
エリアビジネスなのに、そんなに遠くのフォロワーばかり獲得してどうするの?
Instagramのフォロワーが1,000人になった。
リールが1万回再生された。
投稿に「いいね」が100件ついた。
「最近、Instagram伸びてきましたね」
なんて言われる。
それはそれで嬉しいと思います。
でも、サロンを経営しているなら、一度だけ確認してみてください。
その人たち、どこに住んでいますか?
東京?
大阪?
福岡?
北海道?
海外?
……あなたの店、名古屋ですよね。
では、その人たちは明日の15時に予約できますか?
ここを考えず、
「フォロワーが増えた!」
「リールが伸びた!」
「保存された!」
と喜んでいても、店舗集客としては少し話が違います。
サロン。
美容室。
整体院。
リラクゼーション。
エステ。
ネイル。
飲食店。
こうした商売は基本的に、
お客様に実際に店まで来てもらって初めて売上になるエリアビジネスです。
全国から1万いいねをもらうことより、
店舗から2kmのところに住んでいる一人の人から、
「これ、私の悩みだ」
と思ってもらう方が、商売としてはずっと重要なことがあります。
フォロワーを増やすことと、お客様を増やすことは同じではない
SNS運用をしていると数字が見えます。
フォロワー。
表示回数。
再生回数。
いいね。
保存。
プロフィール閲覧。
数字が増えると、何となく商売も前進しているように感じます。
でも店舗経営なら、
その数字の向こう側にいる人が実際に来店できるのか
を考えなければなりません。
リールが10万回再生されたとしても、その10万人のほとんどが商圏外なら、新規予約に直結しないことがあります。
逆に、
再生回数300回。
いいね15件。
ものすごく地味。
でも、その中から近所に住んでいる人が2人予約した。
店舗経営として価値があるのは、どちらでしょうか。
SNSを否定しているわけではありません。
問題なのは、
SNS上の人気と店舗集客を同じものとして扱ってしまうことです。
この違いについては公式サイトでも詳しく整理しています。
サロンはSNSで集客できない?Instagramを頑張っても予約が増えない理由
「地域名をプロフィールに書けばいい」は、そんなに単純な話ではない
ここでよく出てくるのが、
「プロフィールに地域名を書きましょう」
「名古屋サロンと書きましょう」
「名古屋市○○区のハッシュタグを使いましょう」
という話です。
もちろん所在地は書いた方がいい。
店がどこにあるのか分からなければ困りますから。
でも、
プロフィールに『名古屋市』と書いたらInstagramが名古屋市民だけに投稿を配ってくれるわけではありません。
#名古屋サロン
と付けたからといって、
明日サロンへ来られる近隣住民へ安定して届く保証もありません。
ここを混同してはいけないと思います。
重要なのは、
「どこにある店だと書いたか」
だけではなく、
実際に誰へ届いているのか。
です。
そもそも、自分の店の「商圏」を知っていますか?
エリアビジネスなら、本当はこちらが先です。
あなたのお客様はどこから来ていますか?
徒歩10分?
車で15分?
電車で30分?
どの町内から多い?
どの道路を使って来る?
近くにどんな住宅がある?
マンションが多い?
戸建てが多い?
高齢者が多い?
ファミリー層が多い?
勤務先から来る人が多い?
買い物ついでに来る人が多い?
これが商圏を見るということです。
「サロンの商圏は半径3kmです」
みたいに全部の店を一律で決めることもできません。
名古屋市中心部と郊外では交通事情が違う。
電車移動中心の地域と自動車移動中心の地域でも違う。
競合店の数でも違います。
ところがInstagramになると、
現実の道路も、
住宅も、
生活動線も、
距離も、
全部忘れて、
フォロワー数だけを見る。
ここに少し違和感があります。
あなたの商売は画面の中にあるのではなく、実際の街の中にあります。
全国から「いいね」をもらう前に、自分の店の周りを歩いた方がいい
かなり極端に聞こえるかもしれませんが、
地域サロンならInstagram分析を1時間するより、
自分の店の周りを1時間歩いた方が役に立つ場合があります。
どんな家があるのか。
どんな人が歩いているのか。
スーパーはどこか。
ドラッグストアはどこか。
高齢者が多いのか。
子育て世帯が多いのか。
会社が多いのか。
マンションが多いのか。
競合店はどこにあるのか。
夕方になるとどこへ人が流れるのか。
これは全部、市場調査です。
画面の数字ではなく、
自分の店の周りに、本当に存在している人を見る。
地域店舗では、この感覚がものすごく重要だと思っています。
「人気店もInstagramをやっている」は、SNSで新規客を取っている証明ではない
これもよくあります。
「人気店はInstagramをやっていますよ」
確かにやっています。
でも、
Instagramを使っていることと、Instagramが新規集客の主力であることは別です。
たとえば人気店なら、すでに何百人、何千人という顧客がいます。
その人たちがInstagramをフォローする。
営業日を見る。
新メニューを見る。
スタッフを見る。
キャンペーンを見る。
空き情報を見る。
久しぶりに店を思い出す。
これは非常に有効です。
SNSは、
既存顧客との軽い会員接点
としてかなり便利です。
昔ならメルマガ。
その前なら会員向けDM。
今ならInstagramやLINE。
そう考えればいい。
既存のお客様への再来店施策については、こちらでも詳しく書いています。
「Instagramを見て来ました」は、本当にInstagramから集客したのか?
お客様から、
「Instagram見ました」
と言われる。
すると、
「Instagramから予約が入った!」
となりやすい。
でも、ここも少し考えた方がいい。
実際には、
友達から店名を聞いた。
↓
Googleで検索した。
↓
Instagramを見た。
↓
店内写真を確認した。
↓
スタッフの雰囲気を確認した。
↓
予約した。
かもしれません。
あるいは、
チラシを見る。
↓
店名検索。
↓
Instagramを見る。
↓
予約。
かもしれない。
つまりInstagramは、
最初にお客様を連れてきた入口ではなく、最後に安心するための確認場所だった
可能性があります。
これはSNSの価値が低いという意味ではありません。
むしろ大切な役割です。
ただ、
「Instagramを見た」
と、
「Instagramが未知の新規顧客を発見して店まで連れてきた」
は違う。
集客経路を考えるとき、この区別はしておいた方がいいと思います。
Instagramは「店がちゃんと存在している」と確認してもらう場所として優秀
ではサロンはInstagramをやめればいいのか。
そんな話ではありません。
僕なら店舗SNSには、
認知
所在確認
安心材料
既存顧客との接点
という役割を持たせます。
初めて知った店について、
「どんなスタッフなんだろう」
「店内は綺麗かな」
「最近も営業しているかな」
「変な店じゃないかな」
と確認する。
そのときInstagramは便利です。
だから、
毎日投稿してバズらなければ意味がない、
とは考えません。
店舗を知った人が最後に確認する場所として整えておけばいい。
SNSにすべての新規集客を背負わせる必要はありません。
新規客が必要なら「全国の誰か」ではなく「来店できる人」へ届ける
ここからが本題です。
新規のお客様が必要なら、
「もっとフォロワーを増やそう」
ではなく、
「店まで来られる人へどうやって情報を届けるか」
へ考え方を変えます。
まず商圏を見る。
その地域で、
誰に来てもらいたいかを決める。
その人が何に困っているのか考える。
その悩みに対して、自分の店が何を提案できるのか決める。
その広告を実際に届く場所へ出す。
反応を見る。
そして改善する。
ものすごく地味です。
でも店舗集客は本来こういうものです。
ただし「じゃあチラシを撒けばいい」でもありません
ここで、
「なるほど。SNSよりチラシね!」
となるのも違います。
僕が言いたいのは、
Instagramからチラシへ媒体を変更しましょう
ではありません。
媒体から考えること自体を一度やめよう、という話です。
チラシでも、
「当店は癒やしの空間です」
「60分○○円」
「地域密着で営業しています」
だけでは弱いことがあります。
誰に届けるのか。
何に困っている人なのか。
何を提案するのか。
どの地域へ配るのか。
何枚配ったのか。
どこから問い合わせが来たのか。
これを見なければならない。
サロンのチラシで反応がない原因についてはこちら。
ポスティングしても反応がない場合はこちらです。
2019年から、SNSを新規集客の主力にせず続いているサロンがあります
Nich ideaで広告添削を続けている、名古屋のリラクゼーションサロン「森のありか」様があります。
2019年から現在まで、
地域チラシと既存顧客向け案内を続けています。
やっていることは派手ではありません。
広告を書く。
地域へ配る。
問い合わせが来る。
来店する。
どの地域から反応したか確認する。
次の広告を考える。
既存のお客様へ案内する。
また改善する。
これを繰り返しています。
大切なのは、
「チラシを配ったら奇跡的に大当たりした」
という話ではありません。
お客様を増やしたいと思ったとき、自分たちは何をすればいいのかが分かっている。
こちらの方が重要です。
詳しい実例はこちら。
保存して読みたい方はこちらのPDFです。
別の記事でも集客実績を紹介しています。
クーポン予約サイトだけに頼らないサロン集客の事例はこちら。
フォロワー数より「自分たちで客を集められる状態」の方が強い
Instagramのアルゴリズムは変わります。
昨日までリールと言っていたのに、
次は別の機能が重要になるかもしれない。
プラットフォーム側のルールなので仕方ありません。
でも、
自分の店の周りにどんな人が住んでいるか。
どんな悩みの人が来店しているか。
どんな広告に反応したか。
どこの地域から来たか。
何を提案したら予約につながったか。
これは、自分たちの店に残る情報です。
僕は地域店舗なら、
フォロワーを1万人まで増やす技能より、
自店の周りから毎月必要なお客様を獲得する技能
の方が、経営上はずっと価値があると思っています。
サロン集客を外部任せにせず、自店に技能を残すという考え方はこちらで詳しく書いています。
SNS運用代行を頼んでも客が来ないなら、そろそろ違うところを見てもいい
投稿回数を増やした。
プロフィールを改善した。
リールを勉強した。
ハッシュタグを変えた。
SNS運用代行もお願いした。
それでも新規予約が増えない。
なら、
さらにInstagramを頑張る前に、
「そもそも新規客を獲得する入口をInstagramだけにする必要があるのか?」
と考えてもいいと思います。
集客コンサルを受けても成果が見えなかった場合についてはこちら。
リラクゼーションサロンで集客コンサルを受けても成果が出なかったときに考えること
Instagramで集客できないからクーポン予約サイトへ、でも根本は同じ
SNSで予約が入らない。
すると、
「やっぱり大手予約サイトに掲載しないと無理かな」
となる。
でも、それも媒体を変えただけです。
SNSから予約サイトへ移動しただけ。
本当に考えるべきなのは、
誰に来てもらいたいのか。
何を販売するのか。
どれだけ利益を残すのか。
どの地域から集めるのか。
価格以外に何を理由として選んでもらうのか。
こちらです。
これから開業する場合はこちら。
すでに掲載しているけれど予約が少ない場合はこちら。
予約は入るのに利益が残らない場合はこちら。
もう依存を減らしたい場合はこちら。
本当に見るべき数字は、フォロワーではなく「来店」です
フォロワー5,000人。
リール10万再生。
いいね500。
すごい数字です。
でも地域店舗なら、その先を見ます。
問い合わせは何件?
予約は何件?
実際に来店したのは何人?
どの地域から来た?
何を見て反応した?
いくら売上になった?
いくら利益が残った?
その人はもう一度来た?
ここまで見て、
初めて集客です。
逆に、
フォロワー300人しかいない。
リールもほとんど伸びない。
でも毎月、近所から必要な人数のお客様が来ている。
既存のお客様も戻ってくる。
利益も残る。
だったら、商売としては別に困りません。
全国の1万人より、近所の一人
サロンのSNS運用を見ていると、ときどき不思議になります。
名古屋に一店舗しかない。
施術を受けるには、その店まで来なければならない。
それなのに、
全国へ向けて毎日投稿する。
全国からフォロワーを集める。
全国からいいねをもらう。
もちろん認知として意味がないとは言いません。
でも新規客を増やしたいのであれば、
一度、自分の店の周りを見てみてください。
道路の向こう側のマンション。
徒歩5分の住宅地。
車で10分の団地。
近所のスーパーを使っている人。
仕事帰りに店の前を通る人。
その中に、
あなたの施術を必要としている人がいるかもしれません。
全国の1万人から、
「いいね!」
と言われる。
それより、
店から2kmのところに住んでいる一人から、
「これ、私のことだ。ここへ行ってみよう」
と思ってもらう。
エリアビジネスなら、
僕はこちらの方がよほど「集客」だと思います。
SNSをやめる必要はありません。ただ、役割を間違えない
Instagramは使えばいい。
店内写真を載せる。
スタッフを見せる。
施術について説明する。
営業情報を知らせる。
既存のお客様と接点を持つ。
店を知った人が確認できるようにしておく。
便利です。
でも、
Instagramへ投稿すること自体を新規集客だと思わない。
ここだけ分けて考える。
新規のお客様が必要なら、
自分の商圏を見る。
地域の人を見る。
誰のどんな悩みに何を提案するか決める。
その人へ届く方法を考える。
そして実際の予約、来店、利益を見る。
サロン地域集客広告・実践添削会では、この地域を見るところから、広告作成・配布・反応確認・改善までを実際に繰り返します。
実際に2019年から続いている運用はこちら。
そのフォロワー、本当にあなたの店まで来られますか?
最後に、Instagramの管理画面を開いたら、一度だけ考えてみてください。
フォロワーは何人か。
ではなく、
そのフォロワーはどこに住んでいるのか。
再生回数はいくつか。
ではなく、
その中に、自分の店まで来られる人が何人いるのか。
いいねはいくつか。
ではなく、
その中から実際に予約した人は何人いるのか。
そして、
自分の店の商圏はどこなのか。
その地域の誰が何に困っているのか。
自分たちはその人へ何を提案できるのか。
地域店舗なら、たぶんこちらの方が大切です。
フォロワーを増やす前に、自分の店の周りを見てください。
あなたのお客様は、アルゴリズムの向こう側だけにいるわけではありません。
今日も普通に、
あなたの店の近所で生活しています。