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【温泉ファンタジー】Sa・Ga3 温泉の覇者 第9話 ステロス発進

     メカ
    「乗員登録完了。」
     スパロウ
    「で、これからどうするんだ?」
     メカ
    「報告シマス。」
     ブリッジ中央のモニターが切り替わる。
     見たこともない図面や数値が次々と表示された。
     メカ
    「ステロス復旧率37パーセント。」
     スパロウ
    「低くね?」
     メカ
    「低イデス。」
     スパ子
    「そんな堂々と言うこと?」
     パー美
    「6割くらい壊れてるってこと〜?」
     メカ
    「概ネソノ認識デ問題アリマセン。」
     スパロウ
    「大丈夫なのかよ。」
     メカ
    「最低限ノ航行ハ可能デス。」
     メカはモニターを切り替える。
     警告表示。
     そして3つの項目が浮かび上がった。
     温泉羅針盤
     地脈機関
     時空炉心
     スパロウ
    「なんだこれ?」
     メカ
    「欠損設備デス。」
     メカ
    「ステロス完全復旧ニ必要ナ重要設備デス。」
     メカは順番に説明を始めた。
     温泉羅針盤。
     広域探査、位置特定、航路解析を担当する装置。
     地脈機関。
     ステロスの航行安定化装置。
     そして時空炉心。
     ステロス中枢部に接続される中核設備。
     スパ子
    「最後だけ説明が雑ね。」
     メカ
    「機密事項デス。」
     スパロウ
    「言えよ。」
     メカ
    「言エマセン。」
     ぺーすけ
    「つまり、その3つを集めればいいのですね。」
     メカ
    「推奨シマス。」
     スパロウ
    「よし。」
     スパロウは即答した。
     スパ子
    「よし、じゃない。」
     スパロウ
    「冒険の目的ができただろ?」
     パー美
    「確かに〜。」
     スパ子
    「確かにじゃないわよ。」
     メカ
    「最優先目標ハ地脈機関デス。」
     モニターへ海図が表示される。
     一点だけ赤く点滅していた。
     メカ
    「海底火山遺跡。」
     ぺーすけ
    「地脈機関という名称から考えれば妥当ですね。」
     スパロウ
    「じゃあ行こうぜ。」
     スパ子
    「軽いわねぇ・・・。」
     メカ
    「発進準備ヲ開始シマス。」
     その瞬間。
     ブリッジ全体へ警告灯が灯った。
     赤い光が明滅する。
     ゴゴゴゴゴゴ・・・。
     船体の奥から重い振動が伝わってきた。
     スパロウ
    「おおっ!」
     メカ
    「主機関出力上昇。」
     メカ
    「艦体固定装置解除。」
     ステロス全体がゆっくりと震え始める。
     長い年月。
     山の中で眠り続けていた巨船が目覚めようとしていた。
     だが。
     メカ
    「問題発生。」
     スパ子
    「早いわね!?」
     モニターへ警告が表示される。
     崩落。
     閉塞。
     脱出経路消失。
     スパロウ
    「なんだこれ?」
     メカ
    「長期間ノ地殻変動ニヨリ、格納庫出口ガ埋没シテイマス。」
     スパ子
    「出られないの!?」
     メカ
    「ハイ。」
     沈黙。
     パー美
    「発進終了〜?」
     スパロウ
    「終わるな!」
     ぺーすけは表示を確認する。
     ぺーすけ
    「別ルートは?」
     メカ
    「アリマセン。」
     スパ子
    「終わったじゃない。」
     メカ
    「終ワッテイマセン。」
     メカのモニターが切り替わる。
     艦首部分の映像が映し出された。
     巨大な円錐状の構造物。
     スパロウ
    「なんだこれ?」
     メカ
    「艦首超硬度掘削ドリル。」
     全員
    「あるんかい!」
     メカ
    「本来ハ地中潜行用装備デス。」
     スパロウ
    「使え!」
     メカ
    「推奨サレマシタ。」
     ゴォォォォォ・・・。
     艦首ドリルが回転を始める。
     轟音。
     振動。
     ステロス全体が唸りを上げた。
     メカ
    「掘削開始。」
     次の瞬間。
     ドゴォォォォォン!!
     ステロスが前進した。
     岩盤を砕きながら突き進む。
     巨大な岩塊が吹き飛ぶ。
     崩れた通路が消えていく。
     スパ子
    「きゃぁぁぁ!?」
     パー美
    「ジェットコースターだ〜!」
     ぺーすけ
    「しっかり掴まってください!」
     轟音は止まらない。
     ステロスは山そのものを掘り進んでいた。
     やがて。
     前方モニターが眩しく光る。
     スパロウ
    「あれは・・・。」
     夕陽だった。
     ドォォォォォン!!
     山腹が内側から吹き飛ぶ。
     巨大な艦首ドリルが姿を現した。
     続いてステロス本体がゆっくりと外へ出る。
     赤く染まる空。
     遥か下に広がる温泉地帯。
     湯気の向こうへ沈みゆく夕陽。
     スパロウ
    「すげぇ・・・。」
     スパ子
    「本当に出てきちゃった・・・。」
     パー美
    「カッコいい〜。」
     ぺーすけ
    「信じられませんね・・・。」
     長い眠りから目覚めた伝説の船は、再び世界へ姿を現した。
     だが。
     ブリッジに警告音が響く。
     ピーッ!
     ピーッ!
     メカ
    「警告。」
     メカ
    「艦首ドリル損傷。」
     スパロウ
    「は?」
     メカ
    「ドリル使用不能。」
     スパロウは笑った。
     スパロウ
    「別にいいだろ。」
     スパ子
    「よくない。」
     スパロウ
    「船は動く。」
     スパロウ
    「仲間もいる。」
     スパロウ
    「なら何とかなるさ。」
     スパ子
    「その根拠のない自信はどこから来るのよ・・・。」
     メカ
    「航路設定完了。」
     メカ
    「目的地、海底火山遺跡。」
     夕陽の空を背に、ステロスはゆっくりと進路を変える。
     最初の目的地へ向けて。
     新たな航海が始まろうとしていた。

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    【第一章 伝説の船編 完】

    第8話 乗員登録   目次   第10話 ステロス浴場

     
     
     
    DERAです。 ガンダムやMSについて、好きな機体や勝手な仮説を書いていきます。 走る前から何かがズレるマラソン日記、普通なら流すところに引っかかる雑談、温泉に3分入ると強くなる男の創作ファンタジーを書いています。

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