【コラム】二季の時代に寄り添う冬の薬膳
「薬膳」と「二季」が、今年の新語・流行語大賞ノミネート語に選ばれ、静かな注目を集めています。
NHKドラマ「しあわせは食べて寝て待て」をきっかけに、「薬膳」に興味を持ち、身近なものとして感じてくださる方が多くなったのは、嬉しいことです。
もうひとつ、「二季」。
日本の春夏秋冬という四季が、夏と冬の二季化しているのではないかという状況を示します。
年々、秋が短くなっているような気がします。
今年は特に、9月はまだ秋とは言えず、10月前半も半袖で過ごす日が多く、後半になると急に朝晩冷え込み、11月にはもう冬支度を急かされるような、気忙しさを覚えた方もいらっしゃったかもしれません。
今思えば、桜の花が散るように、春もほんの一瞬で通り過ぎてしまったような気がします。
冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節、自然界が静まりかえります。
私たちも寒さにより代謝が低下し、エネルギーを内に蓄える傾向が強まります。
身体を温めて冷えを避ける、早寝遅起きで陽気を養い、読書や瞑想、深呼吸などで静かに過ごすのが秘訣です。
薬膳では腎を中心に滋養し、寒さから身を守ることが大切です。
冬の薬膳ポイント
• 腎を補う食材:山芋、黒豆、にら、栗、胡桃、黒胡麻、海老、鶏肉、羊肉など
• 気を巡らす:生姜、ねぎ、シナモンなど
• 温める調理法:煮込み、蒸し物、スープなどでじっくり火を通す
そして、五行で「水」に属する冬は、「恐れ」や「驚き」が現れやすい時期。安心感を大切にして過ごします。
家族や友人との温かい交流も、心の栄養となるはずです。
季節が二季へ変わりつつある今、薬膳は心身を整える知恵として、その価値をいっそう深めているように思います。
毎月1日、15日、
名古屋・大阪 薬膳資格取得 一般社団法人 紡ぐしあわせ薬膳協会ホームページに、薬膳コラムを書いています。
普段は薬局薬剤師として働き、国際中医薬膳師、国際中医師、紡ぐしあわせ薬膳協会の認定講師となり、2017年2月よりコラムが掲載されています。
【薬膳コラム】「二季の時代に寄り添う冬の薬膳」が、2025年12月1日に更新されました。
