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幸せな時間

    夕方、子どもたちと近くの海へ行った。

    子どもたちは海に入って、魚を追いかけたり、夢中になって泳いだり。
    夕陽が少しずつ沈んでいくのに、そんなこと気にも留めず、ただ遊ぶことに一生懸命だった。

    私はというと、何をするでもなく、海を眺めていた。

    波の音。
    子どもたちの笑い声。
    鳥の鳴き声。
    遠くから聞こえる踏切の音。

    それぞれが静かに重なって、時間だけがゆっくり流れていく。

    空は少しずつ色を変え、海に映る夕陽の道が長く伸びていく。
    その景色を見ていたら、不思議と「帰らなきゃ」とか「何かしなきゃ」とか、そんな気持ちがどこかへ消えていた。

    ただここにいる。

    ただ眺める。

    ただ子どもたちの声を聞く。

    それだけで満たされていた。

    このままずっとここにいたいと思うくらい、心地よくて、穏やかで、愛おしい時間だった。

    特別な出来事があったわけでもない。

    でも、こういう時間こそ、本当は一番豊かな時間なのかもしれない。

    何もしなくても、幸せ。
    ただ、自然の中に身を置いて、流れる時間を味わう。
    「生きるって、本当はこういう時間の積み重ねなのかもしれない。

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    #創作大賞2026 #エッセイ部門

     
     
    シングルで3人子育て中。古民家に住みながら改装したり、母が同居してきたことから、畑が充実しだしたり。毎日縁側時間を愛しています。何者にもならない、ただ生きてるだけで幸せな時間を増やしています。

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