
12,000円の施術を40%OFFで売る。月10万円の掲載料を払う。サロンはいったい何人施術すれば利益が残るのか?
※この記事は、リラクゼーションサロン「森のありか」様の吉山さん、宮田さんと、2019年から地域チラシ・既存顧客向け広告の添削を続ける中で実際に話してきた内容をもとに、一部を読みやすく再構成しています。
今回登場する「森のありか」様は、実際に営業されているリラクゼーションサロンです。
日々の店舗の様子はこちらから確認できます。
「これ、いったい何人施術したら利益になるんでしょうね?」
先日、「森のありか」の吉山さん、宮田さんと、ホットペッパービューティーをはじめとしたクーポン予約サイトの掲載料について話していました。
僕
「改めて数字にすると……これ、かなりキツくないですか?」
吉山さん
「ですよねぇ」
宮田さん
「結局、何人やったらちゃんと利益になるの?って話ですよね」
そうなんです。
僕はマーケティングや広告を仕事にしています。
集客を考えることも仕事です。
だから、
「集客すればいい」
「予約を増やせばいい」
というだけなら簡単です。
でも、実際に数字を入れて損益まで考えると、
「いや、そんな簡単な話じゃないよ」
と思います。
もし、この条件でも、
「全然難しくない。普通に採算は出ますよ」
と言える人がいるのであれば、それは本当にすごいと思います。
一度、実際に電卓を叩いてみましょう。
12,000円の施術を40%OFFにすると7,200円
仮に、サロンが本来販売したい施術価格が12,000円だったとします。
でも新規集客のために、
初回40%OFF
にする。
すると、
12,000円 × 60% = 7,200円
です。
僕
「別に初回割引そのものが悪いとは思わないんですよ」
吉山さん
「最初に知ってもらうためなら、ですよね」
そうです。
7,200円で一度体験していただいて、
「この施術なら次回から12,000円でも受けたい」
となるのであれば、最初に値引いた4,800円を顧客獲得費として考えることもできます。
問題は、
本当に次回から12,000円になるのか?
というところです。
7,200円で来たお客様は、次回から12,000円になるのか?
僕
「7,200円で一度来てもらって、その後12,000円で定着するならいいんですよ。でも、本当にそうなりますかね?」
宮田さん
「またクーポンを見る人もいますもんね」
吉山さん
「他のお店を探す人もいますしね」
ここなんです。
店舗側では、
7,200円で初回来店
↓
気に入ってもらう
↓
次から12,000円
↓
リピーターになる
という計算をします。
でも、お客様側が、
7,200円で利用
↓
次もお得なプランを探す
↓
また別のお店の初回クーポンを見る
という行動をするのであれば、その計算は成立しません。
最初に削った4,800円が、
「将来の顧客を獲得するための投資」
ではなく、
単純に12,000円の商品を7,200円で一回販売しただけ
になってしまいます。
この「予約は入るけれど利益が残らない」という問題については、別記事でも詳しく整理しています。
> サロンは予約が入るのに利益が残らない?掲載料・値引き・手数料から考える
クーポン予約サイトへの依存そのものを減らしたい場合はこちらです。
> クーポン予約サイトをやめたいサロンへ|新規客を失わず依存を減らす考え方
店舗経費20万円、掲載費10万円なら、まず30万円
仮に店舗経費が、
月20万円
だったとします。
さらにクーポン予約サイトなどへの掲載費を、
月10万円
とします。
それだけで、
30万円
です。
7,200円の施術なら、
300,000円 ÷ 7,200円 = 約41.7人
つまり、
月42人施術して、ようやく店舗経費と掲載料を払える。
僕
「でも、これまだ誰も給料もらってないですからね」
吉山さん
「そうなんですよね(笑)」
そうです。
まだ利益ではありません。
店舗を維持して、掲載料を払っただけです。
「じゃあ二人で総支給16万円ずつ取るとして……」
人が働いている以上、当然給与が必要です。
そこで、かなり抑えて考えてみます。
1人、
総支給16万円。
2人で、
32万円。
現在の感覚なら、とても「高い給与」とは言えない水準でしょう。
むしろ、かなり頑張って抑えています。
店舗経費20万円。
掲載費10万円。
給与32万円。
合計すると、
62万円。
これを7,200円で割ると、
620,000円 ÷ 7,200円 = 約86.1人。
つまり、
月87人です。
しかも、正直なところ、そこまでクーポン予約サイトに掲載しただけで、そこまでの集客があるとは、マーケターの僕には全く考えられませんでした。いまの現状もありますし、もっと上手にできるサロンはできている、予約があり過ぎて困っているなんてこともあるのかもしれませんが、僕はそんなサロンを見たことがありません。
月87人施術して、やっと総支給16万円ずつ
宮田さん
「87人ですか……」
僕
「そう。しかも87人やって、会社が儲かったわけじゃないんですよ」
吉山さん
「それはキツいですよねぇ」
僕も普通にキツいと思います。
月87人施術する。
予約を取る。
電話に出る。
来店対応をする。
施術する。
片付ける。
洗濯する。
掃除する。
会計する。
予約管理する。
経理もする。
SNSも更新するかもしれない。
それだけ働いて、
店舗経費20万円。
掲載料10万円。
総支給16万円×2人。
を払える。
会社の利益は、まだほとんどありません。
しかも、この簡単な計算には、材料費、消耗品、水道光熱費、決済手数料、社会保険等の事業者負担、設備修繕、税金、将来の投資資金などを細かく入れていません。
つまり、本当の損益分岐点はさらに上になる可能性があります。
だから、
「予約が増えたのに全然お金が残らない」
ということは普通に起こります。
サロン集客そのものがうまくいかない原因については、こちらでも整理しています。
> サロン集客がうまくいかない原因を、予約数だけではなく経営構造から考える
通常価格12,000円なら約52人
同じ62万円を、通常価格12,000円で作る場合はどうでしょう。
620,000円 ÷ 12,000円 = 約51.7人。
約52人です。
40%OFFなら87人。
通常価格なら52人。
その差、
約35人。
僕
「同じ62万円を作るだけなのに、35人違うんですよ」
吉山さん
「施術する人数で考えると大きいですよね」
ものすごく大きいです。
施術業は物販とは違います。
1人売れば、1人施術する必要があります。
10人増えれば10人。
35人増えれば35人分の施術時間が必要です。
人間の時間と身体を直接使って売上を作る商売だからこそ、値引きの影響は大きい。
だから2~3人で営む小規模サロンほど、
単価を下げて人数を大量に増やすモデルとの相性を、一度きちんと計算した方がいい。
サロン開業時に、最初からホットペッパービューティーを集客の中心に据えるべきなのかについてはこちらでも書いています。
>サロン開業でホットペッパービューティーは必要?集客の土台から考える
「50人も予約が入りました!」でも7,200円なら36万円
たとえば、
「今月50人も新規が入りました!」
と言われたとします。
7,200円なら、
7,200円 × 50人 = 36万円。
数字だけ聞けば、
「50人も来たんだから集客成功」
のように見えます。
予約表もかなり埋まるでしょう。
でも、
店舗経費20万円。
掲載費10万円。
それだけで30万円です。
残りは6万円。
ここから給与その他を払います。
一方、同じ50人を12,000円で施術できれば、
60万円。
同じ50人なのに、
売上段階ですでに24万円違います。
スタッフが使う施術時間は大きく変わりません。
だから、
予約件数と経営成果を同じものとして見ない方がいい。
ホットペッパーへ掲載しているのに予約自体が入らない場合についてはこちらです。
>ホットペッパーで予約が入らないなら、媒体内改善だけでなく戦う意味を考える
森のありかさんの場合、3拠点で月24万円と言われた
ここで「森のありか」さんの話に戻ります。
当時、拠点は3か所ありました。
クーポン予約サイトへ相談したところ、
1店舗あたり約8万円。
3店舗なら、
月24万円。
吉山さん
「3か所載せると24万円って言われたんですよね」
僕
「それ聞いたとき、いや、かなりキツいでしょうと思いましたもん」
もちろん、これは当時の個別相談で提示された条件の話です。
現在すべての店舗が同じ価格だという意味ではありません。
ただ、仮に先ほどの簡易モデルで掲載費を10万円から24万円へ置き換えると、
店舗経費20万円。
掲載費24万円。
給与32万円。
合計、
76万円。
7,200円の施術なら、
760,000円 ÷ 7,200円 = 約105.6人。
約106人です。
この簡略モデルだけでも、
月106人施術して、ようやくこの3項目を賄う計算です。
クーポン予約サイトと地域チラシでは、費用や利益の残り方がどう変わるのか。
こちらは比較資料にもまとめています。
しかも、二人が勤務していたサロンチェーンは破綻したばかりだった
「森のありか」さんから最初に相談を受けたのは2019年。
吉山さん、宮田さんが勤務していたグループ展開のサロンチェーンが破綻し、自分たちで顧客を獲得しなければならなくなったことが始まりでした。
宮田さん
「最初、本当に何したらいいんですかって感じでしたよね」
吉山さん
「Instagramですか?みたいな」
僕
「そうでしたね。何からやるの?ってところからでした」
施術技術はある。
接客もできる。
でも、
自分たちでどうやってお客様を呼ぶのか分からない。
そんな状態です。
このときの経緯についてはこちらで詳しく紹介しています。
>勤務先サロンチェーンの破綻から始まった「森のありか」様の集客逆転事例
2019年から現在まで継続してきた内容については、実例ページにまとめています。
>リラクゼーションサロン「森のありか」様|地域チラシ・広告添削の実例
そして、お二方の実際の店舗はこちらです。
「Instagramですか?」から始まった
サロン集客では、
Instagram。
TikTok。
ホームページ。
Googleマップ。
ホットペッパー。
チラシ。
広告。
いろいろな選択肢があります。
だから、最初にありがちなのが、
「で、結局何からやればいいんですか?」
です。
でも、本来は媒体を先に決めるのではありません。
誰に来てもらいたいのか。
何を売りたいのか。
いくら利益を残したいのか。
月に何人施術できるのか。
どこからお客様を獲得するのか。
そこから考えます。
>店舗集客は何から始める?SNS・ホームページ・広告より先に考えること
SNSについても同じです。
SNSそのものが悪いのではありません。
ただ、
認知を取る施策と、実際に地域から予約を獲得する施策は分けて考えた方がいい。
>サロンはSNSだけで集客できる?地域店舗でInstagramなどを使う役割
そこで提案したのが地域チラシだった
僕
「で、地域へチラシを出してみましょう、という話になったんですよね」
吉山さん
「そうでしたね」
宮田さん
「最初は全然分からなかったですけど」
地域サロンの場合、お客様になる可能性が高いのは、
実際に店舗へ来られる地域に住んでいる人
です。
全国1万人に見てもらっても、店舗まで来られなければ予約にはなりません。
だったらまず、
店舗の周辺にいる人へ、こちらから直接届ける。
という考え方です。
リラクゼーションサロンの地域集客についてはこちら。
>リラクゼーションサロンの集客方法|SNS以外の地域密着施策も考える
森のありか様を名古屋の実店舗事例として整理した記事はこちらです。
>ホットペッパーだけではないサロン集客成功事例|名古屋「森のありか」様
そのとき地域チラシを提案をしたのも、もうひとつ理由が。。。
事業者に依頼して印刷しなくても、キヤノンの業務用の大容量ビジネスインクジェットプリンターを使えば、チラシも大量に安くできるし、なんといってもコスパ最強ってことがありました。
なので、インクジェットプリンターも当時購入してもらいました。
ただチラシを作って配ればいいわけではない
地域チラシというと、
「じゃあチラシを作ればいいんですね」
となりがちです。
でも、もちろんそんな簡単な話ではありません。
店名。
住所。
営業時間。
料金。
メニュー。
「ご来店お待ちしております」
これだけを書いても、なかなか人は動きません。
大切なのは、
「これ、私のことじゃない?」
と思ってもらうことです。
誰の悩みなのか。
どんな悩みなのか。
何が変わるのか。
なぜこの施術なのか。
なぜこの店舗なのか。
どう行動すればいいのか。
そこまで広告として考えます。
>サロン広告の反応を変えるメッセージ設計|誰に何を伝えるのか
>サロンチラシの作り方・添削|店舗紹介から顧客の悩みへ変える
一般的な書き方過ぎるので、もっと言うと
「各個人がクッソ腹が立っていること、また傷をえぐって思い出させるようなヘッドラインからはじめる」ということです。
はい。これが、なかなか一般的には分かりづらいのです。
おもしろおかしい連想ゲームのようなものなのですが、自分の店舗や事業のことになると、なかなか思いつかないから、僕のような添削会が必要なのです。
「チラシを配ったけど反応がない」も当然あります
僕
「チラシも当たり企画と外れ企画がありますからね」
吉山さん
「ありますよね(笑)」
もちろんあります。
季節が違う。
商品が違う。
ヘッドラインが違う。
配布地域が違う。
配布枚数が違う。
だから、
一度配布して反応が悪かったから、チラシそのものがダメ
という話でもありません。
>サロンのチラシは効果がない?反応が出ない場合に確認するポイント
重要なのは、
作る → 配る → 反応を見る → 改善する
を繰り返すことです。
約2か月に1回、「作る→配る→見る→直す」を繰り返す
森のありかさんとは、1回広告を作って終わりではありません。
約2か月に1回、
広告を考える。
添削する。
修正する。
印刷する。
配布する。
反応を見る。
実際の来店を見る。
次回改善する。
ということを繰り返してきました。
さらに、新規のお客様だけではありません。
既存のお客様にも、
季節の案内。
新しい施術。
キャンペーン。
再来店のきっかけ。
などをDMや案内として届けます。
新規集客だけを永遠に続けるより、すでに利用していただいたお客様へもう一度来ていただく施策も重要です。
>サロンの既存顧客DM|再来店を作り、新規集客だけに依存しない方法
「今は、自分たちで次の施策を考えてますよね」
僕
「2019年は『何したらいいんですか?』だったのに、今は違いますよね」
吉山さん
「今は次これやりたい、ってなりますね」
宮田さん
「この施術を出したいとか、この時期にこれやりたいとか」
僕は、ここが一番重要だと思っています。
最初は、
何をしたらいいか分からない。
だった。
今では、
次は何を地域へ届けるかを、自分たちで考える。
になっている。
つまり、
集客を外部から買うだけではなく、マーケティングの判断力が店舗に残った。
ということです。
>サロン集客を自社でできる状態にする|外部依存から店舗に技能を残す
「考えたら、添削会って月39,000円なんですよねぇ」
今回、この話をしていて出てきたのが、この言葉でした。
現在の年間実践型の添削会は、
2か月に1回。
年間6回。
年間468,000円。
1回あたり78,000円です。
月換算すると、
39,000円。
吉山さん
「考えてみたら、これ月39,000円なんですよねぇ」
僕
「そうなんですよ」
吉山さん
「自分たちでマーケティングできる状態になって、自分たちで施策を打てるようになって、月39,000円って考えると安いですよね」
もちろん、
クーポン予約サイトの掲載料と広告添削会は違う商品です。
だから、
「10万円より39,000円だからお得です」
という単純な話ではありません。
もっと重要なのは、
その費用を払い続けた先に、店舗へ何が残るのか。
だと思っています。
「掲載」にお金を払うのか。「自分たちで考える力」にお金を払うのか
予約サイトには予約サイトの価値があります。
掲載する。
検索される。
予約が入る。
これは非常に分かりやすいです。
一方、僕らの
では、予約そのものを販売しているわけではありません。
実際に店舗で使う広告を考える。
誰に届けるか考える。
文章を書く。
キャンペーンを考える。
既存顧客への案内を作る。
配布地域を考える。
反応を見る。
改善する。
それを店舗側と一緒に繰り返します。
だから最終的には、
「次にお客様を増やしたいとき、自分たちは何をすればいいか分かる」
という状態を目指します。
地域チラシを使った実践型の集客支援についてはこちらでも説明しています。
全国のサロンでも、オンライン会議で添削できます
ここで、
「でも森のありかさんは名古屋の事例でしょう?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに、地域によって人口構成も競合も商圏も違います。
東京と名古屋と地方都市で、まったく同じ広告を配ればいい、という話ではありません。
ただし、
地域集客で考える基本構造そのものは共通しています。
誰に来てもらいたいのか。
どんな悩みを持っているのか。
何を提案するのか。
いくらで売るのか。
どんな言葉なら「自分のことだ」と思ってもらえるのか。
どの地域へ届けるのか。
何枚配ったのか。
何件問い合わせがあったのか。
何人来店したのか。
その結果を次にどう反映するのか。
この基本は、地域が変わっても大きくは変わりません。
そのため、サロン地域集客広告・実践添削会は、
オンライン会議を利用した添削にも対応しています。
遠方だから名古屋まで来ていただく必要はありません。
実際にこれから使用するチラシ、DM、広告案、キャンペーン案を画面共有しながら、
「誰に届ける広告なのか」
「何を伝えるのか」
「この価格やオファーでいいのか」
「大幅な値引きが本当に必要なのか」
「このヘッドラインで自分事になるのか」
「どの地域へ配布するのか」
「何を計測するのか」
まで一緒に確認します。
完成した広告でなくても構いません。
Wordでもいい。
Canvaでもいい。
文章だけでもいい。
手書きの案でも構いません。
むしろ作りかけだからこそ、使う前に添削できます。
地域が違うからできないのではなく、
その地域の条件を確認したうえで、地域集客の基本原則を実際の広告へ当てはめる。
という考え方です。
詳しい内容はこちらです。
>サロン地域集客広告・実践添削会|1DAY体験・年間実践プラン
「コンサルを頼めば全部やってくれる」でもない
ここも大切です。
僕が全部広告を作って渡して、
「これを配ってください」
で終わるサービスではありません。
店舗側にも実際に考えてもらいます。
作る。
動かす。
配る。
数字を取る。
結果を見る。
また考える。
だから店舗に技能が残ります。
>リラクゼーションサロンで集客コンサルを入れても成果が出ない理由を考える
でも書いていますが、
「誰かに全部やってもらえば何とかなる」
だけでは、店舗自身の長期的な集客力にはなりにくい。
森のありかさんとの添削も、
僕が完成品を作って渡しているわけではありません。
吉山さん、宮田さんが実際に使おうとしている広告やキャンペーンを持ってきてもらい、その場で一緒に考えて直します。
森のありか様の実績は資料でも公開しています
森のありか様との実践は2019年から続いています。
実例ページでは、条件の異なる事例として、約100枚を配布し約2か月で新規3~5件につながったケースや、現在では月800~1,000枚程度を配布し、問い合わせ約10件、新規来店月2~5名という計測例も公開しています。
もちろん、
同じ広告を配れば誰でも同じ結果になる
という意味ではありません。
だからこそ、
作る → 配る → 計測する → 改善する
を繰り返します。
実際の経緯や広告改善をまとめた資料はこちらです。
そして、現在実際に営業されている店舗はこちらです。
「大手ができているから、小規模サロンもできる」は少し違う
ここでよくあるのが、
「でも大手サロンチェーンはホットペッパーを使って店舗を増やしていますよね?」
という話です。
もちろん、その通りです。
ただ、
大手と2~3人の店舗では、経営しているゲームが違う場合があります。
小規模サロンの場合、かなり直接的です。
施術する。
売上を作る。
給与を取る。
経費を払う。
利益を残す。
現金を残す。
一方、拡大型の企業は、単店舗の利益だけでなく、店舗数、売上規模、成長率、市場シェア、借入、外部資本、M&A、企業価値、場合によっては株式公開まで含めて経営戦略を組むことができます。
もちろん、大手企業だって利益やキャッシュフローは重要です。
ただ、
「この1店舗から今月最大限の現金を残す」以外にも、経営上の目的や選択肢を持てる。
ここが違います。
2人のサロンは、企業価値ではなく生活できる現金が必要
2人で営むサロンが、
12,000円を7,200円にして、
毎月掲載料を払い、
月87人、100人と施術して、
それでも二人が総支給16万円ずつしか取れない。
会社にも利益が残らない。
なら、
僕
「その87人、何のために集めてるんですか?って話なんですよね」
吉山さん
「忙しくなりたいわけじゃないですもんね」
そうなんです。
100店舗にするわけではない。
IPOするわけでもない。
巨大な企業価値を作って大型の資金調達をすることが目的でもない。
2人、3人で、
ちゃんと生活できる給与を取る。
お客様に満足してもらう。
会社にも現金を残す。
長く経営する。
そこが目的なら、
その目的に合った集客方法を選ぶべきです。
同じ「サロン」という業種だからといって、大手とまったく同じ経営モデルを採用する必要はありません。
12,000円を12,000円で売ることもマーケティング
マーケティングというと、
「どうやってもっと人を集めるか」
ばかりになりがちです。
でも、
12,000円を40%OFFにして7,200円で100人売る。
これだけがマーケティングではありません。
12,000円の商品を、12,000円に近い価格で50人に選んでもらう。
これもマーケティングです。
誰に売るのか。
何に悩んでいるのか。
なぜこの施術なのか。
なぜこの店舗なのか。
何を伝えれば価格以外の理由で選んでもらえるのか。
そこを考える。
「安くする」以外の理由を作ることもマーケティングです。
特に施術人数に物理的な上限がある2~3人のサロンなら、
人数を増やすこと以上に、適正価格で選んでもらうこと
を考える意味は大きいと思います。
ホームページ・SNS・チラシ。それぞれ役割が違う
僕は地域チラシだけですべてをやれ、とは思っていません。
ホームページ。
Google検索。
Instagram。
地域チラシ。
既存顧客へのDM。
それぞれ役割があります。
重要なのは、
すべてを外部プラットフォームの中だけに置かないこと。
自社のホームページ。
自分たちの顧客との関係。
自分たちの広告データ。
自分たちの地域データ。
自分たちのマーケティング技能。
こうしたものは店舗側に残ります。
特に開業時には、集客だけではなく、銀行口座や取引先からの信用確認なども含め、正式な自社サイトが必要になる場面があります。
>サロン・個人事業・起業でオフィシャルホームページが必要な理由
「ホットペッパーを使うな」という話ではありません
最後に、これは明確にしておきたいです。
僕は、
ホットペッパービューティーを絶対に利用するな
と言いたいわけではありません。
採算が合うなら使えばいい。
非常に高いリピート率を作れるなら使えばいい。
広告費を払っても十分な利益が残るなら使えばいい。
大人数を施術できる体制があるなら、それも戦略でしょう。
ただ、
「サロンを開業したから、とりあえずホットペッパー」
という判断をする前に、一度電卓を叩いてほしい。
12,000円。
40%OFFなら7,200円。
店舗経費20万円。
掲載費10万円。
二人で総支給16万円ずつ。
これだけでも必要額は62万円。
7,200円なら、
月約87人施術して、まだほぼ利益ゼロ。
この数字を見たうえで、
「うちなら十分採算が合う」
と思うなら使えばいい。
逆に、
「これ、かなりキツくない?」
と思うのであれば、
別の集客方法を考えてもいい。
集客で大事なのは「何人来たか」より「何が残ったか」
吉山さん
「結局、ちゃんと利益に残らないと意味ないですもんね」
僕
「そうなんですよ。忙しくなることが目的じゃないですからね」
結局、ここだと思います。
新規50人。
新規100人。
Instagramのフォロワー1万人。
予約表が満席。
それは全部数字です。
でも経営で最後に見るのは、
いくら利益が残ったのか。
そして、
その集客を5年続けた結果、自分たちの店舗に何が残ったのか。
です。
毎月掲載料を払わないと新規客を呼べない状態なのか。
それとも、
自分たちで広告を考えられる。
キャンペーンを作れる。
地域へ届けられる。
既存顧客へ案内できる。
数字を見て改善できる。
そういう力が店舗に残るのか。
森のありかさんとの2019年からの取り組みで、僕が一番大切だと思っているのは、この部分です。
森のありか様の地域集客事例
勤務先サロンチェーンの破綻をきっかけに、
「集客って、何をしたらいいんですか?」
という状態から始まった吉山さん、宮田さん。
現在では、自分たちでキャンペーンを考え、広告を作り、地域へ届け、改善できるところまで続いています。
その2019年からの流れはこちらで公開しています。
店舗の公式情報はこちらです。
実際の広告や経緯をまとめたPDF資料はこちらです。
全国のサロンからオンラインで参加できます
サロン、リラクゼーションサロン、整体院など、地域店舗の集客は、その土地ごとの商圏や競合、人口構成を確認する必要はあります。
ただし、
地域集客の基本的な考え方そのものは共通しています。
誰に来てもらうのか。
どんな悩みに対して何を提案するのか。
価格やオファーをどうするのか。
どんな言葉なら「自分のことだ」と思ってもらえるのか。
どこへ配布するのか。
どのくらい配布したのか。
何件問い合わせがあり、何人来店したのか。
そこから次に何を改善するのか。
そのため、Nich ideaの地域集客広告・実践添削会は、
オンライン会議でも承っています。
遠方だから名古屋まで来ていただく必要はありません。
実際にこれから使用するチラシ、DM、広告案、キャンペーン案を画面共有しながら、一緒に確認していきます。
完成した広告でなくても構いません。
Wordでも、Canvaでも、文章だけでも、手書きでも大丈夫です。
作りかけだからこそ、実際に使ってしまう前に添削できます。
詳しい内容はこちらです。
>サロン地域集客広告・実践添削会|1DAY体験・年間実践プラン
執筆・広告添削

Nich idea(ニッチアイディア)
代表・齋藤寿修
中央大学法学部卒。23〜24歳で起業・法人化し、若くして年商数億円規模の事業経営を経験。
2010年〜2019年には、自費診療・審美歯科分野を中心としたマーケティング事業を運営し、広告、集客、WEB、顧客獲得導線の設計を実務で担当してきました。
そのほか、飲食・BAR・クラブなどの店舗案件、WEB制作、広告制作、写真撮影にも携わり、カメラメーカーでは約5年間、販売員・研修講師として撮影技術や商品提案にも従事。
現在は Nich idea として、店舗・小規模事業者を中心に、
市場調査 → 集客戦略 → 広告企画 → コピー → 写真撮影 → デザイン → LP・ホームページ → SNS・検索導線
まで、分業せず実務ベースで一貫して設計しています。
「集客数を増やせばいい」という考え方ではなく、
その広告費を払って、本当に利益が残るのか。
その施策を続けた先に、店舗自身の集客力が残るのか。
まで含めて考えるのが基本姿勢です。
リラクゼーションサロン「森のありか」様とは、勤務先サロンチェーンの破綻をきっかけにご相談いただいた2019年から現在まで、地域チラシ・既存顧客向けDM・キャンペーン設計の広告添削を継続。
当初の「集客は何をすればいいのか分からない」という状態から、現在では吉山様・宮田様自身が次のキャンペーンを考え、広告を作り、地域へ配布し、反応を見て改善できる状態まで伴走しています。
広告を代わりに作って終わるのではなく、店舗自身が「次に何をすればいいか」を判断できる状態を作る。
それが、Nich ideaの広告添削・マーケティング支援で重視していることです。