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レモンとライム、そこに野草の香りを。コスケンコルヴァ・レモンライムヤロー


    「これ、何ですか」

    そう聞かれることが、わりと多い一本があります。

    フィンランドから届いた蒸留酒、コスケンコルヴァ。
    その中でもこれは、レモンとライム、そしてヤロー(ノコギリソウ)を漬け込んだ、少し珍しいものです。

    見た目はすっきりしていますが、印象はそれだけではありません。

    一口含むと、まずレモンとライムの酸味。
    軽やかで、すっと喉を通る。

    そのあと、鼻に抜けるのは、少しほろ苦いグリーンの香り。
    ヤローの輪郭が、静かに残ります。

    フィンランドの道端や草原に、当たり前に咲いている野草。
    小さな白い花をつける、ノコギリソウ。

    この香りがあることで、ただのシトラスでは終わらない、少しだけ奥行きのある味になります。

    フィンランドには、まだ行ったことがありません。

    それでも、この一杯を注ぐたびに、景色を想像することがあります。

    湖のほとり。
    短い夏の空気。
    足元に広がる、小さな白い花。

    蒸し暑い夜でも、この一杯で空気が少し変わる気がします。

    おばんざいともよく合います。

    出汁を含んだお浸しや、さっぱりとした酢の物。
    やさしい味に、酸味が輪郭を与えて、最後にすっと整う。

    気づけば、もう一口。

    そんな流れが生まれる酒です。

    「ちょっと面白いお酒があるらしい」

    そんなきっかけで、手に取ってもらえたら嬉しいです。

    今日は、どんな風が吹いているでしょうか。
    カウンターで、確かめてみてください。

     
     
     
    大阪市都島区『おばんざいダイニングいちくん』Googleマップローカルガイド・レベル8。歴史検証や小説、日本酒やおばんざいについて綴ります。大阪で唯一フィンランドのコスケンコルヴァが飲める店。歴史の正体と美味しいお酒を、ぜひお店で。質問はnoteの質問箱へお気軽にどうぞ。

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