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耳鳴り潰し706

     最近指がむくんでいるのか、指輪の変形が進んだのか、左手薬指が痛い時があるので、二日間、指輪を外して寝ていた。その二日とも朝から激痛に襲われた。結石と頭痛とで場所は違うが。指輪の痛みがあるからそれを軽減するために出ていた脳内物質が出なくなったため、と仮定を立てた。昨晩指輪を外さずに寝たら、今どこも痛みはない。

     この仮定をChatGPTに投げかけたところ、ドーパミンなどの脳内物質を発生させるほどのものではないだろうが、脳が痛み以外に注意を向けているので、抑制されている可能性はゼロではない、といったもの。軽い制約により重い他の物から逃げられているかもよ、くらいの話。

     とはいえ痛み止め抜きでは今後が不安。かかりつけの内科は土曜夕方もやっているので、痛み止めとアレルギーの薬も貰いに行く。待合はガラガラだった。この日の朝からの強い頭の痛みを訴える。
    「頭痛はいつからですか」
    「基本常にです」
     二年前の脳脊髄液減少症発症と完治の経緯を話しつつ、治ったといって痛みが消えているわけでもない、というどうしようもなさを改めて認識してしまう。

     プラトン「ソクラテスの弁明」読了。紀元前400年頃にこのように挑発的な弁明をしたソクラテスの軌跡が今なお語り継がれているのは、これを記したプラトンの設立したアカデミアが、900年に渡り続いたからだ。プラトンの著作が連綿と読み継がれたからだ。そのような長い年月を持ちこたえた文化も、永遠のものではない。死が何なのか分からないので、恐れる必要はない、とソクラテスは言う。死に限らず、ほとんどのことはあまりよく分からないのだ。だから恐れる必要はない。でも、だからこそ恐れてしまう、ということでもある。

     そもそもロケットランチャーを用意する強盗団の面子に何となく「プラトン」「ゴルギアス」「ソクラテス」と名付けたことからこうした読書が始まった。続いて同じくプラトンの「ゴルギアス」を読み始めた。

     映画「爆裂都市」も引き続き視聴。大暴動シーンがとにかく長い。泉谷しげるが恋人をヤクザに殺された後のシーンが胸を締め付けてくる。映画製作を学ぶ学生などは、商業的に大成功している脚本のお手本となるような映画と共に、このような作品にも触れるといいと思う。対極に触れることでしか得られない何かがある。

    「どうして最近大きなおならをこかないの?」と息子が娘に聴いていた。
    「大きなおならをこくのが当たり前みたいに話さないで」と娘は反論していた。
     そのような会話を聞けるのは、子どもたちが生まれてきてくれたからだ、という感慨に耽る。
    「芋が足りないんじゃないの」と妻が言う。

     今日の一枚「ドローンを操縦するソクラテスの石膏像」

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    ドロベ・ゴロウ。二児の父。脳脊髄液減少症。何かしら書いてます。旧名「名無しさ」「村野」「楢山孝介」「新都社モラトリアム新書」「山下チンイツ」など。「みんなのフォトギャラリー」で画像を使用していただいた記事にスキをつけることがあります。見知らぬ人からのスキだと怖がらないでください。

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