
【XAUUSD】【EA稼働レポート 4/14〜4/17】PF 4.13——停戦が本物になりつつある週
今週のXAUUSD:和平への階段を一段ずつ
今週のゴールド市場は、停戦が「紙の上の約束」から「実体を伴う現実」へと少しずつ変わる過程を映し出した。
週前半:交渉の行き詰まりと$4,800の壁
4/14(月)、XAUUSDは$4,750付近で始まった。先週の2週間停戦は成立したものの、ホルムズ海峡は依然として実質的に閉鎖状態。イランが敷設した機雷の位置を自国でも把握できなくなっているとの報道もあり、海峡の完全再開には物理的な障壁が残っていた。
4/15(水)、ゴールドは$4,871まで上昇し、50日移動平均線($4,900付近)に迫った。しかし、この水準がレジスタンスとして機能し反落。イスラエルとレバノンの直接交渉がワシントンで行われたものの、イスラエル側はヒズボラの要求を拒否。停戦の脆さが再び意識された。
週後半:レバノン停戦とホルムズ海峡の再開
4/16(木)、2つの大きなニュースが飛び込んだ。
まず、イスラエルとレバノンの10日間停戦が発効。ベイルートでは市民が祝砲を鳴らし、南部レバノンから避難していた人々が自宅への帰還を始めた。レバノンでは戦闘開始以来2,000人以上が犠牲になっており、この停戦は大きな転機だった。
そして4/17(金)、イランがホルムズ海峡の商業船舶への完全開放を宣言。アラグチ外相は「レバノン停戦に連動して、停戦期間中はすべての商船に海峡を開放する」と発表。これを受けて原油は10%以上の急落。株式市場は2026年の年初来高値を更新した。
ゴールドは$4,878まで上昇し、3月以来の高値。週間では+0.8%の上昇で4週連続の上昇を記録した。
今週の値動き
▼ 4/14(月)交渉見守りムード → $4,750付近 ▼ 4/15(水)50日EMAに接触、反落 → $4,871→$4,720に反落 ▲ 4/16(木)イスラエル-レバノン10日間停戦発効 → $4,800付近に回復 ▲ 4/17(金)イラン、ホルムズ海峡の商船開放を宣言 → $4,878、4週連続上昇
なぜ停戦がゴールドにプラスなのか
一見矛盾するように思える。戦争が終われば安全資産の金は売られるはずだ。
だが今回の構図は逆だった。3月の暴落は「戦争そのもの」ではなく「戦争が引き起こしたインフレ→利上げ懸念→ドル高」が原因だった。停戦が進めば原油が下がり、インフレが後退し、FRBの利下げ期待が復活する。CME FedWatchでは12月の利下げ確率が0%から33%に回復した。ドル指数は98.2に下落し、20日・50日・200日移動平均線をすべて割り込んだ。
金にとっては、停戦=利下げ期待=買い材料、という方程式が成り立っている。
EA稼働実績:3戦2勝1敗、PF 4.13
▶ 取引数:3回 ▶ 勝ちトレード:2回(66.67%) ▶ 負けトレード:1回(33.33%) ▶ 総損益:+10,931円 ▶ 総利益:+14,428円 / 総損失:-3,497円 ▶ プロフィットファクター:4.13 ▶ 最大勝ちトレード:+8,443円 ▶ 最大負けトレード:-3,497円 ▶ 最大DD:5.98%
初期資金50,000円に対して**+21.9%**。すべてロング(買い)。
今週のトレード分析
PF 4.13は5週間の稼働期間で最高値だ。
3回の取引はすべてロング方向。EMA200を上回る上昇トレンドの中で、MACDゴールデンクロスのたびにロングエントリーし、2回がTPに到達。1回の負けは-3,497円と小さく、勝ちの合計+14,428円に対してわずか24%にとどまった。
特筆すべきは**最大DD 5.98%**という低さ。先週の13.46%、その前の26.89%と比べると大幅に改善している。これは相場のトレンドが明確になり、EAのフィルターとシグナルがきれいに噛み合った結果だ。
5週間の成績推移
第1週(3/16〜20)FOMC急落 3戦2勝1敗 / PF 2.15 / +17,291円 → 累計 +17,291円
第2週(3/23〜27)レンジ 3戦1勝2敗 / PF 0.73 / -6,123円 → 累計 +11,168円
第3週(3/30〜4/2)反発初動 1戦1勝0敗 / PF ∞ / +14,083円 → 累計 +25,251円
第4週(4/7〜10)停戦ラリー 4戦1勝3敗 / PF 1.12 / +1,688円 → 累計 +26,939円
第5週(4/14〜17)停戦進展 ★今週 3戦2勝1敗 / PF 4.13 / +10,931円 → 累計 +37,870円
5週間通算:14戦7勝7敗、累計+37,870円(+75.7%)
勝率ちょうど50%。それでも累計+75.7%。これが損小利大の構造の威力だ。
振り返り:なぜ今週は好成績だったのか
1. トレンドの方向性が明確だった
$4,100台の底値圏から$4,800台への回復トレンドが4週目に入り、EMA200を安定的に上回る状態が続いた。EAのトレンドフィルターが「買いのみ」を一貫して維持でき、無駄な売りエントリーが発生しなかった。
2. ボラティリティが適正レンジに収まった
先週までの「1日$150動く」ような暴力的な値動きが落ち着き、ATRベースのSL/TPが機能しやすい環境になった。DDが5.98%に抑えられたのはこの影響が大きい。
3. ファンダメンタルの追い風
停戦進展→原油下落→利下げ期待→ドル安→金高、という正のフィードバックループがEAのロング方向と完全に一致していた。
来週の注目ポイント
テクニカル: $4,900(50日EMA)を明確に上抜けるかどうかが焦点。OANDA MarketPulseの分析によると、ここを突破すれば$5,000への道が開ける。200日EMAは$4,494付近で十分なサポートを形成している。
地政学: 米イラン停戦は4/22に期限を迎える。トランプ大統領は「延長しないかもしれない」と発言しており、週末の交渉の行方が最大のリスク要因。イスラエル-レバノン停戦(10日間)の持続性、パキスタン仲介のイスラマバード交渉の進展も注視。
経済指標: 4/14のPPI、4/15のFRBベージュブックは既に通過。来週は比較的指標が少なく、地政学要因が主導する展開が予想される。
機関投資家の見方: UBSは年末$5,900目標を維持、JPモルガンは$6,300。CME FedWatchでは12月の利下げ確率が33%に回復しており、停戦が定着すればさらに上昇する可能性。ただし「停戦延長なし」の場合は一気に巻き戻しリスクがある。
まとめ
5週目にしてようやく、すべてが噛み合った週だった。
明確なトレンド。適度なボラティリティ。追い風のファンダメンタル。そしてEAの冷静なシグナル。PF 4.13は偶然ではなく、相場環境とアルゴリズムの相性が最良だった結果だ。
14戦7勝7敗、+75.7%。勝率5割でも口座は75%成長した。来週以降も同じペースが続く保証はない。停戦が崩れれば3月の悪夢が再来するだろう。しかし、EAはそのときもまた、EMA200の下で売りシグナルを出してくれるはずだ。
相場は予測するものではない。反応するものだ。
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。投資は自己責任でお願いします。