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Photo bylcopo

ピラティス教室でボンレスハムの気分を味わった

    私は重度の肩こりと首こり持ちである。

    どれぐらい酷いかと言うと、マッサージをしてくれた整骨院の先生が「なにこれ、かたっ!」とおもわず呟いてしまうぐらい酷い。
    肩こりは20代からの付き合いだし、首こりも10年程度の付き合いになる。もはやコリがない状態がわからない。

    肩を押してみると、ゴリゴリという人体にあるまじき音が響く。ストレッチで首を傾けたら、バキッという枯れ枝が折れたような音がする。自分の身体ながらたまに心配になる。

    40代という年齢のせいもあると思うが、おそらく運動する習慣がなくてスマホばかり見ているのが一番の原因だろう。
    これまでは見て見ぬふりをしてきたが、さすがにこのままではマズイ気がする。
    なので、近所のピラティス教室が無料体験をやっていると知り、深く考えず申し込んでみた。

    ピラティス体験当日。
    受付のお姉さんがかなりのがっつりメイクで、まつげがひじきみたいになってたことにまずビビる私。(こっちは日焼け止め+5分で描いた眉毛という適当メイク)

    なんとか受付を済ませると、担当のお姉さんが現れ、軽く自己紹介される。もう一人の体験参加者とともにピラティス教室の説明を受ける。
    このとき、何か説明されるたびに「〇〇さん(本名の下の名前)はどう思います?」とか「〇〇さんは~」と本名を連呼される。

    いきなり心の距離を詰めてこようとするんじゃない。私は馴れ馴れしい奴は嫌いなんだ。

    説明係のお姉さん、「私も最初はお客としてピラティス始めて、スタッフになったんですよ~」と説明の合間に突然のカミングアウト。

    うん、その話さっきの「まつげがひじきお姉さん」も全く同じこと言ってたよ。もしかして客を取り込むためのテンプレ?

    お姉さんから「ピラティスに対してどんなイメージを持ってますか?」と聞かれる。

    「インスタによくいる意識高い系女子がやってるイメージです」

    と言いかけるがさすがにマズいと思い、貝のように口を閉ざす私。一緒に説明受けた方、答えさせちゃってすみませんでした。

    長い説明がやっと終わり、実際に器具を使うことになった。
    その前に専用のウエアに着替えることに。
    このウエア、めっちゃキツイ。Lサイズなのにキツイ。特に腹回りの浮き輪肉に食い込みまくる。ふと更衣室の鏡を見ると、黒い皮に包まれたボンレスハムが映っていた。

    あれ?いつから私は食肉加工場に来ていたの?

    なんとかウエアを着てマシン体験へ。けっこう面白かったのですがとにかくウエアがキツイ。途中からスタッフのお姉さんの説明も聞こえてこず、ひたすら「早くこのウエアを脱がせてくれ!」と心が叫び始める。

    あまりにもウエアがきつすぎるので、結局ピラティスはやらないことを決意し、スタッフのお姉さんにやんわりと断りを入れる。

    お姉さん、「え~なんでですか~私〇〇さんと一緒にやりたいです~」と泣き落としっぽいことを始めるが、言い終わる前に「すいません、これ(ボンレスハム生成ウエア)キツいんで脱いでもう帰っていいですか?」と話をぶった切る私。
    途端に、若干態度が冷たくなるお姉さん。実に分かりやすい。

    ごめんねお姉さん。おばちゃん、ピラティスのたびにボンレスハムの気持ちを味わうのは辛いのよ…。

    今回は残念な結果になったけど、事前にピラティスの雰囲気が掴めたのはよかった。ウエアがあんなにキツイって知らなかったし。

    とりあえず、私は自宅でストレッチとマッサージから始めてみようと思う。
    自宅だったらボンレスハム生成ウエアを着なくてすむから。

     
     
    一人旅と食べることが好き 関西の片隅で暮らすオバちゃん いつか会社員から抜け出したいと願っている

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