作りかけのパッチワークを楽しむ時間
時々、ハンドメイドをすることが好きです。
若い頃には、ミシンでスカートや
ワンピースを作っていました。
自分で作った服を着て、出かけるのが嬉しくて。
よく見れば、少し雑なところがあっても、
自分で作れたことが、
素直に嬉しかったのを覚えています。
今は、パッチワークキルトを作っています。
淡い色や小花柄の生地を眺めるだけで、
心がときめきます。
好きな生地を選んで、小さく切って、
組み合わせて、ひとつひとつ縫い合わせていく。
その時間は、ただただ楽しいのです。
せっかく作るなら、大きなものを作りたい。
電子ピアノのカバーに使いたいと思って、
始めたパッチワークでした。
けれど、なかなか思うように進みません。
新しい生地を選びたい日もあれば、
ただ針を動かしていたい日もある。
反対に、何もしたくなくて、
作りかけのものを眺めるだけの日もある。
前は、進まないことに焦っていました。
でも今は、そんな時間も必要なのだと
思えるようになりました。
作ることには、進む時間だけがあるわけじゃない。
考える時間も、手を休める時間も、
途中のままにしておく時間もある。
そのどれもが、私にとっては
手仕事の時間なのかもしれません。
完成させることだけを考えていた頃より、
途中の時間を楽しめるようになってからのほうが、
ずっと楽しくなりました。
進む日もあれば、立ち止まる日もある。
何もしたくない日があってもいい。
それは、手仕事だけではなく、
暮らしも同じなのかもしれません。
今は、完成していないパッチワークを見ても、
「まだできていない」
と思うより、
「まだ楽しめる時間が残っている」
と思えるようになりました。
