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Photo byhoshizoramochi

#4.7 宝塚記念


    週末の夜。

    家族が寝静まったリビング。

    テーブルには競馬ノートが開かれたまま。

    その横では、宝塚記念の出馬表を表示したスマホを握りしめたままオヤジが眠っている。

    どうもこんばんは。しごできオヤジです。

    今回はいつものダート短距離予想では
    ありません。

    宝塚記念の展開予想をしていました。

    大外からミステリーウェイが行くのか。

    メイショウタバルはいつ動くのか。

    クロワデュノールはまた減点材料を
    乗り越えるのか。

    そんなことを考えていたら、いつの間にか
    寝てしまったようです。

    そしてオヤジは一つの夢を見ました。

    展開予想をしていたはずなのに、気が付けばあまりにも都合の良い夢物語。

    今回は番外編。

    そんなオヤジが見た宝塚記念の夢の話です。

      —————————————————————
    ファンファーレが鳴る。

    宝塚記念のゲートが開いた。

    大外枠のミステリーウェイが勢いよく
    ハナを主張する。

    メイショウタバルは慌てず番手へ。

    ミステリーウェイは道中で息を入れたい。

    しかし後ろにはタバルがいる。

    さらにコスモキュランダ、クロワデュノール
    ら先行勢がそれを許さない。

    少しでもペースが緩めばタバルが並びかける。

    そんな緊張感を抱えたまま、馬群は
    3コーナーの下り坂へ向かっていった。

    メイショウタバルはミステリーウェイを
    風除けにピッタリつきながら、タンクに
    燃料を温存している。

    後ろの馬より先に動いて、早くゴール
    すればいい。――

    3コーナーの下り坂を使って
    メイショウタバルが早めのスパート。
    タバルを逃がすまいとタガノデュードも
    動き出す。

    消耗戦は望む所のコスモキュランダ、
    ミクニインスパイアも上がっていき、
    ここからゴールまで11秒台を刻む我慢比べに。

    この流れはタガノデュード向きだ。
    しかし後ろにはクロワデュノールがいる。

    減点材料を何度も踏み潰してきた怪物だ。

    直線に入って先頭に迫ろうという
    クロワデュノール。
    しかしいつもより脚色が鈍い、
    春の激戦の疲れがあるのか。

    だが、ここでギアを入れ替えるのが怪物だ。

    我慢比べが限界に達する頃、
    後方から二つの影が迫る。

    レガレイラ、そしてミュージアムマイルだ。

    メイショウタバルが止まらない。

    クロワデュノールが迫る。

    ミュージアムマイルが飛んでくる。

    レガレイラも差を詰める。

    そしてその外には、ダノンデサイル。

    誰も脚を止めない。

    現役最強馬たちが限界を超えてゴールへ向かう。

    その中で、春古馬三冠を皆勤の
    タフさでは負けないタガノデュードも
    必死に脚を伸ばす。

    初めて見る景色だった。

    G1のゴール板が、手を伸ばせば届きそうな場所にあった。

    その瞬間――


        「お父さん、またソファーで寝てる!」

    娘に起こされた。

    時計を見ると土曜日の朝。

    オヤジはもう一度出馬表を開いた。

    ◎ タガノデュード
    ○ メイショウタバル
    ▲ ダノンデサイル

    △ クロワデュノール
    △ ミュージアムマイル
    △ レガレイラ

    ☆ ミクニインスパイア
    ☆ コスモキュランダ
    ☆ シェイクユアハート

    しごできオヤジ

     
     
    製造現場25年、しごできオヤジです。 夜な夜なノートを広げて、毎週ダート短距離戦を予想。 オヤジの競馬ノート。 少し覗いてみませんか。

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