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“変わる瞬間”ではなく、“変わり続ける力”でした。

    続編…
    うまくいかないと、すぐに涙がこぼれて、
    声も小さくて、前に出ることが苦手でした。
    正直に言えば、
    続けていけるかどうか、心配したこともあります。
    でも、あの日、小さくうなずいて、もう一度蹴ったこと。
    止まらずに続けるようになった日々。
    自分から、繰り返し練習していたあの時間。
    そして、壁にぶつかっても、
    もう一度やると決めて動いた瞬間。
    その一つひとつが、積み重なっていきました。
    そして迎えた、昇級の審査の日。
    特別に上手だったわけではありません。
    誰よりも目立っていたわけでもありません。
    でも、最後まで、やりきりました。
    途中で止まることもなく、
    下を向くこともなく、
    自分の力で、やり抜いたんです。

    できることが増えたからではありません。
    「できなくても、やる」という力が、
    ちゃんと身についていたからです。
    結果として、帯の色が一つ上がりました。
    でも、きっと本当に大きな変化は、
    そこではありません。
    あの子が見せてくれたのは、
    “変わる瞬間”ではなく、
    “変わり続ける力”でした。
    指導していると、つい「結果」を求めてしまいます。
    でも、本当に大切なのは、
    その子が自分で一歩を選び続けられるかどうか。
    それを、改めて教えてもらった気がします。
    泣いていたあの子は、今も通っています。
    たぶんこれからも、うまくいかない日はあります。
    でも、きっと大丈夫です。
    あの一歩を、もう知っているから。

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