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アドバイス通りにすればするほど、上手くいかない

    「もっとターゲット絞った方がいいよ」
    「ブランディングと差別化が大事」

    事業をしている方や、何らかの目標を持って動いている人は、こうしたワードを一度は耳にしたことがあると思う。

    もしくは、私のようにダイレクトにプロからのアドバイスとして受け取った経験、実際にユーザーのペルソナ設定まで行ったことがあるかもしれない。

    前職で、ブランドの立ち上げやCRMを中心としたマーケティングにも関わったことがある経験から、その必要性は頭では理解している。むしろ、その設定が得意ですらある。

    ただ、自分の事業や発信に当てはめた時、技巧的になればなるほど、自分自身の目指していることから遠ざかっていく感覚があって、最近このnoteやYouTube、Instagramの投稿を少しストップしていた。

    たぶん、人からアドバイスをもらって、その通りに進んでしばらく経つと、あれ?と私と同じような感覚を持って立ち止まったことがある方が、他にもいるんじゃないかと思う。

    「正しいアドバイス」ほど、よく効く毒になる。

    夢や目標がある人ほど、いろんなことを言われるはずだ。

    「ターゲットをもっとちゃんと絞った方がいい」
    「突出する何かがないと弱い」
    「差別化しないと埋もれるよ」

    どれも、間違っていない。
    むしろ、ビジネスとしては正解。

    だから私も、最初は「好きを仕事に、心地よさを暮らしに」というテーマで始めた発信を、「40代からの心地よい暮らし」に絞ってみた。

    でも、発信したいことは、「年齢に関係なくいつからでも再出発できること」だったり、何なら「エイジレスに人生を楽しむこと」だったりした。

    なぜ、揺らいだのか?

    それは、自信がなかったからに他ならない。

    自信がないと、人は「人の正解」を生きてしまう。

    自信がないと、人から言われたことやアドバイス通りにした方が、上手くいくように思えてしまう。

    だって、その人の方が経験があるし。
    その人の方が、結果を出しているし。

    そうして自分じゃなく他人を信頼した結果、自分軸を見失ってしまう。

    でも、いま振り返って思うのは、自分自身のやりたいことや目指すこと、自分の事業の解像度がいちばん高いのは、自分自身でしかない、ということだ。

    起業が特別じゃなくなって、起業に向けて、または起業後の伴走サービスが世の中にはたくさん生まれた。
    どれも素晴らしいサービスだと思う。
    それで結果を出している人もたくさんいる。

    ただ、言葉にできることが全部じゃない。

    言語化できていないけど、大事にしたい核が深層にあったりして、上部だけしか伝えきれていないことがある。

    私は今回そこに気づいて、テーマを結局、戻してみた。
    以前の自分だったら、たぶんこう思っていた。

    振り出しに戻った…

    でも、今は違う。

    子どもの成長を見ていると、できるようになって、また戻って、少し進んで、また戻って。そうやって螺旋状に少しずつ成長していく。

    人でも事業でも、いわゆる成長というものが、そもそもまっすぐ直線的に右肩上がりしていくものじゃなく、

    振り出しに戻ったように見えても、一段登って、原点と同じ側に還ってきただけに過ぎない。


    景色は同じだけど、少し高いところから見えるようになっている。

    菅田将暉さんとCreepy Nutsのコラボ曲『サントラ』の歌詞にこんなパートがある。

    映画みたいな生まれ育ちや
    ドラマみたいな過去じゃなくても

    華々しく照らしてくれ
    ありふれた生き様を

    この人生ってやつは作り話
    自分の手で描いていくしかない

    あの日でっち上げた
    無謀な外側に追いついていく物語

    夢なんて見なけりゃ苦しまない
    それでもこうして
    もがいて行くしか無い

    あの日踏み外した
    レールの向こう側に
    刻みつける物語

    作成:DJ松永、R-指定

    目標を達成したり、夢を実現するには、結局主体性を持って、

    自分が自分の人生の主導権を握って進むしかない。


    アドバイス通りにしたのに上手くいかないと感じてしまうのは、そのアドバイスに頼りすぎてしまい、信じ切ってしまいすぎたからに他ならない。

    でも、大事なのはここからで、上手くいかないと感じたら、軌道修正を試みる。ズレた部分はどこなのか、点検してみる。

    周りとの差別化についても同じで、1つの切り口だとそのことで自分よりすでに秀でている人は山のようにいる。

    でもその切り口を、2つ3つ掛け合わせてみると話は全然変わってくる。

    私の場合、フリーランスという点では山の中どころか、地球上の塵に埋もれてしまう。でも、専業主婦の10年を経て再就職してからのフリーランス、子育て19年目、という掛け合わせにすると、かなり差別化ができると思っている。

    なぜ差別化できると感じるかというと、周りに同じ人がいないから。


    専業主婦はたくさんいる。キャリアを積んでいる同じ年代の女性もたくさんいる。でも、子育てに専念した10年というキャリアブランクを得てから再就職、独立して、会社員の頃より働く時間は短くなって、年収は逆に上がっている人にまだ出会ったことがない。

    自分だけの特性を掛け合わせてみると、そこにいちばん強い差別化があった。

    でも、じつを言うと、独りよがりではここにたどり着けなかった。

    個人で会社や、事業を立ち上げた人は必ず1人で考える、継続する限界を迎える。

    右肩上がりの成長がないからだ。
    成長が螺旋状だから、気づけばまた同じ悩みに陥っている。
    そこで、どうしても自信がなくなる。
    自分より信頼がおけるように感じられる人の助言が欲しくなる。

    結局私も、2年半前に独立して以来、発信のサポートサービス、コンサルティングサービス、そして今回コーチングのサービスを受けて今の心境にたどり着いた。

    どのサービスが良い悪いではなく、自分の事業が今どんなフェーズで、どんな課題があるかによって、必要なサービスが異なってくる。

    そして使い方や頼り方を間違えると、自分から遠ざかる道具になるだけになってしまう。

    だから、100%アドバイス通りにはしない


    人間関係や恋愛についてだったら、人に相談しても100%その通りになんてしないのに、事業や目標達成のためとなるとつい素直に従ってしまう。

    そんな不思議なことが実際に起きてしまう。

    誰かの正解に寄せず、自分の中にある答えを信じる。でも時には違う意見も聞いて、参考にしながら、自分だけの正解を導き出していく。

    時間はかかる。でも、時間をかけないと答えには辿り着けない。

    「急がば回れ」。遠回りが必要な道だった、と気づけた時、景色は少しずつ変わり始める。


    成功も幸福も、結局は進む過程で訪れる一瞬だ。どこかに辿り着いた先にある完成形ではなく、流れる時の中にある。

    だから今日もまた、あなたも私も、自分だけの答えを見つけるために、歩み続けていくのだろう。


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