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「海洋安全医学」の原点は8年前―小学館@DIMEで書いた「溺水」と「酔泳」を読み返して―海洋安全医学 番外編

現在、個人noteで
「海洋安全医学―一医師が考える 海の安全」
というシリーズを書いています。


飲酒後の遊泳事故、
お盆を過ぎた海、
ライフジャケット、
海水浴場の開設期間、
クラゲ刺傷、そして118番と119番。

海で起こる事故を
「気をつけましょう」で終わらせず、

なぜ事故が起きるのか。
人の身体には何が起こるのか。
そして、事故を防ぐために私たちは何ができるのか。
一人の医師として、
医学と事故予防の両面から考えてきました。


ただ最近、過去に海の安全に関する執筆記事を読み返していて気づいたことがあります。

私がこうしたことを考え始めたのは、
最近ではありませんでした。

 今から8年前、2018年。

すでに私は、
小学館のWebメディア「@DIME」で、一般の方向けに「海の安全」について書きました。
(船舶雑誌では約20年前から執筆連載)

2018年、「人はなぜ溺れるのか?」を考えた

一つ目の記事が、
「人はなぜ、水中で溺れるのか?」
という記事です。

この記事では、
単に水難事故への注意を呼びかける
だけではなく、

世界における溺水、
溺水者救助の歴史、
救急蘇生との関係、
人が溺れる医学的な仕組み、
日本で起きている水難事故、
といった内容を取り上げました。

今読み返してみると、
「医学だけではなく、歴史や社会、
安全対策まで含めて海の事故を考える」

という現在の「海洋安全医学」につながる考え方が、すでにこの頃からあったように思います。
https://dime.jp/genre/568866/


そして「飲んだら泳ぐな!」


同じ2018年の夏、もう一本、
海についての記事を書きました。

タイトルは、
「飲んだら泳ぐな!
読むと恐くて“酔泳”なんてできなくなる話」
です。

お酒を飲んだ状態で海に入ることが、
なぜ危険なのか。

アルコールが身体や判断力に与える影響だけではなく、実際の事故についても考えました。

そして、もう一つ取り上げたのが、

「自分は泳ぐつもりがなくても、溺れた人を助けようとして海へ入ってしまう」

という場面です。

目の前で家族や友人が溺れていたら、

「助けなければ」

と思うのは当然です。

しかし、救助に向かった人まで溺れてしまえば、救助を必要とする人が増えてしまいます。

泳いで助けに行くことだけが「救助」ではありません。

浮く物を投げる。
周囲の人に助けを求める。
そして、118番や119番などへ通報する。
「自分が海に入らずに助ける」ことも、
大切な救助です。
https://dime.jp/genre/574556/

海上保安庁とのご縁

 この2本の記事は今までの取材などでも
ご縁があった
海上保安庁の方々に相談し、
お力添え頂くことで、
海上保安庁側の資料を使用し、
「資料協力:海上保安庁 交通部 安全対策課」
として記事を制作しました。

海の事故を医学だけから見るのではなく、
どんな事故が実際に起きているのか。
なぜ起きているのか。
どうすれば防ぐことができるのか。

事故統計や救助という視点まで含めて考える。

現在の「海洋安全医学」につながる考え方は、この頃から少しずつ形になっていたのかもしれません。

8年後、「海洋安全医学」という形になった

2018年当時、私はまだ「海洋安全医学」という言葉を使っていませんでした。

しかし、2本の記事を読み返してみると、

医学 × 海 × 事故予防 × 救助 × 社会

という現在の考え方の
原型を見ることができます。

そして8年後の2026年。

個人noteで改めて「海洋安全医学」というシリーズを書き始めました。

第2回では「飲酒後の遊泳」。
第7回では「118番と119番」。

振り返ってみれば、
2018年に@DIMEで考えていたテーマを、
現在は一つひとつ掘り下げながら発信していることになります。

昔の記事を、
そのまま繰り返すのではなく


もちろん、8年という時間が経てば、
医学的な知見も変化します。
事故統計も更新されます。

私自身の医師としての経験や、海の安全に対する考え方も少しずつ変わってきました。

だから、2018年の記事をそのまま繰り返すつもりはありません。

過去に考えたことを土台に、
「2026年の今なら、どう伝えるか」
を考えていきたいと思っています。

「知る」ことを、
「行動する」ことへ


人はなぜ溺れるのかを知る。
飲酒後に泳ぐことの危険性を知る。
ライフジャケットの意味を知る。
クラゲに刺された時の対応を知る。

そして、
海の事件・事故では「118番」という番号があることを知る。

知識だけで事故をすべて防ぐことは
できません。

しかし、
知っていることで、
行動を変えることはできます。

海を必要以上に怖がるのではなく、
安全に楽しむために何を知っておくべきか。

2018年に始めたことを、2026年の今、
もう一度考えていきたいと思います。

それが、私の考える
「海洋安全医学」
です。


2018年小学館
@DIME執筆記事


「人はなぜ、水中で溺れるのか?」


「飲んだら泳ぐな!
読むと恐くて“酔泳”なんてできなくなる話」


🏖️海洋安全医学は
『海で起こる事故や健康障害を、
医学的な視点から予防し、
安全に海を楽しむための知識と
行動を考える医学』


海上保安庁ホームページで
『酔泳(飲酒後遊泳)の危険性』に関し、
記事執筆でご協力させて頂きました。
•海上保安庁HP<酔泳危険>
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/info/marinesafety/jikotaisaku/leisure/suiei.html


酔泳危険!!飲酒遊泳の危険性について
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/info/marinesafety/jikotaisaku/leisure/pdf/suieikikentop1.pdf

https://www6.kaiho.mlit.go.jp/info/marinesafety/jikotaisaku/leisure/pdf/suieikikentop1.pdf


•セコム株式会社 子どもの安全ブログ
<水の事故を防ぐために>に取材協力しました
https://www.secom.co.jp/kodomo/p/20240725.html


倉田大輔
•日本水難救済会 2号正会員
日本水難救済会HP
https://www.mrj.or.jp
•池袋さくらクリニック 院長
•日本旅行医学会 認定医
•日本温泉気候物理医学会 評議員•
温泉療法専門医
•日本抗加齢医学会 専門医
•健康経営エキスパートアドバイザー
•東京商工会議所 文化•健康づくり推進委員会
委員
•東京商工会議所 豊島支部 観光分科会
副分科会長
•経営学修士
(明治大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。研究テーマ:ヘルスツーリズムと地域振興)

🌸池袋さくらクリニック公式note🌸
https://note.com/ikesakuraclinic


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