友人との約束
こんな私でも大人になり、
大切に思う友人はいます。
その一人と9月に、
京都で食事をする約束をしていました。
友人が京都在住だからなんですけどね。
もう、何年の付き合いだろう…
美味しい、楽しいを、
笑顔や体いっぱいで表現する。
そんな子供心を持っている人です。
その反面、
人の痛みや矛盾をよく知っているから、
人を簡単に決めつけない。
そこは、ちゃんと大人です。
繊細で、芯が強くて、
ちょっと不器用だけど、
ものすごく情の深い人。
そんな友人です。
そして、とにかくアクティブ。
名古屋へ仕事で行ったと思ったら、
私と会う2日前には
横浜へライブに来ていました。
今思えば、
「あぁ、横浜で会えば良かったな……」
なんて思います。
とはいえ、その日は台風が接近していて、
なかなか大変な日。
ライブへ行き、
翌朝早くには京都へ戻るという大移動。
相変わらず凄いなと思いながらも、
心と体のバランスが繊細な人なので、
体調は少し心配していました。
そして、京都へ戻ったその日の夜。
「体調を崩した」
とLINEが来ました。
私は、
「明日はいいから、無理せず休みな」
と返しました。
友人は、
「薬飲んだから大丈夫」
と。
大丈夫なら良いけど……。
そんなことを思っていたら、
さらに時間が進み、23時頃。
「ごめん。
だいぶ悪くなってきたから
救急呼ぶわ。
本当にごめん」
謝らなくて良いよ。
まずはお医者さんに診てもらって、
ちゃんと治そうね。
そう返しました。
そして、日付が変わる頃。
「入院することになった」
と連絡が来ました。
あらら……。
会えなくなったことより、
まずは何より身体のこと。
そう思っていました。
でも友人からは、
会いたかったなぁ。
ご飯。
寂しい。
心細い。
そんな言葉が届きました。
素直な言葉だなと思いました。
そして最後まで
「ご飯」は外さない。
そこが、なんとも“らしい”。
普段は自分で考えて、
自分で動いて、
自分の足で立とうとする人。
だからこそ、
こんな時くらいは
寂しいと言えば良い。
心細いと言えば良い。
会いたかったと言えば良い。
私も会いたかったよ。
その日の最後に届いたのは、
「ランチ一緒に食べたかった」
という言葉でした。
私もです。
何を食べようか。
どこへ行こうか。
そんなことも含めて、
楽しみにしていました。
心配だからといって、
寂しくないわけではない。
会えなくなって、
残念じゃないわけでもない。
でも、今はランチより身体。
まずは元気になってもらわないと。
そんなことを思いながら、
その日は終わりました。
そして翌日。
友人から一枚の写真が送られてきました。
病院食。
どうやら、
「案外、美味しい」
らしい。
……。
なんだ。
ちゃんと食べてるじゃないか。
その写真を見て、
私も少し笑顔になりました。
入院するほど体調を崩し、
寂しい。
心細い。
会いたかった。
そう言っていた人が、
翌日には病院食を食べて、
「案外、美味しい」
とはしゃいで写真を送ってくる。
なんだか可笑しくて、
ちょっと笑いました。
そうそう。
この人は、こういう人です。
繊細で、
心細い時には心細いと言う。
寂しい時には寂しいと言う。
会いたい時には、
会いたかったと言う。
そして、
美味しいものは
ちゃんと美味しいと言う。
体調を崩しても、
食欲は旺盛。
なんとも、お茶目な人です。
今回のランチはお預け。
約束していた日に
会うことはできなかったけれど、
約束がなくなったわけではありません。
この続きは、また今度…
―――
今、こうしてnoteの世界に私がいるのは、
この友人のおかげです。
そして、この文章を読んでくださった皆さんと
私を繋いでくれたのも、友人です。
だから、ありがとう。
元気になったら、また京都で。
今度こそ一緒にランチを食べよう。
病院食じゃなくてね
