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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中健一編#14

    あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?

    今回もこの企画に乗っかってみようかね。

    企画ページ本体はこっち。

    前回のはコレ。
    まだ企画に混ざっていないヒトのキャラクターを絡めちまったw

    で俺の持ちキャラはこいつ。

    今回はいよいよ始まった文化祭に絡めるかね。

    振替休日の日差し

    今年の文化の日は日曜日だったんで、月曜日が振替休日。
    いいねぇ。頭空っぽにしておける日が増えるってのは。
    ※元々祝日があるわけだから増えてはいない

    で、どうも前に宇利少年たちからもらったパンフレットによれば、今日は田梨木高校文化祭の11月4日。つまり今日だ。

    「真人~ちっと出かけてくる」
    「う~い」

    なんつーか、息子の真人の世話をほとんどしてないから、父子家庭とは言え、ほとんど一人暮らしだよな。俺も真人も。

    まあ、あいつももう半年もしないで社会人だ。
    そしたら、もっと接点も減るんだろうな。
    そう思って、一緒にいかないか?と声をかけようとしたけれど、なんか机にかじりついていたからやめといた。

    なんだ?まだ卒論あがってないんか?

    まあ理系だし、データの取りまとめとか色々あるしな。
    そうやって学んだ知識を直接使うことは無いとは思うけれど、その根性は絶対に役に立つ。
    頑張れ息子。

    そんなことを思いながら怠け親父は田梨木高校に足を運んだ。

    田梨木高校への道

    田梨木高校は俺の会社と最寄り駅が一緒だ。
    通勤用の定期が使えるから交通費がかかんないのはありがたい。

    途中、俺御用達のゴキブリホイホイ(ファーストフード店)が目に入って習慣的に入りそうになったが、高校の文化祭だもんな。
    なんか食い物出してんだろ。
    そう思って横を通り過ぎる。
    ゴキブリもこういう逡巡をしてるんかな。

    主目的は14時からの宇利少年たちのバンドだけれど、食い物あさりついでに色々見てけるだろうから11時位を目指して田梨木高校を目指す。

    こころなしか、街全体がなんかざわついている感じがする。
    途中の商店街もなんか活気づいている。

    なるほどなぁ。高校の文化祭とは言え経済効果ってのがあるんだな。
    たぶん飾り付けやら食い物の追加買い出しみたいなのもあるかもしれんしな。
    すげえな。少年少女。

    ん?でもその予算ってどっから出てるんだ?

    そんなことを思いながら田梨木高校の校門についた。
    黒ペンキで塗られた校門の鉄柵がところどころ剥げているのが時代を感じさせるぜ。

    田梨木高校を徘徊する

    入口についてはたと思った。
    しまった土足で入るんじゃないんだ。
    なんか高校なんて、真人の学校行事以来だからスリッパ的なもんを持ってくるの忘れちまってた。

    なんかないか?と思ってキョロキョロしてたら来賓用と書かれたスリッパがあった。ありがたい。
    そいつに履き替えて、自分のボロっちースニーカーは靴箱の上におかせてもらった。

    「うわ、マジで来てる」
    廊下を歩き始めたら聞き慣れた声が聞こえてくる。
    「いよぉガッキー、いる場所が違うだけで先生って感じに見えるもんだな」
    あせった顔をしてガッキーが近づいて囁く。
    「ここでは垣野先生って呼んで!生徒への印象ってのがあるんだから」
    「へいへい垣野先生」

    いい加減な返事で、一旦ガッキーは引き下がる。

    「で、食い物はどこだ?腹ペコなんだ」
    「1年A組あたりでメイドカフェやってたかな。他にも色々あると思うよ」
    「メイドカフェはやめとくか。変質者っぽく見られるだろうし」
    「そのヒゲ面で十分変質者っぽいよ。学校って場所ではね」
    「うえ、マジで?」
    慌てて自分の無精髭を撫で回す俺。

    「それよか、何か食べる前に体育館に行ってみてよ」
    「なんだ?」
    「演劇っていうか、なんというか、もうすぐ始まるから見てやってよ」
    「らじゃ~」

    そう言って俺は体育館に足を向けた。

    #すっぱいチェリーたち
    #歌えないオッサンのバラッド



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