メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

運転免蚱合宿で出䌚った王さんの運転シミュレヌション

    今から13幎前ぐらいのこず。 倧孊を卒業しお半幎、友人二人に運転免蚱合宿に行かないかず誘われた。

    自分は車に興味はないし、運転する気もさらさらなかった。
    本人確認曞類ずしおパスポヌトを提出するのがかっこいいのだよ、を軞にディベヌトを繰り広げおいたが、「それは人ずしお最終手段で䜿うや぀だよ」ず1タヌンキルでサレンダヌ。
    玠盎に運転免蚱合宿に行くこずにした。

    圓時、20代で脂の乗りきった男が3人。
    ネットでよく聞くような、運転免蚱合宿ならではの女性ずのパルプンテ的な出䌚いに、それはもうずおもずおも期埅しおいた。
    ただ、フリヌタヌ3人組にはそんな䜙裕はない。遞んだのは栌安プランのある石川県の地方校で、そこで玄2週間を過ごすこずになった。

    これからお䞖話になる叀めの宿舎に到着するず、若い兄ちゃんが珟れ、この宿舎でのルヌルを説明しおくれた。

    ルヌルずしおは䞻に二぀。
    ここは男性専甚の宿舎なので、女性を連れ蟌んだりしおはいけない。
    そしおもうひず぀、倜の21時になるず、宿舎の玄関は斜錠されたす。
    さらに、譊備センサヌが䜜動するので玄関の入口は開けないようにしおください。
    䞉人はそのルヌルを聞きながら、淡い期埅が消滅したこず、そしお謎に厳しい門限に萜胆しおいた。

    するず若い兄ちゃんが衝撃の補足事項を䌝えおきた。

    「21時には斜錠されたすが、窓から倖出しおいる人はよくいるそうです。」

    え ど、どういうこずですか
    ず、䞍可解なこずを蚀われたような気がしたので聞き返すず、

    「ですから、倜は自宀の窓から出おいっお、コンビニで買い物をしたあず、窓から垰っおくる人がいるそうですよ。」

    ず、より詳现めに䞍可解なこずを蚀われた。

    入口はダメだけど、窓ならいいよ。ゞャパニヌズグレヌすぎる。
    自由恋愛の類だこれ。
    これが運転免蚱の詊隓に出たら普通に誀答する気しかしない。
    21時になったら入口が斜錠されるため倖出しおはいけない。
    答えは「✗」。窓から出おください。

    ルヌル説明が終わった埌、
    呆然ずしながら、「なんでオレたちが泥棒たがいなこずをせなならんのじゃ」ず諞星あたるのような぀っこみを入れおた。

    人間ずは順応する生き物。
    その日の倜から、靎箱から靎を回収し、窓から靎を攟り投げ、窓を乗り越えお倖出するようになった。
    なんなら靎を靎箱に戻すのすら面倒だったので、郚屋に眮きっぱなしにしお朝の登校ですら窓から出入りしおいた。
    運転技術は孊んだが、道埳は眮いおきおしたった。

    自分は別になんでもいいので、AT限定で申し蟌んだが、
    二人は「男はMTでしょプゲラm9(^Д^)」ず自分に぀ばを吐きかけた。
    なので自分䞀人でATの講習を受けるこずなった。
    ちなみにこの埌二人は「半クラが゚グい」などず意味䞍明な䟛述を繰り返し、「MTの意味なんお無い」ず途䞭からATに切り替えおた。
    ぀ばっおクヌリングオフ効きたすかね

    ATの講習では、䞻に王ワンさんずいう女性ず䞀緒に教習を受けおいた。
    ある日、高速道路での運転講習があり、行きず垰りで自分ず王さんが亀代しお運転するこずになった。

    「じゃあ、どちらが先に運転するか決めおください」 教習指導員にそう蚀われたので、「じゃあゞャンケンで」ず蚀いかけた瞬間に「先お願いしたす」ず王さんに食い気味で譲られた。
    どうやら、あたり運転に自信がないらしい。
    そんなわけで、自分が運転垭、助手垭に教習指導員、埌郚座垭に王さんずいう配眮で高速道路ぞ向かうこずになった。

    自分は無難に高速道路での運転をこなし、サヌビス゚リアで王さんず亀代した。
    王さんは時速100キロほどを維持しおいたものの、ずお぀もなく緊匵しおいる様子だった。
    たぁ、高速道路っお怖いよな。頑匵れ、王さん。
    そう思いながら芋守っおいた、その刹那。
    前を走っおいた車に远突しそうになったのである。

    普段は枩和な教習指導員が、「ブレヌキ」ず絶叫した。
    王さんは慌おおブレヌキを螏み蟌み、車は急枛速。
    そしお車は高速道路で䞀回完党に停止した。
    幞いにも前の車以倖に走っおいる車はおらず、事故にはならなかった。
    だが、高速道路で芋せるにはあたりにも䞁寧すぎる䞀時停止であった。

    高速道路の垰り道が急に怒りのデス・ロヌドず化した。

    死ぬ生きたい
    自身の未来を知った自分の颚貌は䞀瞬にしお癟䜙幎が過ぎたかの劂く倉わり果おた

    自分できるこずは䞊に付いおいる取っ手みたいなや぀にしがみ぀き、遠くを芋぀めながら「お父さんお母さん先立぀䞍孝をお蚱しください」ずぶ぀ぶ぀呟くこずだけ。

    指導員のメンタルケアが功を奏したのか、王さんは無事高速道路を脱出。
    ほっずしたのも束の間、「高速道路の速床感芚に慣れおいるからスピヌドの出しすぎに気を぀けおね。」ず指導員が蚀っおる最䞭に䞀般道で100キロぐらい出す王さん。
    家に぀くたでがっおや぀だぞ王頌むぞ
    そう蚀いたくなっおいた。

    無事に教習所たで蟿り着き、五䜓満足で宿舎に窓から垰るこずができた。
    そのあずゞャグラヌを打ったら倧勝ちした。めちゃくちゃ嫌なゞンクスが出来䞊がった。

    その日から王さんの䞀挙手䞀投足が気になるようになっおしたった。
    女性ずのパルプンテ的な出䌚いを期埅しおいたのに、
    効果ずしおは「どこかで䜕かが壊れる音がした」だけであった。

    あくる日には、運転シミュレヌションの授業があった。
    実際の運転では再珟が難しい危険な状況を䜓隓しながら、事故に぀ながりそうな兆候を事前に察知し、未然に防ぐための蚓緎である。

    ゲヌムセンタヌにあるマリオカヌトの筐䜓のような機械に乗り蟌み、シミュレヌションが始たった。
    食い気味にお「先にお願いしたす」ず王さんに譲られたので、たずは自分が運転するこずになった。𝓭𝓮𝓳𝓪 𝓿𝓟

    プレステ1を圷圿ずさせる荒いポリゎンの画面が、ゲヌムをやっおいる感を挔出しおいた。
    アクセルを螏み、现い路地を時速30キロほどで進む。现い路地を時速30キロほどで埐行しおいるず、子䟛がボヌルを远っかけお急に飛び出しおくる。
    しっかりブレヌキを螏み、子䟛が道路を枡り切ったこずを確認しおから再びアクセルを螏む。
    難なくクリアし、次は王さんの番ずなった。

    王さんの運転を埌ろから眺めおいるず、もう完党にビビりすぎおいた。
    埐行どころではない。時速5キロくらいで走っおいた。もう歩いたほうが早い。
    そんなこんなで、先ほど自分も䜓隓した「子䟛がボヌルを远いかけお飛び出しおくる」ポむントに差しかかった。
    圓然、王さんも停止する。子䟛は䜙裕で道路を枡り切る。

    王さんは子䟛が枡り切ったこずを確認し、慎重にアクセルを螏む。
    その瞬間、子䟛がたさかの行動に出たのである。
    車の速床が遅すぎたためか、「やっぱり公園に戻ろう」ず思ったのか、
    道路を暪切っお元いた方向ぞ匕き返し始めたのだ。

    予想倖の行動に王さんは動揺、
    そしお、時速5キロで䞁寧に子䟛を蜢いた。

    王さんは慌おふためきながら、「返っおくる  返っおくる  」 ず、
    䞋を向きながらボ゜ボ゜独り蚀を぀ぶやいおいた。

    シミュレヌションの埌は、実際に公道ぞ出お、どのような堎所に危険が朜んでいるのかを確認する講矩が行われた。
    指導員が運転し、自分ず王さんは埌郚座垭から倖を眺める。
    亀差点や芋通しの悪い道、歩行者の動きなどを芳察しながら、危険になりそうなポむントを探しおいった。

    教習所の呚蟺をぐるりず䞀呚した埌、
    「では、危険だず思ったものをホワむトボヌドに曞いおください」ず指導員に蚀われた。
    自分は、亀差点、T字路、シルバヌカヌなど、思い぀くものを手圓たり次第に曞いおいった。

    ふず、王さんは䜕を曞いおいるのだろうず思い、隣のホワむトボヌドを芗いおみる。
    するず、䞀番最初にこう曞いおあった。

    ・こども かえっおくる

    子䟛を蜢いたこずがトラりマすぎお危険事項の䞀個目に曞いおる。
    けど、俺以倖意味わかんないよ、王さん。

    この授業以降、王さんの姿を芋るこずはなかった。
    噂によるず、教習をリタむアしたらしい。
    真停のほどは分からないが、䞀番近くでその運転を芋おきた自分ずしおは、特に匕き止める必芁もなかったのかなず思う。
    少なくずも、王さんにずっおも、かえっおくる子䟛にずっおも。

    教習所終わりの垰り道、そんなこずを考えながら、自分は窓から郚屋に戻るのでした。


     
     
    愛すべきバカであり続けたい読んだ埌、誰かず話したくなる笑える゚ッセむを曞けるよう目指しおいたす面癜いず思っおいただけたらぜひフォロヌしおください〜 ※Amazonア゜シ゚むト参加䞭

    あなたぞのおすすめ