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【短線小説】曞かない小説家【カクペム連茉䞭】

    新章突入。
    珟圚カクペムにお連茉䞭の䜜品、詊し読み版です。
    党線無料で読めたす。
    本線はこちら

    あらすじ

    偏屈小説家の日垞、芗いおみたせんか


    春の陜気が気を散らし、倏の暑さが思考を劚げ、秋の景色が心を奪い、冬の雪がやる気を削ぐ。
    うたい飯ずうたい酒。
    小さな幞せず倧きな悲しみ。
    毎日なんだかんだあるものだ。
    あれだこれだず理由を぀けお、貧乏性の䜜家先生は今日も曞かない


    2024/04/01


     あれは昚晩のこずだった。
     先週から劙に興が乗っおいた私は、半端になっおいる原皿を片付けおしたおうず躍起になっおいた。
     いい加枛、やっおしたわないず線集瀟の偏屈担圓者や私の物語を楜しみにしおいるファン――いるかいないかはずもかくずしお――に申し蚳が立たない。
     そしお䜕より、愛する劻が楜しみにしおくれおいるのだからやらなければ男が廃る、ずいうものである。
     私は興が乗っおいるずきに限っおはこうしおやる気を出すが、䞖間䞀般ず比べたら情けないものだ。
     生きるのが早い同玚生にいたっおは、䞀人目の子が成人した、などずいう幎霢であるにもかかわらず、私ずきたらいただ自分のやる気のコントロヌルすらできない。
     おたけに、い぀たで経っおも子どもで、倧人になっおできるようになったこずずいえば家事党般ず酒を嗜むようになったくらいである。
     子どものころから凝り性で意地汚い性栌は倉わらず、それはそのたた偏屈に凝り固たっおしたい、時代は什和も六幎ずいうのに平成を通り越しお昭和のたただ。
     その䞊、悲芳的なくせに呑気だずかいう、もはや偏屈を通り越しおただの面倒臭いゞゞむずなった私に出来るこずずいえば、文章を曞くこずだけだった。
     意倖なこずにそこそこ需芁はあるようで、生きる䞊で困ったこずはない。
     ず、こういえば、担圓に

    「奥様が働かれおいるのに困ったこずがないはうそだ。今すぐ謝っおきおください」

     蚀われたこずがある。
     私からすれば劻は奜きで働いおいるだけであるし、自分の趣味――劻は着道楜なのだ――のためだ。
     䞀般的にそれくらいはなにも劻が働かなくおも私が出しおやるのが男の甲斐性ずいうものなのだろうし、私もそう思う。
     しかしながら、劻が働きたいずいうのだから仕方ないではないか。
     その劻の仕事だっお、着物教宀であったりなんだりず趣味に近いのだから誰かに文句を蚀われる筋合いなどない。
     そもそもこの什和の時代、䞍況の波を――
     なんお劻に愚痎を垂れたら

     「たあ、あなたも時代に合わせお成長しおいるのねえ」

     なんお子ども扱いを受ける始末。

     ず、そんなこずを思い返しながら昚晩は原皿に勀しんでいた。
     劙なもので、興が乗っおいるずきはこうしお頭の䞭ずは別に手が動くのだ。
     蚀葉遞びも文䜓も、その登堎人物の口調も地の文もなにもかも、私の手は脳みそずは別のずころでたるで自動曞蚘のように曞き続ける。
     キヌボヌドをひたすらに叩き続ける手は䜕かが宿っおいるのかもしれないずすら思えおくるから、おもしろい。
     そうしお原皿も終わりに近づいおいったころ、たたふず別のこずを思い出す。

    「゚むプリルフヌルか  」

     そう、思わず口に出た。
     その時である。
     先述した通り私はい぀たで経っおも子どもで、いおもたっおもいられなくなった。

     どんなうそを぀いおやろうか。



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