
【温泉ファンタジー】Sa・Ga3 温泉の覇者 第15話 巨大マグマゴーレム
巨大マグマゴーレムはゆっくりと身を起こした。
広間の天井近くまで届きそうな巨体。
全身は黒い岩で覆われている。
その隙間では赤熱した溶岩が脈動していた。
その熱だけで周囲の空気が揺らいで見える。
スパロウ
「でかっ!」
スパ子
「笑い事じゃない!」
巨大マグマゴーレムが腕を振り上げる。
次の瞬間。
どばぁっ!!
大量のマグマが降り注いだ。
スパ子
「散開!」
全員が飛び退く。
床へ落ちたマグマが石畳を溶かしながら広がっていく。
パー美
「うわっ、熱っ!」
ぺーすけ
「近付くのは危険ですね。」
メカ
「報告。」
メカ
「核ヲ確認。」
巨大マグマゴーレムの胸部付近。
赤く輝く巨大な核が見えていた。
スパロウ
「なら壊せばいい!」
スパロウは飛び出した。
だが。
近付いた瞬間。
猛烈な熱気が襲う。
スパロウ
「ぐっ!?」
肌が焼ける。
呼吸すら苦しい。
核は見えている。
だが近付けない。
メカ
「現状デハ接近不可能デス。」
スパ子
「もっと早く言いなさいよ!」
巨大マグマゴーレムが再びマグマを撒き散らす。
ぺーすけ
「時間稼ぎです!」
ぺーすけは両手を突き出した。
巨大マグマゴーレムの身体が震える。
念動力で拘束しているのだ。
だが巨体が大きすぎる。
ぺーすけ
「長くは持ちません!」
パー美
「じゃあ、あーしも!」
二人の念動力が重なる。
巨大マグマゴーレムの動きが止まった。
スパ子
「今よ!」
スパロウは再び前へ出ようとする。
だが。
熱気に押し返される。
スパロウ
「くそっ!」
メカ
「無理デス。」
スパ子は周囲を見回した。
そして地脈機関の足元に湧く赤い温泉池を見つける。
スパ子
「太郎!」
スパロウ
「ん?」
スパ子
「温泉がある!」
スパロウ
「おっ!」
メカ
「地脈機関周辺ニ高濃度温泉反応。」
地脈機関の足元。
赤い光を反射する湯面が、溶岩とは違う柔らかな揺らぎを見せていた。
巨大マグマゴーレムが拘束を破ろうと暴れ始める。
ぺーすけ
「限界です!」
パー美
「おにぃ、頑張れ〜!」
ぺーすけ
「お前もやるんです!」
スパ子
「急いで!」
スパロウは巨大マグマゴーレムの向こうを見る。
赤く沸き立つ温泉池。
見慣れた流れだった。
スパロウ
「行ってくる!」
スパ子
「さっさと入ってきなさい!」
スパロウは巨大マグマゴーレムの脇を駆け抜ける。
熱風が吹き荒れる。
ぺーすけとパー美が必死に拘束を維持する。
スパロウ
「これ、溶岩みたいだけど入れるのか?」
メカ
「地獄風呂ト言ウヤツデス。問題アリマセン。」
スパロウ
「ほんとか~?」
メカ
「イイカラ入レヨ。」
全員
「えっ?」
