
【温泉ファンタジー】Sa・Ga3 温泉の覇者 第18話 遺跡脱出
その時。
ゴゴゴゴゴ・・・。
遺跡全体が大きく揺れた。
メカ
「崩壊開始ヲ確認。」
スパ子
「今度は早く言ったわね!」
メカ
「地脈機関ガ撤去サレタタメデス。」
パー美
「やっぱり〜。」
天井から砂が降り始める。
壁には次々と亀裂が走った。
ぺーすけ
「急いで脱出しましょう。」
スパロウ
「おう!」
一行は来た道を全力で引き返した。
途中何度か崩落に巻き込まれそうになりながらも、どうにか遺跡を脱出する。

そして。
海底火山遺跡を離れた直後。
背後で巨大な轟音が響いた。
スパロウ
「早くステロスに乗り込め!」
メカ
「ステロス緊急発進。」
ステロスの窓から海底を覗き込むと。
空気ドームが崩壊し、遺跡全体が海底へ沈んでいくのが見えた。
スパ子
「・・・危なかった。」
メカ
「地脈機関回収任務完了デス。」
機関室へ向かう途中も、ステロスは不気味な軋みを上げ続けていた。
スパ子
「ステロス、まだみしみし言ってるんだけど?」
メカ
「マダ地脈機関ガ未搭載デス。浮上モママナリマセン。」
スパロウ
「どうすんだよ?」
メカ
「早ク機関室ヘ。」
機関室へ到着する。
巨大な主機関は以前より力強く脈動していたが、どこか頼りなさも残していた。
メカは中央の接続端末へ向かう。
メカ
「スパ子サン。地脈機関ヲ出シテクダサイ。」
スパ子
「わかったわ。」
そう言うとスパ子は周囲を見回した。
スパ子
「全員、回れ右。」
パー美
「ほーい。」
ぺーすけ
「何故です?」
スパ子
「いいから!」
パー美が軽く指を振る。
その瞬間、スパロウとぺーすけの身体がぴたりと固定された。
スパロウ
「うおっ!?」
ぺーすけ
「これは・・・。」
パー美
「大人しくしてなさーい。」
しばらくして。
ゴゴゴゴゴ・・・。
ズシン。
重い音が機関室へ響いた。
スパ子
「もういいわよ。」
振り返ると、巨大な地脈機関が主機関の隣に鎮座していた。
メカは何本ものケーブルを伸ばす。
太い配管。
巨大な接続端子。
それらが次々と地脈機関へ接続されていった。
機関室全体が低く唸り始める。
ぺーすけは興奮した様子で近くのコンソールを覗き込んだ。
ぺーすけ
「これは凄い・・・。」
スパロウ
「何がだ?」
ぺーすけ
「出力効率です。」
流れる数値を目で追いながら、ぺーすけは眼鏡を押し上げる。
ぺーすけ
「5倍以上のエネルギーゲインがあります。」
ぺーすけ
「先程とは比較になりません。」
メカ
「地脈機関接続完了。」
主機関の回転音が一段高くなる。
ゴォォォォォ・・・。
メカ
「ステロス出力上昇確認。」
メカ
「浮上開始シマス。」
船体がゆっくりと上昇を始めた。