経験がないまま転職するのは、たぶんあなたが思ってるほど珍しくない

前の会社にいたのは半年だった。
しかも研修がほとんどで、実務らしい実務はやっていない。履歴書に書けることが、正直ほとんどない。
だから最初、転職という選択肢を自分から外していた。
「経験がないから無理だろう」と思っていた。
その前提が合っているのか調べてみたら、思っていたのと違った。


20代の転職入職率は、他の年代より高い
厚生労働省の雇用動向調査によると、20代前半(20〜24歳)の転職入職率は14.7%。20代後半は15.3%。
これは他の年代と比べて高い水準にある。
つまり、20代で転職している人は普通にたくさんいるということだった。
そしてこの年代は、まだキャリアが浅い人が多い。「十分な経験を積んでから転職した人」ばかりではない。


なぜ経験がなくても採用されるのか
理由はシンプルで、人が足りていないからだ。
帝国データバンクや厚労省の資料を見ると、有効求人倍率が高い業界がはっきりしている。介護・福祉は4倍を超えている。求職者1人に対して4件以上の求人がある状態。
こういう業界では、経験者だけを待っていたら採用が終わらない。だから未経験を採って育てる前提になっている。
IT、建設、運輸、介護あたりがここに入る。


ただし、経験がない人が不利な場面はある
正直に書くと、ここは事実だ。
同じ求人に経験者と未経験者が並んだら、経験者が通る。
だから未経験で通す場合、最初から未経験を想定している求人に行く必要がある。
問題は、求人サイトを自分で見ていると、その区別がつきにくいことだ。
「未経験歓迎」と書いてあっても、実際は経験者を優先している求人は普通にある。逆に、未経験と書いていないのに実は採っている会社もある。
これは求人票を眺めていてもわからない。


わかるのは、中を知っている人間だけだった
求人票に載っているのは条件であって、採用の実態ではない。
「この会社は実際に未経験を何人採ってる」
「この求人は書いてあるより通りやすい」
こういう情報は、企業と直接やり取りしている人間しか持っていない。
だから、エージェントに聞くのが早いという結論になった。
登録は無料で、経歴を出せば「この条件なら通る可能性がある」という話が返ってくる。20代・未経験に特化したところもある。


経験がないことを、自分で判定しない
自分が一番もったいなかったのは、誰にも聞かずに「無理だろう」と決めていたことだった。
半年で辞めた。実務経験はない。これは事実だ。
ただ、それが転職市場でどう評価されるのかは、自分では判定できない。判定するのは企業側だからだ。
数字を見る限り、20代で経験が浅いまま動いている人は珍しくない。
少なくとも、最初から諦める理由にはならなかった。

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