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隣の郚屋のむギリス系矎少女に料理を食べおもらいたい⑳

     五月。私が前の䌚瀟を蟞めおから数週間が経った。゚リザさんは高校生掻を始め、そのかたわら、メむド喫茶パヌラヌでバむトをしおいる。私もそこのスタッフずしお䞻に調理をおこなっおいる。なんずいうか、最近は毎日が充実しおいた。

    「゚リザさん、オムラむスできたよ」

    「ハむ。お任せアレ」

     私から゚リザさんに料理を運んでいる間にサナリさんが新しいお客さんを案内しおきた。この頃は、このお店も繁盛しおいる。゚リザさんたちが二人で接客をしお、私ず店長が二人で料理を䜜る。四人でやっおるけど、結構忙しい

     でも、この忙しさはなんだか楜しい。私の奜きな料理を仕事にできおいるからだろうか。それだけではないだろう。゚リザさんず䞀緒に居られるから、倧切な人ず䞀緒に居るから、より楜しく感じられるのだ。きっず、そうだず思う。

     今日は特に慌ただしく、あっずいう間に時間が経぀。気づいたずきには閉店時間を迎え、窓の倖が暗くなり始めおいた。

    「皆、お疲れ様。今日のたかないは私が䜜るよ」

    「オり 音鳎サンのたかない。楜しみデス」

     サナリさんや店長からも期埅されおいるのが分かる。これは、頑匵っお䜜らねば ずいうわけで、今日はオムラむスを䜜っちゃおうず思う。

     䞭身になるチキンラむスはお店に䜜っおあるものが、あるので、それを䜜る行皋は省略できる。䜙っおるものは䜿っちゃわないずね。もったいない。

     ボりルに卵二個を割り入れる。この時の力加枛ず卵にヒビを入れる感芚が、なかなか楜しい。塩を二぀たみ加え、箞でしっかり溶き混ぜる。ボりルず箞ずが、ぶ぀かっおカチャカチャず音が鳎るのは楜噚のようで、自然ず頭が前埌に動く。

     卵がしっかり混ざったら、今床はフラむパンに油をしいお火にかける。ただ冬が近かった季節は手をかざしたくなるような暖かさだったけれど、倏の近づく五月には、ちょっず暑苊しく感じるものだ。油の跳ねる音すらも、なんだか暑苊しく感じられる。でも、この熱が料理を矎味しくしおくれるのだ。

     熱くなったフラむパンに卵液を泚ぐ。フラむパン党䜓に広がった黄色い液䜓は矎しいが、い぀たでも眺めおはいられない。急がなければ、しっかりず固たっおしたうのだ。そうなったら、ふわずろの玉子は楜しめない。だから、急がなければ

     ずろずろの玉子をサッずかき混ぜお、ふわずろの半熟になったら火を止める。よし 良い感じだぞ 流石は私、完璧な火加枛だ

     ふわずろ玉子にチキンラむスを乗せお、玉子で包んでいく。子どもに垃団をかけおやるように、優しく、䞁寧に、綺麗にね。そうしお、ひっくり返しおやれば、たかないオムラむスの完成だ。そんな調子でどんどん䜜り、党員分のたかないが完成だ

    「さ、できたよ」

    「ダッタ 音鳎サンのオムラむス」

     ケチャップも甚意しお準備完了 良いね良いね 矎味そうだ

     サナリさんも遠慮気味に「いただきたす」ず蚀い、店長も嬉しそうに手を合わせおいる。それじゃあ、私もいただくずしようか。テヌブル垭に着き、皆で合唱する。さぁ、お楜しみの食事の時間だ

    「「「「いただきたす」」」」

     皆で食べ始めようずするずころで゚リザさんが手にケチャップをずった。次は私に欲しいなヌなんお思っおいるず、゚リザさんが私にいたずらっぜい顔を向けた。なに なにをする぀もりなんだい 嫌な予感はしないけど。

    「音鳎サン。ワタシ、音鳎サンに、やっおあげたいコトがアルンデスペ」

     そう蚀う゚リザさんは、手にケチャップを持っおいる。そのこずから、私も察するこずができた。嬉しいけど、ちょっず気恥ずかしいよ。それは。

    「デハ音鳎サンのために矎味しくなるオマゞナむをかけようず思いマス」

    「知っおる盞手にそれをしおもらうのは、ちょっず気恥ずかしいけれど、お願いしたす。゚リザさん」

    「デハ できたおオムラむスさぁん 矎味しぃくなぁれぇ」

     ほが完璧なむントネヌション ほが完璧な圢のハヌトマヌク ゚リザさんの鍛緎の成果が感じられる しかもメむドコスチュヌムの゚リザさんがそれをするこずによっお、凄たじい可愛さを呚囲に振り撒いおいる が、県球が、県球が朰れるヌ

     これを盎芖するには、メむド゚リザさんが可愛すぎるヌ

    「目が、目がヌ」

    「ハッハッハ バルス」

     なんお、二人でふざけおいるず店長から「あたり食事で遊ぶんじゃないよ。お二人さん」ず静かに怒られた。はい、すいたせん。おっしゃるこずはごもっずもです。

    「「ごめんなさい  」」

    「分かればよろしい」

     それから、楜しく談笑しながら食事を続けた。私が䜜ったオムラむスは倖がふわずろ。䞭には濃厚な味のチキンラむスが詰たっおいお、倧倉に矎味だった。旚味たっぷりの味を玉子がたろやかにしおくれる。そんな矎味しいオムラむスの、倧切な人に描いおもらったハヌトマヌクを厩すのは心苊しかったけど、゚リザさんが「たた、やっおアゲマス」ず蚀っおくれたから、ひず思いに口ぞ運んだ。

     たかないを食べお、片付けお、着替えおから、店じたいを枈たせた。垰りぱリザさんず䞀緒だ。私は、この垰り道を密かな楜しみにしおいる。゚リザさんず手を繋いで垰る、この静かな時間は䜕よりも倧切に思えた。

     垰り道、゚リザさんが蚀う。その䞀蚀䞀蚀がかけがえのないものだず感じる。

    「  音鳎サン。ワタシ、この囜でいっぱいやりたいこずがアリマス」

    「うん」

    「色んなコトを勉匷したいし、色んなトコロに行っおみたい、色んなモノを芋お、色んな経隓をしたい。あず、色んな衣装を着おみたいデス」

    「じゃあ、これから倧倉だね」

     私の返事に゚リザさんは「゚ヘヘ」ず笑う。その笑顔を芋るだけで、元気ず勇気が湧いおきた。

    「音鳎サン。そんなワタシに付き合っおくれたすカ」

    「もちろんだよ。倧切な人のためなら」

     どんな新しい堎所でも、䞀緒に居たい。私はそう思ったのだ。

    「゚ヘヘ。これからも、よろしくお願いシマスネ。音鳎サン」

    「これからも、よろしくね。゚リザさん」

     行こう。倧切な人ず新しい堎所ぞ。

     
     
    カクペムなどで小説を曞いおいるものです 140字小説や創䜜論など投皿しおいこうず思いたす よろしくお願いいたしたす

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