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「活きる空き」を本にします|活きる空き書籍化への道①

    人口減少・高齢化。たとえリノベーションが盛んな土地であっても、空き家や空き地の増加は今後も続いていくでしょう。

    それだけではありません。実際に人が動いている場所でも、市民目線では空いているように見える場所もたくさんあります。それらをすべて含めた「空き」場所は、再活用されるまで市民にマイナス印象を与えてしまいます。

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    しかし、そんな場所には隠れた魅力や計画があることも多いのです。それらを見つけ、だれからでも見える形にすれば?

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    空いていてもプラス印象な「活きる空き」として、
    一転してわたしたちの日常を彩ってくれると考えています。


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    2024年4月、
    学生団体ISARIBI with主催のイベントにてこの発想をプレゼンしました。
    10名の初期メンバーが集まってスタートした本活動は、多くの別れと出会いを経て、ありがたいことに3周年を迎えられました。

    今年度から私は博士課程を修了して社会人。学生プロジェクトの一員ではなくなる節目でもあります。

    この活動を始めようと思った時、私には空き地空き家の専門知識も、まちづくりの経験も、なーんにもありませんでした。ただ、町を行く一人の市民として、もっと何かできるはずだという想いだけがありました。

    しかし自分の「やりたい」を多くの方に伝えてみると、共感してくれる人や助けてくれる人がたくさんいて、少しずつ事例を増やし、多くの失敗を経て、経験を積み。3年目に入る時点ではプロジェクトとして18事例の活きる空きを道南に生み出すことができたのです。

    その連携先には、リノベーション中の古民家もあれば、道南の地方自治体の旧庁舎、函館駅前の角ビル、絶景の見晴らしとなる崖なんかもあります。

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    私が学生を終えてからも函館に残った方が面白いと感じるようになった理由には、このプロジェクト活動を通じた素敵な人たちとの出会いが大きく効いています。そしてそんな私自身の心境の変化は、「活きる空き」を語るうえで重要なポイントの一つでもあるのです。

    「活きる空き」とは何なのか?
    既存の活動や言葉とはすこしずつ違う、隙間・合間にある概念です。

    ピンと来なくて当然です。活動を始めた私でさえ、3年の活動をする中でその本質が少しずつ見えてきたものですから。

    これまでは、そのわかりにくさを伝えるためにプレゼンテーションやチラシでできるだけ短い文章で趣旨を説明し、協力を募っていくという方法をとってきました。

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    一方で、私や活動にかかわった方々自身が経験してきた、「活きる空き」の意味は短くまとめるだけでは真価が伝えきれません。もっと素直に、感じたことややってきたことをお伝えしたい。

    そこで、「活きる空き」のことを書籍化することを目指してnoteに少しずつ書き溜めていこうと考えています。ビジネス書くらいのボリュームだと1冊およそ10万文字ということですから、1記事に2000文字くらいずつ書いていけば50本目くらいで書籍になるくらいの情報量は載せられていることになります。


    はじめて「活きる空き」を発した日

    活きる空きとは何か?をお伝えするために、まずは私が初めてこの言葉を大勢の前で発し、仲間を集めた際のプレゼン資料を抜粋してお見せしようと思います。いわば原点的なものです。

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    3年前の私
    「活きる空きプロジェクトは、函館の見え方を変える!企画です。街を歩くときに感じるマイナス印象を、プラス印象へと変換する。そんなことを仕掛けたいと思っています。

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    さて、函館には多くの空きがあります。中心市街だけでサッカーグラウンド 4.6個分の空き地があり、店舗は4つに1つが空いているそうです。
    みなさん、町を歩くとき、空いてる場所が並んでいたらどんな印象を持ちますか?

    ...人が減っている、産業の元気が無い。そんな風に、空きがあるだけでマイナス印象が浮かびます

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    そんな課題に対して、現時点でも、空きを再利用する取り組みは様々あります。しかし、なかなか空きの数に対して追いつかないというのが実情かと思います。

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    では、空きのままでもプラスの印象を作れないだろうか?と考えました。それぞれの空きがもつ夢や歴史を見つけて、ポスターや動画などを見える形で表現すれば、今は空いているけれど「これから面白くなるんだな」「ここで何かできたら面白い」と思わせる、活きる空きになるのではなかろうかと。

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    例えば、函館の玄関口、函館駅前を出ると、いくつかのビルが出迎えてくれます。しかし、この右角のビルは2年前(2022年)から閉店した状態です。
    この立地で閉まるの?函館、ヤバくないか?という印象を感じてしまいます。…が!

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    実はここ、4年後に再開発されて復活する計画が進んでいるのです。もしそんな夢がみえたなら、イメージは変わるはずです。函館は廃れる?いいや、これからアツいんだと。

    注記)画像は、2024年当時の公開情報を基にして、加工したものです。また再開発の計画も現在はこの通りに進んでいるわけではないことをご了承ください。

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    活きる空きは、函館を盛り上げるための助走になります。町のプラス印象を増やせば、これから函館に関わりたいという人、函館にもう少し残ろうと思う人も増やせます。これは一か所の空きの再利用という範囲を越えて、活きる函館をつくるのです。


    このプレゼンを経て、同じ課題感を感じていたり、遠方の地元を活性化するためのヒントになりそうだと思ったり、この活動に参加すれば町のことを好きになるキッカケが得られそうだと予想したり…、いろいろな方が活動に参加してくれました。

    声に出してみるものです。本当に。

    おっと2000字を超えていた。
    「活きる空き」の活動について、これから1歩ずつお伝えしていこうと思います。

     
     
    北海道函館市に7年住んで、学生を終えたあとも、もうすこし函館に残ろうと思った人です。北海道大学の水産科学研究院で博士研究員をしています。人が減っていく社会の中、住む人自身が「自分が関わった方が町が面白くなる、その方が自分も面白い」と思える社会にできたらステキだなと思っています。

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