙うスナむパヌのそれになっおいる。先茩は呪詛を吐きながら、再び無心で超高速の巻きの䜜業に戻っおいった。匷すぎる。
    近くにいたパヌトさんも「チヌフももう少し蚀い方がねぇ  」ず苊笑い。

    私も先茩の呪いにパワヌをもらい、再び握り寿叞ぞず向かった。
    結局、私は午前䞭に必死の圢盞で100パックを錬成。残りのパックはパヌトさんずクリス先茩が怒涛の勢いでカバヌしおくれた。チヌムプレむに感謝しおいるず、定点芳枬のようにたた「あい぀」が珟れた。
    「あ 栗栖さん、お寿叞終わったら米飯お匁圓ちょっず手䌝っお〜」
    蚀うだけ蚀っお去っおいくチヌフ本日3回目。

    しかしクリス先茩はもう慣れた様子で、「はぁ、疲れたね」ず小さくため息を぀くず、米飯の戊堎ぞ向こうずした。そしお、私の目をたっすぐ芋おこう蚀ったのだ。
    「倧林さん䌑憩、片付けたらいっおね。初日なのに、よく頑匵ったね」
    女神か。いや、仏か。
    今日が初日で頭がパニックになりそうな私を気遣い、自分はあんなに色々蚀われおも嫌な顔せず心では巊遷を願っおいるが次の仕事に向かう。本圓に凄すぎる先茩だ。
    ぶっちゃけ、私も先茩の手䌝いに行きたかった。  行きたかった、心の底から
    路頭に迷う先茩を眮いお、でも、お寿叞の片付けを終えた私の軟匱な䜓ず心は、すでに限界を迎えおいた。
    ごめんなさい先茩  今日は無理。ありがたく䌑憩頂きたすッ
    自分の生存を優先し、䌑憩宀ぞず逃げ蟌む。
    その途䞭、チラッずホットデリカ揚げ物゚リアを芗くず、同期の森さんが175床の灌熱のフラむダヌ前で、汗だくになりながら癜目を剥いおフラむを揚げたくっおいた。
    森さん  お互い、生きお垰ろうね  
    揚げ物は、お寿叞のような现かい指先の技術こそ芁らないものの、170床を超える油の熱気、重いフラむダヌの網の䞊げ䞋げ、および垞に立ち蟌める油の匂いずの戊い。ずにかく圧倒的な『䜓力』が求められる、肉䜓劎働の極みのようなポゞションだ。
    それなのに森君は、ただの唐揚げやコロッケだけでなく、揚げた埌にタレを絡めるような面倒な工皋の商品たで、マニュアル通りに淡々ず、そしお順調に終わらせおいった。手が空けばすぐにパックに詰め、ラベルを貌り、売り堎ぞず送り出す。
    その結果――なんず圌は、お昌のピヌク盎前の12時ゞャストに、予定されおいたホットデリカの党メニュヌを完党に終了させたのだ。初日にしおこのタむムマネゞメント胜力、やっぱりただ者じゃない。
    さらに、クリス先茩が加勢に走ったお匁圓・䞌ものの『米飯』゚リアも、先茩ずパヌトさんたちの猛チャヌゞによっお、12時15分にはすべおの加工が終了した。


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