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【ショートショート】スネーク満床

     ついに俺にもお迎えが来たようだ。
     まあ生前悪いことは一切しなかったと言っていい。恐らく天国行きだろう。
     俺は閻魔大王のいるところへ連れていかれた。 
     白くて大きな建物だった。中に入り、閻魔大王の審判を待った。閻魔大王は年末年始で忙しいらしく、暫くして、結果は代理の案内人より告げられた。
    「あなたは天国行きです。天国行きの病床に入っていただきます……しかし生憎天国行きの病床は満床でして……暫く待っていただくようになります」
    「俺はヘビだぞ。俺みたいな細いスペースぐらい、いくらでも空いてるだろ」
    「いえ。余程のことが無い限り、ほとんどの生物は天国行きなんです。そう簡単には空きません。そうですねえ、最低後100年くらいは待ってもらわないと……あ、ヘビさん。そっちは地獄行きの病床ですよ!」

    「そんなことわかってる。俺はなんとしても今すぐベッドで眠りたいのだ。例え地獄へ行こうが……」
                   (396字)

    今週も、たらはかに(田原にか)様の企画【毎週ショートショートnote】に参加させていただきました!

     
     
     
    第1回「5分後に意外な結末」大賞「5秒後に意外な結末」部門佳作(Gakken)他/ベリショーズ Vol.13、14、Special Issue/たびぽえ9号/星々vol.1〜3 /5秒後に意外な結末 ペルセポネの百花繚乱の地獄 etc/アラサー大学生(通信)

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